他人と自分を正確に比べる①自己評価の巾を拡げる
他人と自分を正確に比べる①自己評価の巾を拡げる
<前回からの続き>
前回までにお書きした様に、
「他人と比べて自分の劣った所ばかりに目が行ってしまう人は、
育った家庭環境や持って生まれた敏感さ(HSP、ASD等)故に
自己否定的な信念を持ち続けている。
そして、他人と接する時には、その否定的な信念を裏付ける証拠
ばかりを集めてしまっているので自己否定は益々強化されてゆく。
つまり、”ちゃんと他人と比べてないから苦しくなる”」
と考えられます。
それでは、
「ちゃんと他人と比べる」為にはどうすれば良いのでしょうか?
今回からは、そのヒントをお書きしてゆきたいと思います。
<ちゃんと他人と比べるには?①>
①自己評価の巾を拡げてゆく
自己否定的な偏った信念を根底に持ってしまっている人は
「私は可愛くない」
とか
「私はスタイルが悪い」
とか
「私は暗い性格だ」
とか
「私はコミュ障だ」
とか
「私は頭が悪い」
等と、
自分の根底にある劣等感に基づく狭く偏った部分
に意識が向いてしまっている筈です。
しかも、
細かい部分に分ける事をせずに、
ある意味”大雑把”に捉えてしまっています。
ですから、
「自己評価」の巾を、容姿・性格・頭・・・
等と拡げてゆく事
と、
例えば、
「自分の”顔”が可愛くない」という信念が
植え付けられているのなら、
「顔の大きさ、輪郭、肌の色、髪の毛、眉毛、目、
まつげ、鼻、口、唇、歯、顎、首、バランス・・・」等と、
細かい部分に分けてから、それぞれを評価してゆく事
が必要だと思います。
(1)自己評価の巾を拡げる
例えば、
「自分の”顔”が可愛くない」という信念
が植え付けられている人なら、
顔以外の部分、即ち、
「スタイル」や「性格」、「頭の良し悪し」、「感受性」等、
他の部分にも評価を拡げてゆく事が大切だと思います。
例:「私は顔は可愛くない。スタイルも、脚が太くて嫌い
・・・性格も陰キャだし、頭も悪い。
でも、他人から”優しいね”とか”よく気が付くね”
なんて言われる事もあるから、感受性は鋭い方かな?」等。
(2)”他人より劣っている”と感じる部分を細かく分けてゆく
例1(顔が可愛くないと思い込んでいる人):
「顔の大きさは大きいなあ。輪郭もエラが張ってるし、
肌色は色白で、これはまあ許せる。
髪の毛もくせっ毛で、眉毛は普通。目は小さくて、
鼻筋も通っていない。
首は思ったより細いかな?あとは普通。」等。
例2(暗くてコミュ障と思い込んでいる人):
「友達と話す時、何を話したらいいかわからなくなって、
黙り込んでしまう・・・。
仲の良い子なら大丈夫だけど、
美術部なんかのグループの中で話すのは苦手。
でも、好きな映画やアニメの話なら、結構喋れるかな?」等。
例3(頭が悪いと思い込んでいる人):
「数学、理科、社会、国語なんかはダメだなあ。
でも、吹奏楽部に入っていて音楽は好きだし、
英語も点数は良い方かな?」
<次回へ続く>