「幸せ」=自分の欲求を叶える時の注意点
「幸せ」=自分の欲求を叶える時の注意点
前回、
「人にとっての幸せとは自分の欲求を叶える事である」
但し
「生物学的?に、望ましい欲求の持ち方や最低限のルールがある」
といった、私の考えをお書きしました。
もしそうだとすれば、
「生物学的?に、望ましい欲求の持ち方や最低限のルール」
とは何なのでしょうか?
その辺りを今回はお書きしたいと思います。
人を始め、全ての生物の”目的”が
「自分や種の遺伝子のコピーを残し続ける事」だとすると、
その傾向が本能として無意識の中に組み込まれている筈です。
例えば、
何故お腹が空くのか?・・・
それはまず自分という個体を維持しないと
遺伝子のコピーを残す事ができなくなるからでしょう。
そして、
それが満たされないと「空腹で死にそう!」等と苦痛を感じるでしょうし、
逆に満たされると「満腹」「満足」等の”報酬”が用意されています。
つまり
「苦痛」と「報酬」による無意識下でのコントロールが働いている訳です。
また例えば、
「独りぼっちで寂しい!誰かと一緒に居たい」
は苦痛ですし、
「彼女・彼氏ができた!」とか「気の合う親友ができた!」時の
快感情は”報酬”です。
更には(恐らく人間だけが持つ)
「他人に喜んでもらえた!」とか「他人から認められた!」
といった快感情も報酬な訳です。
これらの事象から想像するに、
個や種の遺伝子のコピーを残し続ける為に
①個(の欲求)が満たされて元気である事
②生殖相手を見つける事(しかもできるだけ良い遺伝子を持った相手を選ぶ)
③子孫を残す事
に加えて、
④他人と関わり、協調・共同してゆく事
(社会的な動物である人間にとっては、必須)
というルール・原則に従う様に無意識が働いていると考えられます。
そういった意味では、
「綺麗にってアイドルになりたい」
は「②」「④」のルールに則ってますが、
「その為に過度のダイエットをして身体を壊す」のは、
そもそもの「①」の原則に反していますので、しっぺ返しが来る訳です。
同様に
「整形」も、「②」(「④」)のルールに則っていますが、
整形そのものが目的になってしまい、
「②」(「④」)の方向へ向かわない場合は原則から逸れてしまう訳です。
或いは、
「金を稼ぎたい!」「出世競争に勝ちたい!」等は
「①」や「②」(金持ちになったり、強い遺伝子を持ってると認識される
事で異性からモテる)のルールに則っていますが、
「他人を騙してでも・・・」とか「他人を蹴落としてでも・・・」となると、
「④」に反する訳ですから
これもどこかでしっぺ返しが来るでしょう。(後ろめたい気持ちになる
とか裏切られるとか法律に触れて罰せられる等)
だとすれば、
自分の欲求を吟味する時の注意点とすれば
「①」~「④」に則っている事、(少なくともどれにも反しない事)
が大切だと思います。
でも中には
「そもそも自分が何をしたいのかわからない」「自分の欲求がわからない」
或いは
「欲求はあるけど、満たす事ができない」
という人もいらっしゃると思います。
次回は、そういった
「自分の欲求がわからない」とか「自分の欲求が満たせない」事で
苦しんでいる人に向けてお書きしたいと思います。