強迫行為や自傷(他害)行為を無くそうとしない方が良い理由

強迫行為や自傷(他害)行為を無くそうとしない方が良い理由

<前回からの続き>

前回、
「強迫行為や自傷・他害行為が生じるメカニズム」について、
私なりの考えをお書きしましたが、

今回はその仮説に基づいて、
「強迫行為や自傷(他害)行為を無くそうとしない方が良い理由」
をお書きしたいと思います。






<強迫行為や自傷(他害)行為を無くそうとしない方が良い理由>

①感覚過敏は変わらない



私の推測ではそれらの行為は元を正せば不快刺激・感情に対する感覚過敏
 から来ていて、(心因・環境因も考えられますが)その多くは
 生来的な傾向(器質因)と考えられます。

 ですから、薬で一時的に抑えようが、薬の作用が無くなると
 不快刺激・感情に対する防衛反応は再び起動してしまうでしょう。

 だとすれば、薬が合ってる人でもずっと服用し続ける必要があり、
 下手をすれば薬の服用そのものが「逃げる」や「戦う」(抑えつける)反応
 に繋がり、それに依存してしまう可能性も出てくるでしょう。






②防衛反応を無くすだけでは心の安定が図れない



→「強迫行為」「自傷・他害行為」によって心の安定を図ってきたとすれば、
 それを減らしてゆき最終的には無くしてゆくといった方法を採れば、
 他に心の安定を図れる術を持たない限りは、(薬物等や拘束する事で)
 感覚過敏やそこから生じる不快感情を鈍らせるか
 ”有害な行為”をしない様に我慢させてゆくかになってしまうでしょう。

 そして
 単なる我慢の反動がいかに大きいかは多くの方は経験されてると思います。

※1:勿論、手が付けられない程不安定になっている場合などは
   応急処置として薬が必要な場合もあると思います。

※2:一般的な認知行動療法等では、思考を変える事で心の安定を図りながら
   段階的に少しずつ”我慢”して有害な行為”を無くしてゆく事
   を目指します。

   思うに、それらの”有害な行為”が止められないのは無意識が働いていて
   思考を変えるだけでは無意識に属する感情や感覚を安定させるには
   十分とは言えないと思います。

   だから”思考”の安定だけではなく、マインドフルネスを取り入れたり、
   感情を扱う認知行動療法も出てきているのですが、
   まだ発展途上にあると思います。


   


    
それでは一体、
どうすれば強迫行為や自傷(他害)行為が無くなるのでしょうか?

そのヒントを次回からお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>

 

#強迫性障害のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。