線維筋痛症とトラウマ・PTSD
線維筋痛症とトラウマ・PTSD
うちのルームにも、うつ、パニック障害、不安、不眠等と共に
線維筋痛症と思しき症状を訴える方もお越しになります。
この線維筋痛症とは、関節や筋肉、腱など全身の広い範囲に、
3か月以上も激しい痛みやこわばりが続く慢性疼痛の一種で
病院で検査をしても異常が見つからない症状です。
私の印象と、先行研究による様々な知見から、
「線維筋痛症の多くはトラウマや(複雑性)PTSDと関係しているのでは?」
と推測しています。
最近の研究では、
痛み刺激の強さ(身体的ストレス)に反応する脳の領域(痛み関連脳領域)と
嫌な気分(心理的ストレス)に関与する脳領域とはオーバーラップしている
ことがわかってきています。
つまり「身体的な痛み」と「(トラウマやPTSDによる)心の痛み」
を感じる脳の領域が重なっているという事です。
実際、線維筋痛症に苦しむ人の脳画像診断で
①脳の過剰興奮, 痛み刺激に強く反応
②疼痛にかかわる脳領域の萎縮,
③安静時の脳内ネットワークの変化
が報告され、
同様に、線維筋痛症患者の脳内ネットワークの特徴として、
①前帯状回 (ACC), 島皮質 (IC) など情動に関連した領域間の結合が増強し
②ACCと中脳中心灰白質 (PAG), 吻側延髄腹内側部 (RVM) などの
下行性抑制系との結合が減弱していることが報告されています。
すなわち線維筋痛症の方の脳では、
過剰興奮(→痛みを感じる)と抑制系の減弱(→痛みを抑えられない)
という変化が起きているという事です。
更に東京慈恵会医科大学の加藤総夫教授らの研究グループ(2021年)
による最近の研究ででも、
「扁桃体中心核の活動が全身の痛覚過敏をひきおこすことを示した
今回の発見は、心理的・社会的な要因が引き金となって
身体のさまざまな部位に痛みが生じるメカニズムを明らかにした」
とされています。
そしてこの
「身体的な痛みを引き起こす引き金となる心理的・社会的な要因」
というのが、例えばトラウマや(複雑性)PTSDであると私は思います。
それでは、
どうすれば「線維筋痛症」等の慢性疼痛を治す事ができるのでしょうか?
次回はそのヒントをお書きしたいと思います。
#繊維筋痛症に関係しているとされるトラウマ/発達性トラウマ障害、
PTSD/複雑性PTSDのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
線維筋痛症を治すには?
前回、
(全てとは言いませんが)「線維筋痛症」等の慢性疼痛の多くが
「トラウマ」や「(複雑性)PTSD」に起因するものではないか?
といった考えを書きました。
だとすれば、
その痛みを治す為にはトラウマや(複雑性)PTSDを治してゆく必要
があるでしょう。
では、どうやってそれらを治すか?ですが、
勿論、薬物の力を借りる部分も時には必要だと思いますが、
主には「トラウマ処理」の技法を身に着けてそれに習熟した
カウンセラーや医師の力を借りる事が肝心だと思います。
ただし、トラウマに触れる事はとてもデリケートで、
下手をすればトラウマの再演によって更に傷を負いかねないですので、
その辺りを考慮でき患者さんの辛さに共感でき、安心を与える事ができる
治療者を探される必要があると思います。
以下に、代表的なトラウマ処理の技法をお載せします。
①EМDR
②TF-CBT( トラウマフォーカスト認知行動療法)
③NLPを基にしたイメージワーク
④TAゲシュタルト療法を基にしたイメージワーク
⑤ボディーコネクトセラピー
⑥ソマティック・エクスペリエンス
⑦TFT(思考場療法)
⑧STAIR-NT
⑨スキーマ療法
➉自我状態療法やホログラフィートーク
⑪ブレインスポッティング
⑫内的家族療法やパーツセラピー
等々。
以上、線維筋痛症について私見をお書きしましたが、
「どこに行けば良いのかわからない」という方はお気軽にご相談下さい。
(因みに私は「①」の変型判と「③」、「④」、「⑦」、「⑨」
を用いたお手伝いを差し上げております。※「➉」「⑫」は勉強中です)
#繊維筋痛症に関係しているとされるトラウマ/発達性トラウマ障害、
PTSD/複雑性PTSDのカウンセリングについては
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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