発達障害(ASD,ADHD等)の本当の原因を探る②感覚過敏の原因

発達障害(ASD,ADHD等)の本当の原因を探る②感覚過敏の原因

<前回からの続き>

 

前回、
「神経発達症(ASD,ADHD等)の原因は”感覚過敏”である」

という私の考察をお書きしましたが、

今回は更に深堀りして、
「感覚過敏の原因」を推察したいと思います。

 

精神科医の岡田尊司先生も、
「ASDは感覚統合の障害が根本的な障害ではないか?」
(感覚過敏、感覚鈍麻)
という
「感覚統合仮説」に基づいて述べておられます。

それによると、
脳内の神経線維の繋がり具合から感覚処理の障害が起き、

「心の理論」に纏わるミラーニューロンがうまく働かない事、
注意の共有が起きにくい事、
感覚の過敏や常同行動が生じる事も
説明できるそうです。

 
実際МRIを使った研究では、
ASDの人の場合は
「相手の心を理解しようとする部分(内側前頭前野)


「自身の考えや行動を評価する機能を司る部分(後部帯状回)
活動がほとんど連携してなかった事が判明したそうです。

更に岡田先生は
 「但し、虐待やネグレクトによって起きる愛着障害にも
  ”感覚処理障害”が伴いやすい」とも述べられておられます。

ここで私の考えをお書きしますと、

「ASD、ADHD等の気質や特性を持っている人は
 恐らく感覚過敏に纏わる遺伝子を持っていて、
 生まれつきその遺伝子が「ОN」になっているか?
 或いは、
 トラウマ体験や愛着障害、環境等の影響によって、

 遺伝子が「ОN」になって感覚過敏がより表に出て来るか?
 (エピジェネティクな遺伝)のいずれかだと考えられる。」

というものです。

そして、この
①感覚過敏に纏わる神経系の部分と、

②相手の快不快を感じる部分、
③共感/思いやりや内省等の”想像力”が
必要な部分
とはまた別のメカニズムがあって、

それらの”強弱・程度”によって、
同じ感覚過敏を持っていても

「神経発達症(ASD,ADHD等)」、
「グレーゾーン」
「HSP」
等と分類されるのだと思います。

それでは、もし
神経発達症(ASD,ADHD等)の根本原因の一つが
感覚過敏
だとすれば、

一体なぜ「診断基準」にある様な特性や気質が
(”後天的に”)作られてゆくのでしょうか?

次回は、
その”特性”が形作られる原因
についてお書きしたいと思います。

 

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

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