カウンセラーの心構え②~何を訊いて行くのか?

カウンセラーの心構え②~何を訊いて行くのか?

<前回からの続き>

 

カウンセラーとしては、クライアントさんのお悩みを
「受容的、共感的に聴いてゆく」という事が基本になると思います。

では、クライアントさんに自由にお話をして頂いて、
それをただ聴いているだけでいいのでしょうか?

勿論それが基本ですし、学派によってはほぼその枠組みの中で
カウンセリングに当たっている方もいらっしゃいます。

僕の場合は、様々な学派を折衷した「”超”短期療法」を謳ってますので、
クライアントさんに対して、かなり質問してゆきます。

例えば
「今一番困っている問題」
「それによって何が妨げられているのか?」
「その”問題”が起きる時の場面→思考→感情→反応・行動→思考は?」
等と、認知行動療法やスキーマ療法、感情焦点化療法等に必要な質問や、

「カウンセリングを受けてどうなったら良いのか?」
「問題が起こらなかった時はあったか?」
「問題が起きたけれども、ほんの少しでもマシだった時は?」
「それは何が違ったからか?」
「ほんの少しでもゴールに近づいた最初の変化は何から気が付くのか?
 または、誰が最初に気が付くのか?」
「その問題がなくなれば、今とどう違っているのか?
 今はできないどんな事ができるのか?」
等と、解決志向的な質問や、

「今迄その”問題”を解決する為に、どんな事を行って来たのか?」
「その中で、効果があった事は何で、効果がなかった事は?」
「これだけは絶対にしたくない、という対処策は?」
等とMRI的な質問、

「あなたを襲っている”そいつ”に名前を付けたら何て言う名前か?」
「そんな大変な状況が続いてたのに、まだ”何とかしたい”と思える強さは
 何の力か?」
等といったナラティブな質問、等々。

加えて、必要であれば病歴や家族歴、成育歴等もお伺いします。
(※ですから、初めてカウンセリングを受けようか?と思われておられる 人は
 「うまく話そう」とか「相談したい内容をちゃんとまとめなきゃ」
 等といったプレッシャーを感じる必要はありませんのでご安心下さい)

こう書くと、質問ばかりしている様に感じられるかも知れませんが、
勿論尋問(笑)みたいになってはダメですし、
その底にはクライアントさんに対して常に肯定的な関心を持ち、
共感的に理解しようと心掛け、カウンセラー側の自己一致・自己開示
が必要です。

つまり、ロジャーズ先生が仰っておられた3つの条件を守りつつ、
「何の為に訊くか?」、
「何をどこまで訊くか?」、
「どのタイミングで訊くか?」、
といった事を念頭に置き、クライアントさんの状態を常に観察し、
ラポールを取りながら慎重に進めてゆく必要があると思います。

では、どうやればそれが身に付くのか?
僕は、それは「臨床経験を積み重ねてゆくしかない」と思っています。

という訳で、今は臨床にのみ力を注いでいますので、
このコラムの更新頻度もどんどん落ちるかも知れません。
ご容赦下さい・・・って、結局言い訳になってしまいました(笑)

 

#夫婦親子,家族問題の家族療法については、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

#私のカウンセリングの特長については、こちら

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。