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コラム/2024-11-29

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人間関係の悩み④他人への恐怖の解消・緩和(2)

<前回からの続き>

前回お書きした様に、

(先天的/後天的を問わず)「過敏さ」によって
他人への恐怖を感じてしまう人は、

多くの場合、神経系や感情等を人間関係の中で調整する(協働調整)
自分で調整する(自己調整)が弱い場合が多いですので、
それを高めてゆく必要があります。

※幼少期に主に被虐待的な所謂機能不全家族や否定的な家族環境の中で
 育った為に、長期に渡って日常的にプチトラウマを負い続け、

 「発達性トラウマ障害」や「複雑性PTSD」等と呼ばれる状態
 になった場合も同様に
 「協働調整」「自己調整」する力を強化する必要があると思います

そこで、
今回はそれらの”力”を高めてゆく為のヒントをお書きしたいと思います。




<他人への恐怖の解消・緩和(2)>

③過敏さを持っている人の場合

(1)協働調整する力を高める


「ポリヴェーガル理論」の提唱者であるポージェス博士も
協働調整の格好の場として”遊び”の大切さを訴えておられます。


例えば、

乳幼児や幼い子供であれば、
「いないいないばあー」とか「かくれんぼ」等では、

「あれ?!大切な人が居なくなっちゃった」という不安

「みつけられなかったらどうしよう?」といった不安

「みつけられたらどうしよう?」といった恐怖

等の交感神経系や場合によっては背側迷走神経系が活性化し、
防衛反応である感情や心身の変化を経験する筈です。


でも、すぐに相手の笑顔や友好的な雰囲気を感じ取って、
腹側迷走神経系が再び働き出して、他人との交流を楽しめる状態になる、

でもまたすぐに不安や恐怖を感じる事になるが、
すぐにまた安心を感じられる、
といった繰り返しによって、

交感神経系や背側迷走神経系が過度に働き過ぎない様な、
腹側迷走神経系による調整力が身についてくる訳です。
(ヴェーガルブレーキ)

だとすれば、
家族でも友人でも恋人でも、或いはカウンセラーやドクターでも、
自分にとって一番安心できる相手”とそういった遊び的な事をするのは
役に立つでしょう。


但し、
「この歳になって、そんな遊びなんてできない」
とか
「遊ぶ相手なんて居ない」
と思ってしまう人もいらっしゃるでしょう。


そういった人は
例えば
「お母さんとショッピングに行く」
とか
「学校や会社の中で安全そうな人に思い切って冗談を言ったり雑談をしてみる」
とか
「ドクターやカウンセラーに話したくても話せなかった事を思い切って話す」
とか
「オンラインゲームでエクササイズだと思ってチャットに参加する」
等でも良い訳です。

そういった他人との交流で
不安になったり、イライラしたり、恥ずかしく感じたり、頭が真っ白に
なったりしても、

元の状態に戻る体験を繰り返す事が協働調整力を身につける訓練になる
でしょう。




次回は、
この続きである「過敏さ」を持っている人が
神経系や感情等を自分で調整する(自己調整)を高めてゆくヒント
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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