発達障害(ASD=自閉スペクトラム症)の定義(診断基準)

発達障害(ASD=自閉スペクトラム症)の定義(診断基準)

<前回からの続き>

 

今回は、
「自閉スペクトラム症(ASD)と言われるものは何か?」

について、お書きしたいと思います。

そもそも「自閉症」が最初に定義されたのは?・・・。

1979年にイギリスの児童精神科医ローナ・ウィングは、
「ASD/自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群・
 広汎性発達障害等を含む)」
の人が持つ特徴として
以下の「ウィングの3つ組」
を提唱しました。

①社会性の障害(質の違い)
 他者の存在への無関心、周囲の人とかかわる時に

 適切にふるまうことができず、
 相手と対等な関係を築いたり、
 築いた関係を維持していくことが難しい。

②コミュニケーションの障害(質の違い)
 相手が言っていることや
感じていることを
 理解したり、気づくのが難しい。

 また自分が言いたいことや感じていることを
 相手にわかりやすく伝えたり、
表現するのが難しい。

 表出(話すことや表情・仕草・声や抑揚などで表現する)
 理解(聞くことや相手の表情や仕草・声や抑揚などをみる)
 が苦手で、

 相手の言葉を字義通りに受け取り、言葉の裏を読むのも苦手。

 
③想像力の障害(質の違い)
 自分が見たり予想していた以外の出来事や

 成り行きを想像したり納得することが難しい。

 自分の興味のあることや心地よいパターンの行動に
 強いこだわりがあり、

 想定外の行動を取ることに抵抗を示す。

次に、医師の診断の拠り所となる、
アメリカ精神医学会が定めたDSM-5における
自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)の
診断基準
を転載致します。

<自閉スペクトラム症の診断基準>

以下のA、B、C、Dを満たしていること。

A:社会的コミュニケーション及び相互関係における
  持続的障害以下の3点で示される)

社会的・情緒的な相互関係の障害
他者との交流に用いられる
 非言語的コミュニケーションの障害

年齢相応の対人関係性の発達や維持の障害

B:限定された反復する様式の行動、興味、活動
  (以下の2点以上の特徴で示される)

常同的で反復的な運動動作や物体の使用、或いは話し方
②同一性へのこだわり、日常動作への融通の効かない執着、
 言語・非言語上の儀式的な行動パターン
③集中度・焦点づけが異常に強くて限定的であり、
 固定された興味がある。

④感覚入力に対する敏感性あるいは鈍感性、或いは
 感覚に関する環境に対する普通以上の関心

C:症状は発達早期の段階で必ず出現するが、
  後になって明らかになるものもある

D:症状は社会や職業その他の重要な機能に重大な障害
  を引き起こしている

 

次回は、
「ADHD(注意欠如多動症)の診断基準をお書きします。

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

 

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

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