恐怖症(単一恐怖・社会恐怖・広場恐怖)
恐怖症(高所/閉所/尖端・対人・広場・疾病)
主な症状
単一恐怖(高所・閉所・尖端・動物等)
日常的な危険に対する過度の恐怖であり、その対象に直面すると
不安や不快感を生じ、極端な場合不安発作をきたす事もある。
社会恐怖(対人恐怖・視線恐怖・吃音・書痙・赤面・醜形・自己臭症等)
人前で、話をしたり食事をしたり文字を書いたりするときに他人から
注目されていると思うと、怖くなったり戸惑ったりする。自分でも
「意識しすぎだ」と思うが、わざわざ避けたり、我慢したりしなければ
ならないほど気にしてしまう。
或いは、自分の表情や赤面、醜さ、臭い等の「欠陥」が周囲の人を
不愉快にさせ嫌悪感を抱かせると考えてしまう。
そして、 それによって職業・社会生活が妨げられているか、または著しい苦痛を感じている。
広場恐怖 (空間恐怖・乗り物・雑踏恐怖等)
パニック発作を経験した人が「発作が起きた時にすぐに助けを求め
られなかったり、逃げ出せない「特定の場所や状況」(電車やバス、
人ごみ、高速道路、デパート等)を避けたり、過去にパニック発作の
起きた場所で、もう一度そこへ行くと発作が起きるのではないかと思い、
そのような場所に行けなくなり、生活空間が著しく狭められ、
抑うつ状態になる場合も少なくない。
疾病恐怖
あらゆる身体的検査によって異常所見が認められないにもかかわらず、
身体的自覚症状を必要に訴え、自分が重い病気になるのでは、という
不安により恐怖を感じる。
原因
1・過去の直接的な体験の学習=自分の過去の特定の物や状況下での
嫌な思いや怖い体験にだぶらせて、同じような物や状況に直面するたびに
恐怖を覚える。)
2.パニック発作=最初のパニック発作が起きた時と同じような状況下
に置かれると、「また起きてしまう」と感じてしまい、体が自動的に
パニック発作を起こしてしまう。その為、その状況に強い恐怖を
感じるようになる。
3.代理学習=主に子供の時に親や身近な目上の人が、ある特定の
物や状況を嫌悪したり恐怖するといった言動を観察する事によって
学習する事。
4.情報伝達=人に何度も言われることによって、特定の物や状況に
嫌悪や恐怖を感じる事を刷り込まれてしまう。
5.その他=性格・気質の要因、遺伝的要因等も考えられる。
※原因はあくまでも「仮説」であったり、様々な要因が複雑に絡み
合ってるので、内科・外科的な疾病の様に原因の特定は多くの場合
不可能です。当ルームでは基本的には「原因究明」ではなく
「問題解決」に的を絞って行きます。
治療
薬剤
抗うつ薬(SSRI等)抗不安薬(ベンゾジアゼピン系等)
副作用は比較的少ないが、食欲不振や性欲低下、吐き気、体重増加や
便秘、攻撃性が増す等が出る場合があり、急に服用を中止すると、
頭痛や吐き気、不眠、強い不安感等の離脱症状が起きる。
※当ルームでは薬剤は処方致しません。
薬剤以外の治療法
心理療法・カウンセリング、自律訓練法等。