何故歳を取ると頑固になるのか?

何故歳を取ると頑固になるのか?

「歳を重ねると、どんどん頑固になってゆく・・・」


「頑固親父!」




よく「人は歳を取れば頑固になる」と耳にします。


かく言う私自身も、ある部分は頑固になって来てる気がします。
(元々頑固、”へんこ”ですが(笑))


人は誰でも人生の中で、
不安や恐怖、喪失感・悲しみ・絶望・無力感、焦燥感、恥等の
様々なネガティブな感情を感じたり、体験してきた筈です。


そして、
それによって不安定になった心身を「いかに安定させるか?」
という様々な戦略(捉え方・考え方・心の持ちよう、等)を試してきて、

年齢と共に自分にとってベストな戦略が身について来るのだと思います。


「こうすればうまく行った!」「こう考えて乗り越えて来た!」

・・・つまりその戦略に自信を持っている訳です。


そうして、
歳を重ねるに連れ、人生で一番の喪失である”死”の恐怖が近づいて来た時に
今迄培ってきた戦略で完全武装して、それに備えてゆくのだと思います。


だとすれば、
そこにとことん拘って、”頑固”になってゆくのも頷けます。


ただ、
「不快刺激をシャットアウトして安定するタイプ」
(=私が考えるGABA・セロトニン型)の人は
それだけもでいいのだと思いますが、

私の様に「快刺激を得て安定するタイプ」(ドーパミン型)も併せ持つ人は、

常に新奇の刺激も必要になると思われますので、
好奇心・向学心・楽しみを持ちつつ、頑固な部分と柔軟な部分といった、
硬軟織り交ぜた複雑な老人になってゆきたいと思っております(笑)。