どうすれば雑談ができる様になれるのか?③

どうすれば雑談ができる様になれるのか?③

<前回からの続き>

今回は、

以前(5月16日)お書きした様な
「(プチ)トラウマによって雑談が苦手になっている人」
に向けて、

それを克服するヒントをお書きしたいと思います。






<雑談ができる様になる為のヒント③(プチ)トラウマの場合>




(1)(プチ)トラウマの処理

相手によっては、対話の際に過去のトラウマがフラッシュバックしたり、

強い身体反応(頭が真っ白になったり、呼吸が苦しくなったり、心臓が
バクバクする等)

ネガティブな感情(不安・恐怖、恥、等)が出て来るのであれば、

何らかのトラウマが関わっている可能性が高いでしょう。


だとすれば、

「EМDR」「ソマティック・エクスペリエンシング」等で
トラウマを処理しておく事も大切です。


※詳細は省略します




(2)転移を防ぐ

無数のトラウマがあり、
特定の場面に絞れなかったり(複雑性PTSDや発達性トラウマ障害等)
特定の場面を思い出せなかったりする場合で、

今も特定の相手(例:年上の男性、同年代の同性、特徴的な人、等)に対して
共通して身体反応やネガティブな感情が生じてしまう人は、

その特定の相手と、過去にトラウマをもたらせた相手を
無意識がダブらせてしまっている(転移)可能性があります。


そういった場合は、
転移している過去の相手を思い出し、転移を防ぐ事も有効です。


※詳細は省略します




(3)自身の客観視と自分への好奇心・慈悲

トラウマ反応として自身の中に生じている身体反応やネガティブな感情

「自分=反応や感情」等と、自分と同一視してしまうと、
自分でケアする事ができなくなります。


ですから、
それらの反応や感情を自分と切り離して客観視し、
その上でそれらに好奇心と興味を持って慈しみケアしてゆく、
という事が必要です。


※詳細は省略します




(4)相手への集中と好奇心・慈悲

上記の「(1)」~「(3)」によって、

(ポリヴェーガル理論で言うところの)
交感神経系による逃走/闘争反応やパニック/混乱が落ち着き、
背側迷走神経系によるシャットダウン/解離から回復して初めて、

他人との交流システムである腹側迷走神経系が働くと考えられます。


そうなれば、

「この人はどんな人なんだろう?」「何が好きで嫌いなのかな?」
「どんな考え方をする人なんだろう?」
等と、対話の相手に興味と好奇心を持ったり、

「この人を楽しませて、笑顔にするにはどうすればいいのかなあ」
「この人の役に立つにはどうすればいいのかなあ」
「この人の気持ちが楽になる為にどうすればいいのかなあ」
等と、慈悲を持って相手に集中する事が可能になります。


そしてそれが実行できれば、
自ずとスムーズな会話と暖かい交流が可能となるでしょう。

※お独りでは難しい場合はお気軽にお問合せ下さい。