勝ち負けに拘る事の苦しみから脱する為のヒント(1)

勝ち負けに拘る事の苦しみから脱する為のヒント(1)

<前回からの続き>

前回までに、
「勝ち負けに拘る人」


①快・不快刺激に対する敏感さを有している


②拘り(自分の思い通りにしたい)の強さを有している


③自分と他人の”差異”に敏感である


④不快刺激に対しての反応が逃走よりも闘争を選ぶ傾向が強い


⑤快刺激で安定化するタイプである


といった傾向を有している、といった私見をお書きしました。


そしてその中でも、

「勝ち負けに拘るあまりに、自他を苦しめてしまっている人」

⑥オキシトシンシステムの働きが弱いのでは?
といった推察を述べました。


今回からはその考え方を基に

「勝ち負けに拘る事の苦しみから脱する為のヒント」
をお書きしてゆきたいと思います。




<勝ち負けに拘る事の苦しみから脱する為のヒント(1)>

A.理想の自分と今の自分との差異に敏感になる

上記「③」「自分と他人の”差異”に敏感である」
に関しては、

生来的な敏感さから来ると考えられる拘りの強さをを有している人が
自分と他人の”差異”に敏感さのベクトルを向けた場合、

”思い通りにしたい”という拘りの強さがそこに固定され、
勝ち負けに拘る様になると考えられる、と以前お書きしました。


だとすれば、

敏感さやそこから生じる拘りの強さは変えられない(変える必要がない)もの
と考えると、

敏感さのベクトルの向きを
”自分と他人との差異”ではなく、
”理想の自分と今の自分との差異”に向けて、

そこに拘る様になる事ができれば、
勝ち負けへの拘りから脱する事ができると思います。


例:「同期の子達はみんな上司から褒められる事が多いのに、
   私だけだ!叱られてばかりいるのは・・・」


「理想の私?・・・仕事が速くてミスも無く、定時に仕事を終えて、
   アフターファイブは友人と遊びに行く」


⇒(その中で、どの部分から拘るか?)


「私の場合、正確さと速さの両方を意識すれば、どっちつかずになるので
  まずはスピードを今の1.5倍にして、見直す時間を作ろう!」

等々。


※注:但し「理想の自分像」は、「みんなから尊敬されてる私」とか
   「ギャンブルで100万円儲けた俺」等の他人や運の力が必要なもの
   は避けて、自分の力のみで達成可能なものにしないと
   苦しみに陥る可能性が出て来るでしょう

<次回へ続く>