うつ病の原因と発生のメカニズムと解決法(①原因とメカニズム)
うつ病の原因と発生のメカニズムと解決法(①原因とメカニズム)
目次
※以下は仮説・私見を交えた解釈の部分もありますのでご容赦下さい
★<うつ病の原因と発生メカニズム>
①幼児期に親等から受け取った直接的・間接的なメッセージが繰り返される
事によって、或いは”トラウマ”になるような体験をする事によって、信念
(例えば「人に頼らず何もかも自分で責任を負ってやらなければいけない」
等)を持つようになる、即ち”信念の神経回路”が形成されます。
※幼児期以外にも、トラウマになるような体験を通してある”神経回路”が
出来る事もありますし、様々な社会経験や人間関係の中でそういた”回路”が
できる事もあると思います。
⇒これらの中で特に強く働き過ぎると時には結果として自分を苦しめてしまう
信念を「禁止令」、「スキーマ」、 「(イラショナル)ビリーフ」等と呼びますが
それ自体は 決して”悪い”ものではなく良いように働けば「凄く 正義感が
強い」、「凄く人の事を思いやれる」、「競争心も自立心も人並み外れて強
く、社会的に大成功する」等、 他人にはないような大きな長所となります。
また、それを与えた親や周囲の人達も悪気があった訳でもないし、受け取った
子供が悪い訳でもありません。
(※アルコール依存やネグレクト、虐待をする親は勿論、別です)
そして殆どの人がその人独自の信念に基づいて生きていて、それらは「個性」
や「性格」の一部として表れます。
ただ、その人の大きな長所にもなる反面、ある”極端な信念”の為に「生き辛さ」
を感じるのなら、それは問題と言えます。
②その信念が存在する神経回路にアクセスする誘因(例えば自分の経営する
会社が傾いた時に、人に頼らず自分で解決しようと頑張る)が繰り返されると
無理に頑張る力を奮い立たせる為のノルアドレナリンと、それをコントロール
する(精神を安定させる)為のセロトニンの過剰放出が続きます。
そして神経回路自体も、要は”オーバーヒート”して しまいます。(この
”オーバーヒート”状態は、様々な生理学的変調を引き起こすはずです。
例えば先日の新聞記事で、ある精神疾患の患者を調べると、脳内電流の異常
が見られた、と出ていたし、東北大の川島教授らが指摘するPTSDによる
海馬の委縮等もそうです。⇒それは、オーバーヒートしてるんですからね。
(でも、そういった”変調”は元に戻せます。海馬の復元力も凄いものです)
③その結果、(過剰放出していた)ノルアドレナリンやセロトニンの絶対量が
不足し、同時にダメージを受けた神経回路のセロトニン等の受容体の働きが
悪くなり伝達できずに”再取り込み(再吸収)”してしまいます。
④こうしてノルアドレナリン・セロトニン不足の「うつ状態」が出来上がります。
それでも尚「責任は全て自分で負わなければ」という”信念”の回路にアクセス
し続けると、ますます伝達物質の不足(=うつ状態の悪化)を招き最終的には
「私が全責任を負って・・」という”信念”に基づいた最悪の決断をしたりします。
つまり、自分の中で起こっている「悪循環」があるわけですから、どこかで
断ち切ればいいわけです。
しかも「自分で作り出した”信念の回路”ですから、それに対抗したり和らげる
”別の神経”回路”をあなた自身で作り上げる事ができるのです。
ただ ”悪循環”に巻き込まれ、「自分の中にある力」を引き出せない方や
信じる事ができなくなっておられる方」には我々専門家や周囲の家族の方々
のサポートが必要になって来ます。
次回は、その”悪循環”から脱出する為のヒントをお伝えしたいと思います。
#うつ病のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください。
うつ病の原因と発生のメカニズムと解決法(②解決方法)
今回も前回に引き続き「うつ病」(と呼ばれてる状態)に苦しまれてる方へ
カウンセラーの私からの解決へのヒントをお伝えします。
※以下は仮説・私見を交えた解釈の部分もありますのでご容赦下さい。
★<うつ病の解決方法>
①(主に)幼児期に形成された自分の”信念”を修正する
⇒フロイトが創始した「精神分析」はその信念の元となるトラウマに的を絞り
”無意識”(=その神経回路)から表出させ、解釈や操作といった「理屈で納得
させる」治療です。
また、TAゲシュタルト療法の「再決断療法」や「インナーチャイルドヒーリング」は「トラウマ
と信念」のどちらにも介入でき、イメージや催眠暗示で修正していきます。
認知(行動)療法の「スキーマの修正」は「信念」に的を絞り、「理屈」で
修正を図ります。
という感じでこの部分に的を絞った治療法は沢山あります。
そしてこれが一番根本的な解決法に思えますが、
注意しないといけない事は、
(1)”トラウマ体験”が見当たらなかったり、”信念”を特定できない 、
或いは間違って特定してしまう可能性があります。
⇒例えば、トラウマに繋がる出来事がなくても(家族内で)繰り返される
”コミュニケーションのパターン”でも”信念”は形成されます。
また、どの信念が現状に悪影響を与えているかを見誤る場合もあるでしょう。
(2)仮に、うつをもたらしている”トラウマ”や”信念”に正しく修正が
加えられたとしてもその神経回路がなくなるわけではありません。
(働きが弱まる)ですから大切な事はその”信念の神経回路”に対抗できる
”別の神経回路”の強化をし続ける必要があります。
※上記いずれの療法も、後述する「④」の”別の神経回路”にアクセスする様に
「修正、操作、ビリーフチェンジ、アファメーション」させている訳ですが、
”別の神経回路”の働きが強くなるまで繰り返し行う必要があります。
さらに、かのミルトン・エリクソンが「殆どの症状はパターンの残骸である」
と言ったように、個人のパターンは勿論、「家族」や「職場」等の”システム”
の中で、繰り返されるコミュニケーションパターンによって、(弱まったとは言え
その神経回路は残ってるので)その症状が”復活”してくる可能性もあります。
(※たまにありませんか? カウンセリングやヒーリングを受けて「あ~癒された!」
と思ったのに日常生活に戻ると元に戻ってしまう事って!)
(3)その信念は一方では自分の大きな長所である事も多いし、殆どの人”信念”
に基づいて生きてますので、「修正」には注意して臨む必要があります。
②”誘因”が生じないようにする
=例えば仕事を変える、環境を変える、家族内(職場内、自分自身との)の
コミュニケーション のパターンを変える等
⇒特に現代の家族療法(ヘイリーやMRIやミラノ派の諸氏、ミニューチン等)
では「コミュニケーションのパターン」を変える方法に的を絞り、同時に新しい
パターンが維持される事で後述「④」の”別の神経回路”の強化を狙っています。
③”誘因”が生じても”信念の神経回路”にアクセスしないようにする
⇒これは無理です!(笑)。
(もしも無理して”アクセスの遮断”を試み続けると、その回路の部分を切 り離そう
とするわけですから、離人症的になったり解離性(同一性)障害と呼ばれる状態に
陥る事もあります
④”誘因”が生じて”信念の神経回路”にアクセスしても、同時にそれを
和らげたり、意味づけを変える「別の」”神経回路”が働くように仕向ける
⇒NLP、フォーカシング、認知行動療法、ブリーフセラピー、ゲシュタルト療法等
はその”別の回路”を発火させる為に、イメージを使うか、思考と行動の変容を
使うか、質問と介入によって別の神経回路に直接焦点を当てるか、パートの統合
を行って別の神経回路と結びつけるか、等の違いはあってもこの部分に的を絞って
いる学派・療法は多いです。
⑤不足しているセロトニン・ノルアドレナリンを増やす、
伝達或いは伝達を促す
⇒自分で伝達物質(特にセロトニン)を増やすには、まず”オーバーヒート”
してる神経回路の回復の為に十分な休養が第一です。
更に「(朝の)日の光を浴びる」、「リズム運動(呼吸・ウオーキング・
食事の時によく噛む等)」、「笑う(泣く)」、「楽しい事をする」等が
セロトニンを増やす効果があると言われてます。
また薬物療法で代表的な抗うつ薬(SSRI、SNRI等)は要するに不足して
しまったセロトニンやノルアドレナリンを増やすのではなく、神経回路がダメージ
を受けた為に「再取り込されて伝達できなくなってる」から「再取り込を妨害
して伝達量を増やす」為の薬です。
ですので勿論、効果はあるし否定するつもりもないがただ一つ注意しないといけ
ないのは、「こういう心理的・生理的な悪循環を作り出したのは、自分の”脳神経
回路の一部分”であるので、当然”別の神経回路”を使えばそれを解決する力
をあなたは既に持っている」という事です。
そして特に「自分には力がない」という”間違った信念”を元々持っている人や
”悪循環”の中で「自分には解決する力が無い」と勘違いしてしまっている人
には「うつ病です」というレッテルや「薬で治療する」という事自体が「”あなた
には解決する力が無いです。 だから医者や薬でないと治せない”」という事を
意味付けるメタ ファー(暗喩)になる恐れがあるので、注意が必要です。
(※状態が酷ければ、薬が必要な時もあります。ただ、薬を飲む人は”自分で解決する力
が出てくるまで、一時的に薬をのもう。そして力が徐々に出てくればお医者さんに
言って、薬も徐々に減らしてもらおう”という気持ちが大切です。」
そしてお医者さんの方も その人が”自分で治す力”を既に持っている、という事
をどうか信じてあげて伝えて下さい。
いずれにしても我々対人援助職としては、その人自身に解決する力 がある事を信じ
そしてそれをその人に如何に信じてもらうか?という事の為に”その人の力で達成
できた事”や”その人の力が現れた瞬間”に常にフォーカスして、それを伝え続け
新しい”別の神経回路”の生成に力を貸す事であって「決して我々が治療する
わけではない」事を意識し続けないといけないと思います。
そしてご本人も周囲のご家族の方なども”意志の力”で何とかしよう としたらダメ
です。(※意志の力=「こんな弱い自分こんなダメな自分を何とかしなきゃ」と
”弱い・ダメな自分”つまり、うつを発生させてる”信念の神経回路”にフォーカス
し続け増々それを強化してしまう)
さらに”その人を励ましてもダメです。(※励ます=「今のあなたはそれができて
いないからそれをやりなさい」という、”今のその人の現状を否定”する事になり
”今、それができていない自分”を責めて益々悪循環に陥る)
そうではなく「今、そんな状態でもできてる事」、「達成した事」、「(自分の力で)
マシな状態を作った瞬間」、「仮に”うつ”が治ったら、今はできないどんな事
をしてるだろうか?、その中で今できる事は何かな?」という事にに常に目を向ける
或いは目を向けさせる事が大事な事です。
つまり「あなたは既に”力”を持っているよ」、「私は既に”力”を持っているんだ」
とメッセージを伝え続ける事です。
そうすれば必ず新しい”別の神経回路”を作り上げる事ができるはずです。
#うつ病のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください。
口角・抗重力筋で抑うつ・不安を無くす僅か5分のストレッチ
不安に襲われたり、抑うつ状態になってる時には、まず間違いなく笑顔が消えて
姿勢も肩が落ちて猫背になってしまってる場合が多いですよね。
口角を上げたり、姿勢をピンと真っ直ぐにする為の筋肉を抗重力筋(重力に逆らって
働く筋肉の意味)と言いますが、この抗重力筋を働かせる事で抑うつや不安に対抗
できる「セロトニン(幸せホルモン)」が分泌される事がわかってきています。
そこで、その簡単なストレッチのやり方を今回はご紹介します。
①まず、姿勢を真っ直ぐにし、顎を引き頭のてっぺんが上から紐で吊り下げ
られてるイメージをして下さい。(首の筋肉や脊柱起立筋、腹筋等の
”抗重力筋”が真っ直ぐ伸びた状態)
②次に、口角を上げます。
(1)まず、片目ずつ大きくウインクをして同時に眼を閉じた側の口角を
思い切り上げます。それを交互に繰り返し、段々スピードを上げて行きます。
※これを3分間行います。
(2)次に、両目を大きく見開いて両方の口角を一気に上げます。
※これを2分間繰り返します。
どうでしょうか?抑うつや不安の感じが変化したと思います。
ただ、効果がどれだけ続くかは人によりますので、気が付いた時にはできるだけ
行う事と、職場や学校、外に出てる時などはやりにくいでしょうから、
そういった時には次の様にやって下さい。
<外出先で行う場合>
①(家でやるのと同様に)姿勢をできるだけ真っ直ぐにする。
②頭の中で、あなたが大好きな家族・友人や芸能人等の笑顔を思い浮かべる。
※他人の笑顔を想像するとミラーニューロンが働いて自分も笑顔になれる
=口角が自然と上がる
うちのクライアント様に試して頂いて好評ですので、もし良かったら試してみて
下さい。
#うつ病のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください。
うつ病やメンタルの症状で辛い方へ~心のハードルを下げませんか?
うつ病やメンタルの症状で学校や職場に行きたくても行けない、
外に出なくちゃと思っても出れない為に「自分はダメだ」と思い込んで
増々辛くなってしまってる人も多いかと思います。
そういった人は、自分に厳しくオリンピック選手並みにハードルを高く上げて
しまっている事が多いです。
うつや神経症等に襲われている時はやる気や行動のエネルギーが下がって
しまうのが普通です。
ー しかも大抵ストレスや要因を作った”加害者”のせいで・・・。
譬えて言うと信号無視の車に跳ねられて、全身包帯でグルグル巻きの状態
が今のあなただと思ってみて下さい。
勿論、実際に包帯グルグル巻きの状態で入院してるあなたを見れば
周囲の見舞い客は「何故寝てるの?!学校へ行きなさい!会社を休むな!」
等とは言わずに「ゆっくり休んでなさい。無理しちゃだめだよ。」と
言ってくれるでしょう。
でも、今のあなたは”目に見えない包帯”に巻かれているので、
周囲の人達は気付きません。だから「何、ダラダラしてるの?!
頑張って学校や会社に行きなさい!」等と言ってしまうかも知れません。
ならば、せめてあなた自身は自分の今の状態をわかってあげなくてはいけない
と思います。
ー 自分は車に跳ねられて包帯グルグル巻きだ。だから動けなくて当然だし
今は休養が一番大事なんだ・・・と。
つまり「動けて当然、学校や会社へ行けて当然。それができない自分はダメだ」
というハードルは今のあなたに取っては高すぎるし、それどころか害になるかも
知れません。
例えば事故で両足を骨折した陸上選手がオリンピックに出る為の毎日の
トレーニングスケジュールを決めてたとします。
でも今はそんなスケジュールをこなせる訳ないですよね?
なのに、スケジュールのハードルを下げずに、無理してこなそうとすると
余計に回復が遅れるでしょうし、できない自分を責めてしまうので
心身共にボロボロになるでしょう。
ですから、ハードルを思い切って下げて
「動けなくても当然。やる気が出なくても当然。」を基準にして
ゆっくり休養する事が大切な時期なんだと考えてみませんか?
もしハードルを「動けて当然、やる気があって当然」から→「動けなくて当然、
やる気が出なくて当然」に変えると「動けなくて当然なのに動けた自分」を
認めてあげる事ができたり、「やる気が出なくて当然なのにやる気を出せた自分」
を認めてあげる事ができるはずです。
そしてもし良ければ一日一つでいいので
「動けなくて当然なのに動けた事」や
「やる気が出なくて当然なのにやる気を出せた事」
を見つけて日記に書いて行きませんか?
(例:「今日、スーパーに買い物に行けた」、「仕事を探そうと言う気に
一瞬だけど、なった」等。)
そしてそんな自分を認めて褒めてあげて、できる事が増えて来たら
初めて少しずつハードルを上げて行くのもいいでしょう。
#うつ病のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください。
うつ病や神経症の方の底力~集中力と柔軟性
ここの所、立て続けに「自分の悩みを何としてでも克服しよう」という強い意志で
様々な事を勉強したりチャレンジされて来られたクライアント様がご来談されました。
ーうつや心身症を克服する為に、筋トレや整体、鍼灸、ヨガ、瞑想、心理学
スピリチャル等あらゆる事を継続して勉強し、実行なさって来られた。
その甲斐があって「どん底」を自分の力で脱出されて来られた方々々・・・。
その凄い努力に本当に頭が下がる思いです。
僕自身も高校時代に「実存的な悩み」を抱えて以来、密教、仙道、ヨガ
哲学、スピリチャル、チベット仏教、心理学と「自分にとっての真理」を求めて
20年以上遍歴をしました。
この前、坂本先生が「釈迦はうつ病だったのでは?」とブログに書いて
おられました。(※勿論今となってはそうなのか否かはわかりませんが)
うつ病や神経症の人は大抵「その症状に集中してる状態」なので、本来は
人並み外れた集中力をお持ちの方が多いです。
釈迦は四苦八苦を感じ、苦を無くす為に思索し「執着が苦の原因だから執着を絶とう」
と厳しい修行をし、その後苦行を止めて瞑想して悟りを開かれた。
つまり「苦に集中=うつ?」→「苦の原因追究に集中」→「克服に集中」と
集中する対象をうつ?から別のものにうまく移行させて行った。
(※これも”集中力”のなせるワザですね!)
そして、釈迦の凄い所は、あれだけ何年も”集中”していた苦行を
「これだけじゃあダメだ」とあっさり捨てる柔軟性だと思います。
これは、集中力が強い人には非常に難しい事だと思います。
ただ「うまく行かないのであれば違う事をしろ!」というのが原則ですので
自分の悩みを克服する事に集中しても上手くいかないのであれば
「何が効果があって、何が効果が無いのか?」と考える事に集中し
効果がある事は続け、それが見当たらなければ、効果がありそうな別の方法を探す事
に集中して行けば、いつかは辿り着けるはずです。
僕達の業界でも心理学の一つの学派に集中しておられる方から見れば、
「目の前のクライアントさんに効果があるものなら、色んな学派から理論や技法を
拝借してオーダーメイドで組み立てますよ」なんて言うと非難轟々かも知れません。
(※僕は、目の前のクライアントさんに集中する訳で、
理論や技法に集中するものでは無いと考えています)
実際、悪口を書かれた事もありましたが、この前、北翔大学の村瀬嘉代子先生のご著書
をお読みして「僕と同じ考えだ!」(失礼(笑)と我が意を得たりで嬉しくなりました。
また僕の師匠の矢野先生も癌になられてからは、心理学のみならず、
エネルギーワークや量子物理学などを研究されておられます。
兎に角、集中力と集中する対象を「より自分にとって有益な方向へと
変えて行ける柔軟性」をこれからも大切にして行きたいと思います。
#うつ病のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください。
うつ”ウィルス”や〇〇障害”ウイルス”をやっつけろ!~対策チーム作り
うつや不安、過食等、〇〇病や〇〇障害と名前が付くものに不幸にも襲われた人。
或いは、不登校や引きこもり、家庭内暴力等にハメられてしまった子供達・・・。
そんな人達は「そこから抜け出したい」と頑張ってるのに、自分の力では
どうにもできない強い力(無意識の力)が働いて、どんな努力も無に帰させて
しまいます。
譬えれば自分の中にエイリアンやウイルスが侵入し、自分の意志を無視して
操られてしまっている状態とも言えるでしょう。
もし、あなた自身が恐ろしい「過食ウイルス」や「うつウイルス」に侵されている
としたらご自分を責めますか?
もし、あなたのお子さんが「不登校エイリアン」に操られているとしたら
お子さんを責めますか?
責めないですよね? そうではなくて、まず何としても侵入したウイルスやエイリアンを
やっつけて、自分や子供を守ってやらないと行けませんよね?
その為には、ウイルスやエイリアンに侵入された本人や周りの人が
「対策チーム」や「撃退チーム」を作って、できるだけ情報を集めて
身体から出て行って貰う働きかけが必要だと思います。
<〇〇ウイルス追放チーム作り>
①自分や本人、家族、友人、医師、カウンセラー等でチームを作る
※思い切って、メンバーになって貰う様に声を掛けても、賛同して貰えなかった場合は
「独りチーム」を作っても可
②ウイルスに取りつかれた本人から、できるだけ情報を得る
(1)まず”そいつ”に名前を付けましょう!・・・「うつウイルス」、「食べさせ聖人」
「(学校に行くな!と言う)地縛霊」・・・等々。
(2)”そいつ”の目的と戦略を皆で考える
→例えば、私に侵入した「過食ウイルス」の目的は「そのままの私には
価値が無い」と思い込ませて、私を乗っ取ろうとするのが目的も?・・・。
そしてその為の戦略として、「少しでも太ったら、お前なんか誰も相手に
してくれなくなるぞ!」と常に「もっと痩せろ!」と囁き続け、食べても
全部吐き出させてしまう、等々。
(3)ウイルスが思い込まそうとしてる事が本当かどうかをチームで検討する
→もし、あなただけの「独りチーム」の場合は、直接チームに参加できない
遠くの友人・家族等の”サブメンバー”に以下の様な手紙を書いてもらうのも
いいでしょう。
→ 「私は、ウイルスにこう思い込まされてる。洗脳が進んで、自分でもその通りかも?
と思い始めてる。もし、あなたがそうじゃないと思えて、私を応援してくれるなら
ウイルスに打ち勝てる様なエピソードや反証を書いて下さい」
※万が一、そういうサブメンバーが足りなければ、自分がサブメンバーに
なったつもりで、自分自信に返信を書いてみるのもいいでしょう。
(4)”そいつ”のエネルギー源や強みを把握する
→そいつがどんな時に力を増すか?或いはどんな作戦は通用しないか?
を突き止めて行く
(例)「不登校ウイルス」に侵された子供に、「学校に行かせよう」という
作戦をとって来たが、通用しなかった、等。
(5)”そいつ”の弱点を把握する
→そいつがどんな時に力が弱るか?を突き止めて行く
(例)「うつウイルス」は、自分が信頼してる人に打ち明けた時は力が弱ってた、等。
③以上の分析結果から、作戦を考えて実行する
→特に、そいつに通用しなかった作戦はやめて、そいつが弱る方法を参考にして
作戦を立て、少しずつ実行する。
※作戦はあくまで試験的に行って行き、うまく行きそうなら続けて、
通用しなかったら、また別の作戦を練り直す。
うつや〇〇障害に襲われた人へ~頑張る方向性を変える
うつや〇〇障害に襲われた人の殆どが僕の経験上、
「自分に厳しく他人に優しい頑張り屋の人」と言えると思います。
一般的には、例えば「うつ」に襲われた人に、周囲の人が
「頑張れ」と言うのは禁句だと言われています。
何故ならうつに襲われた人の多くが、しんどくても無理して頑張って来て、
もうこれ以上頑張れない自分を責めてしまってるのに、それに輪を掛けて
”頑張れ”と言うと更に追い詰めてしまうからです。
では「もう、頑張らなくてもいいよ」と言えばいいのでしょうか?
確かに、その言葉で救われる人もいるでしょう。
ただ、「頑張らなくてもいい」と言われたら「やっぱり私は同情される程ダメに
なったんだ」とか「頑張らないと、もっと恐ろしい事になるのでは?」と、
「頑張る事を止められない」人もいるでしょう。
そういう人には僕は「頑張れ!」と励まします。
但し、うつや〇〇障害から自分を取り戻す方向で頑張れ!と助言します。
先日いらっしゃった「うつ」に襲われた人は、
僕が「では、うつから自分を取り戻す為に、頑張る方向性を変えるとしたら、
何を頑張ったらいいと思いますか?」とご質問した時に「休む事を頑張ります」
とお答えになりました。
僕も「では、全力で頑張って休んで下さい。決して仕事へ行きたいという誘惑に
負けない様に!」と賛同しました。
勿論「どんなに辛くても頑張らなければいけない」という”信念”を変えて行く
お手伝いをする場合もありますが、逆にその”信念”を利用して方向性を変えてゆく
お手伝いをした方が早い場合もあります。
もしあなたが、同じ様に「頑張らなきゃ」という信念の為に苦しんのであれば
「今のしんどさから抜け出す為に頑張るところを変えるとしたら、
何を頑張りますか?」
ー それを考えてみるのもいいと思います。
#うつ病のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください。
抗うつ薬が効かないのは?~「内因性うつ」と「心因性うつ」
うちのルームにも心療内科で「うつ病」と診断されて長年薬を服薬しても
よくならない、という方が数多く来られます。
本来、うつは大きく分けると
「内因性うつ」=脳の神経伝達機能の低下(原因は特定できない)と
「心因性うつ」=ストレスやトラウマ等によるものに分けられます。
(※「外因性うつ」=脳疾患や怪我等身体が原因のものもありますが)
そして、かつては「内因性うつ」を”うつ病”、「心因性うつ」を「抑うつ神経症」
と呼んでいました。
それが、今はアメリカの精神医学会の基準が採用され、診断基準を満たすものは
すべてひっくるめて「うつ病(性障害)」される様になりました。
勿論、薬で効果があって日常生活に支障をきたさないのであれば、
薬を続けられるのがいいと思います。
ただ、長年薬を服用し続けても改善しない、医者や薬を変えてもよくならない
のであれば、薬以外の方法もお考えになられた方が良いかも知れません。
例えば「心因性のうつ」の場合は、ストレスやトラウマ等から発生している
と考えられますので、そのストレス因を取り除いたり、葛藤やトラウマを解消
しない限りは、薬で一時的にセロトニンやノルアドレナリンの伝達を改善した
としても、すぐにストレス状態に戻ってしまい”落ち込み”に襲われます。
譬えて言うと、薬でアクセルを踏んで泥沼から抜け出そうとしても、
その度にストレスがブレーキを踏む状態です。
そんな事を繰り返せば、いつまで経っても泥沼から抜け出せないですよね?
そうした場合に有効な手段の一つが心理療法です。
心理療法によって「ストレス因を取り除く」(環境を変える行動が取れる
様になったり、感じ方を変える為に、考え方や受け取り方を変えるお手伝いをします)
、「心の葛藤状態や自責の念を解消・緩和する」、「トラウマの解消を行う」
等のお手伝いを差し上げる事ができます。
もし、あなたやあなたの身の廻りの方で、思い当たる方がいらっしゃれば
お気軽にお問い合わせ下さい。
#うつ病のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください。
新型うつ病(ディスチミア親和型など)について
最近若い人の間で、自己中心的・他責的であり、仕事での挫折や
ストレスがきっかけとなり、うつ病と同様の症状が出るが、自分
の好きな事をしている時には、それらの症状が出ない、自ら病院
へ行き、「うつ」の診断書をもらいに行く等の、いわゆる「新型
うつ病」が増加している。この病気は、一見「怠けもの」、「甘え」
「自己中心的な性格」に見えるが、「うつ」の一種とされ、抗うつ薬
なども効きにくいものです。
①症状で悩まれているご本人へ
「仮にこの症状が治ったら、今はできないどんな事ができているだろ
うか?何をしたいだろうか?」と自問し、その中から今の自分でも、
できそうな事から少しずつ始めていく事が良いでしょう。
②お身内や会社の方が新型うつ病である、というご家族や会社の方へ
まず、決して、「サボり・怠け・意志が弱いから」とみなさない事
が肝心です。逆に腫物に触るように接して、何でも言う事を聞いたり、
過度に甘やかせる事もよくないです。
コツとしては、「愛情を持って接するが、自分でできる事は甘えさ
せずに自分でやる方向に持っていってあげる」という事です。
例えば、ご主人が新型うつで会社を休んでる場合の奥さんの対応と
しては、
妻「何がしてほしい?」
夫「会社に”今日も休む”と連絡してくれ。それと、煙草を買って
きて欲しい。それと、・・・」
妻「私はあなたに早く良くなって欲しいの。先生からも言われたん
だけど、自分でできる事は自分でやる方向に持ってゆく事が近道な
んだって。私も家事とパートで忙しいのはわかってくれるわね?
だから全部はできないの。あなたがどうしても自分でできない事
だけ言ってくれない?」
といった感じで、愛情を持って、尚且つ冷静に「自分でできる事は
自分でやってほしい」という事を根気強く伝え続けて下さい。
うつ病を克服してオリンピックへ(小原日登美選手)
先日の読売新聞の朝刊に、ロンドン五輪女子レスリング代表の
小原日登美さんの感動的な記事が出ていました。
「小原さんは、51キロ級の世界選手権を連覇したのだが、
その階級はオリンピック種目にはなくなってしまい、彼女は
55キロ級に階級を上げるか、48キロ級に下げるかの
選択を迫られた。
48キロ級には妹がいたので、姉妹での潰し合いを避けて
55キロ級に階級を上げた。ところがその階級には無敵の
女王吉田沙保里選手が君臨していた。小原選手は決勝で
吉田選手に歯が立たず敗れた。そして彼女は、うつ病にな
ってしまった。
うつろな目をしてる彼女に対して母親は「もう、頑張らなくて
もいいよ」と声を掛けたが、父親は「レスリングで病んだ心は
レスリングでしか直せない」と、彼女に毎朝ランニングをさせた。
彼女は泣きながら毎日走り続けた。
父親も、夜勤明けの体に鞭打って自転車で毎朝並走して彼女
を励まし続けた。寝ていない父親は、時たま電柱に激突した
そうである。そして、彼女も”お父さんも寝てないのに”と
気遣えるようになってきた。その後、妹が「私はオリンピッ
クは、もう無理だから、お姉ちゃん、私の階級で私の代わり
にオリンピックに出て!」と頼み、小原選手は見事48キロ
級で優勝し、オリンピックの切符を掴んだ」
という内容です。
この記事を読んで私が感じたのはこの感動のストーリーの
中に、うつ病克服のヒントが沢山含まれているという事です。
①周囲の人(特に家族)の理解と愛
例えばお母さんは、そこまで頑張ってきた彼女の事もとても
理解しているし、その階級がなくなった時の辛さ、そして吉田
選手に敗れた悔しさとショック・・・外野の私でさえ、その心
中を察する事ができる位だから、お母さんはもの凄く彼女の気
持ちを共感できたはずです。
だから自然と「もう頑張らなくてもいいよ」という言葉が
出てきたのだと思います。
そして、毎朝一緒にロードワークをさせたお父さん。
もしかしたら「うつ病の人に、そんな強引な事をさせてもいいの?」
と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、小原選手も「お父
さんも寝てないのに、私に立ち直って欲しくて無理して頑張ってく
れているんだなあ」という、お父さんの愛情を凄く感じていたと思
います。
そして更に妹さんの「私の代わりにオリンピックへ行って!」
という姉妹愛。
こういった、周囲の人の理解と共感が回復への凄く大事な
要素となります。
ただ、悲しいかな、うつで悩んでられる方は、その理解や
共感が得られない場合も多いのです。
小原選手の場合は、「そういう事があったのなら凄いショック
だっただろうなあ」と、容易に想像がつきますが、「何でそんな
事を引きずってるの?とか、何でそれがストレスなの?」とわか
ってもらえなくて苦しんでおられる方も多いのです。
ただ、もし周囲に理解・共感してくれる人がいらっしゃらなくて、
お一人で苦しんでおられる方は、我々カウンセラーや援助職の者が、
まず、理解・共感差し上げていかないと始まらないと思います。
②感情を出す
小原選手の「泣きながら走った」という部分を読んで、もしか
したら、泣いて、叫んで、色んな思いを言葉にして走っていたの
ではないのかな?と勝手に想像してしまいました。
うつ病に限らずメンタルの病気と言われるものの殆どが「感情
を抑圧してしまう」という事が原因だと私は考えています。
(※感情の抑圧⇒頭痛・胃痛・腸等の体の症状に出てくる=心身症
⇒さらに感情を抑圧し続ける⇒メンタルの病気になる)
ですから、抑圧していた感情を解放するという事は非常に
大切な事です。そして、解放する為には、泣くのもいいですし、
「言葉」にして、無意識下⇒意識下に上げてやる事が大切です。
③日光とリズム運動
小原選手の「朝のランニング」が良かったのは、
「一定のリズム運動」と「日光(光)を浴びる」という点で、
良かったと思います。
どちらも、うつ症状に効果のある、「セロトニン」という
脳内物質の分泌を促すと言われています。
ただ、一般の方には「ランニング」は難しいかも知れませんので、
「朝のウォーキング」でも良いですし、日なたぼっこをしながら、
良く噛んでご飯を食べるという事も良いかもしれません。
女子レスリング小原日登美選手金メダル!~うつ病を乗り越えて
やりました! おめでとうございます。
以前、新聞記事に出ていた小原選手の記事に対するコラムを書いたのですが
すごく辛い事を乗り越えての金メダル。
本当に涙が止まりませんでした。
世界で無敵だった自分の階級がオリンピックには無くて、やむを得ず階級を
上げて吉田沙保里選手と戦うも、完敗。
うつになって引退。
そして家族の支えで復帰して、金メダル。
彼女の良さは「心の強さ」。普通だったら心が折れてしまう状況でも何度もそこから
立ち上がり、夢を実現する精神力って並大抵ではないですよね。
今でも誤解されてる人も多いと思うけど、 「心が弱い人がうつやメンタルの
病気になる」のではないのです。
逆に、並はずれて心が強かったり並はずれて優しかったり、並はずれて人に
気が使える方がそういったお悩みを抱えてご相談にいらっしゃるケースが殆
どです。
小原選手の場合は、普通の人なら「なんて酷いんだ!私の階級を五輪種目に
入れないなんて!」と怒りを他所にぶつけるか、「あ~あ、ついてないな。
でも仕方がない、諦めよう」と諦めるかのどちらかではないでしょうか?
でも、彼女はそのやり場のない怒りを八つ当たりせず、諦めずに正面から向
き合った。そして吉田選手に敗れた時でさえ責任転嫁せず、怒りや悔しさを
全部自分で背負い込んだ。結果としてそれが自分を苦しめる事になった。
「うつ」ってそういう病気なんです。
普通の精神力だったら、そこまでできませんよね。
だから私はメンタルのご病気で苦しんでおられる方を尊敬しています。
そして、そこから夢を掴まれた小原選手に本当に感動させて頂きました。
ありがとうございました。
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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