カウンセリングで大切なポイント③CLのリソースや強みを知る

カウンセリングで大切なポイント③CLのリソースや強みを知る

<前回からの続き>




<カウンセリングで大切なポイント③CLのリソースや強みを知る>




(1)自己否定や自己批判、自責を緩和する

CLさんのリソースや強みを引き出す前に、

CLさんがネガティブなナラティブやスキーマに取り込まれていて、
自己否定や自己批判、自責が強い場合は、
まずそれを緩和してゆく事が大切だと思います。


私の場合は、

CLさんに「ご自分の長所や短所はどういった所だと感じますか?」
等と質問し、

短所とお感じになってる部分や、自己否定や自己批判、自責等の元
となっているエピソードが見つかった場合は、
ご自分を客観視されてリフレーミングされる様に持ってゆきます。




(2)リソースや強みを引き出す

私の場合は
上の「(1)」で述べた様に、

CLさんに「ご自分の長所や短所はどういった所だと感じますか?」
等と質問し、

長所が思い浮かばない方には、家族歴・成育歴・症歴・エピソードの中から、
拾い出して伝えてゆきます。

そして、
その長所や強みが発揮された場面をできるだけ多く語って頂き、
ポジティブなナラティブを作り上げて頂き、リソースを強化して頂きます。


或いは、

「発達性トラウマ」を抱える様な
サバイバルな環境を生き抜いて来られた方には、

「どうやって、それを乗り越えて来たのですか?」

「何を糧に耐える事ができたのですか?」

等と、
レジリエンスに的を絞ったナラティブの生成をお手伝いします。




(3)CLさんの得意/不得意を知る

後述しますCLさんの悩みや症状の解消法をお伝えする場合、
CLさんの得意.不得意を知っておく必要があります。


例えば

「話す・聴くが得意/不得意」

「書く事が得意/不得意」

「イメージが得意/不得意」

「体感覚を感じるのが得意/不得意」

等。


それを知る事によって、
例えば「話す・聴く、書く事が得意」ならば
認知行動療法的な手法も有効でしょうし、

「イメージや体感覚を感じるのが得意」ならば、
フォーカシングやハコミ、ソマティック・エクスペリエンシング、
センサリーモーターサイコセラピー等も有効でしょう。


そして、
カウンセラーさんが得意で、よく使われる技法も
CLさんの得意/不得意に合わせて臨機応変に焼き直してゆく必要がある
と思います。

<次回へ続く>