コラム/2023-03-15
統合失調症②症状の進み方
<前回からの続き>
前回は
「統合失調症」とは?についての概要をお書きしましたが、
今回からはその詳細をお書きしてゆきたいと思います。
①症状の進み方
症状の進行~回復・寛解へ至る、一般的な流れとして、
(1)前駆期
不眠、人が発する音や声・物音等に敏感になる、焦燥感・不安感が強まる
等の前駆症状がみられる
(この時期は、「~な気がする」等の”病識”がある場合が多い)
(2)急性期
・現実にないものがあるように感じる(幻覚:幻聴が多い)
・ありえないことを信じる(妄想)
・自分と他人の境界があいまいになる(自我障害)
・感情が不安定になり、身体の消耗もみられる
等の、所謂”陽性症状”が多くみられ、
この時期の殆どの人には”病識”が無く、
”気のせいではなくそれが本当に起こってるんだ”と信じ込んでる
のが特徴の一つです。
(3)休息期
感情の平板化や意欲の低下
感情の起伏がとぼしくなり、無気力で何もしなくなったり、
いつも寝ていたり引きこもったりする等の、
所謂”陰性症状”が多くみられる
(4)回復期
徐々に症状が治まる
但し、記憶力や注意力が落ちたり
計画を立てたり効率よく物事をこなすことが難しくなるといった、
”認知機能障害”が現れる事も多い
次回からは、
「統合失調症」に特徴的な症状を
「前駆期」「急性期」「休息期」「回復期」に分けて、
より詳しくお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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