症状/障害には元々ポジティブな意図がある
症状/障害には元々ポジティブな意図がある
私は臨床家として12年以上、
「うつ」や「不安」、
「パニック」や「強迫」、
「トラウマ」や「PTSD」、
「パーソナリティ障害」や「統合失調症」、
「双極性障害」や「発達障害」
と診断された方等、
所謂「精神疾患」とされるあらゆる症状や障害で苦しんでおられる方に
カウンセリングを差し上げて参りました。
そんな中で、常に意識しております事は
「この人は何故この症状を持つに至ったのだろうか?」
「その本当の原因は何なのだろうか?」
と、
頭の中では”根本原因”を追い求めているという事です。
そういう観点からご質問をしてゆき、自分なりに”謎”を解いてゆくと、
「クライアントさんがお悩みになっておられるほぼすべての”症状”は
元々はポジティブな役割があったのでは?」
と感じずにはいられません。
症状やお悩みは
「治したい(=意識)けど、治らない(無意識)」
「消したい(意識)けど、消せない(無意識)」
等といった、
意識では制御不能になっている無意識の働きによるものが殆どです。
そして、
この”無意識”は本来、ポジティブな働きしかしない筈です。
何故なら、人間を含む全ての生物は
「個や種として生き延びる⇒そして遺伝子のコピーを残し続ける」
(特に人間の場合は独りでは遺伝子のコピーを残せませんし、
社会的な動物ですから他者との交流も必要不可欠です)
といった目的を持っていると考えられますので、
無意識は
「生き延びる事」と「遺伝子のコピーを残し続ける事」、
「社会的な交流を求める事」
といったポジティブな目的の為にのみ働いている筈です。
次回からは、
最近はやりの「ポリヴェーガル理論」を用いて、
もう少し詳しくご説明差し上げたいと思います。
<次回へ続く>