常に支配・コントロールしようとする人
常に支配・コントロールしようとする人
目次
「子供時代、母親に私のやる事なす事、全否定されてきました・・・。
母親の言う通りにしないと鬼の形相になって叩かれるので、
進路も就職も全て母の意向に従うしかありませんでした。
大人になった今でも、転職や結婚等の人生の選択においても、
”母がどう言うだろうか?”と常にビクビク顔色を窺ってしまい、
”自分が本当はどうしたいのか?”さえわからなくなってしまいました。
こんな私はアダルトチルドレンなのでしょうか?」
「息子は中2の頃から不登校になり、通信制の高校に入ったのですが、
すぐにやめてしまい、今はずっと家に居ます。
”〇〇しろ!”とか”〇〇するな!”とか”あれを買って来い!”
等といつも命令口調で、気に入らないと暴れ始めます。
それをたしなめると、”こうなったのはお前らのせいだ!”と
脅し文句を言われ、夫も私も奴隷の様に息子に従うしかありません。
どうすれば良いのでしょうか?」
こういった親子関係・対人関係のお悩みでお越しになる方も多いです。
最初の例は
「親が子供を支配・コントロールしている」と言えると思いますし、
2番目の例は
逆に「子供が親を支配・コントロールしている」と言えるでしょう。
他にも、
この様な関係性は兄弟姉妹・夫婦・恋人・友人・上司と部下等の間で
よく見受けられます。
それでは何故こういった人達は
他人を支配・コントロールしようとするのでしょうか?
そして支配されている人は、どう対処してゆけばいいのでしょうか?
その辺りを次回からお書きしたいと思います。
何故他人を支配・コントロールしようとするのか?
前回お書きした例の様に、
親子や兄弟姉妹、夫婦、恋人、友人、上司と部下等の人間関係の中で、
一方が他方を支配・コントロールする関係が出来上がり、
支配されている側が苦しまれているケースは少なくないです。
今回は、
この様な「他人を支配・コントロールする人」(※以下「支配者」とします)
の心理的な要因や特性を推測してゆきたいと思います。
<他人を支配・コントロールしようとする人の心理的要因・特性>
①過度に感受性が強い(感覚過敏)
恐らく、セロトニントランスポーター遺伝子の特性から
(後天的な要因も考えられますが)先天的に”敏感”であると推測されます。
それ故、
不安・混乱を感じ易く、まるで”戦場”の中で生きているかの様に感じ、
他人に対しても「いつ攻撃してくるかも知れない」といった
自分の命を脅かす存在だと認識してしまう事もあるのではないかと思います。
②思い通りにならない相手に恐怖を感じる
当然ながら他人は
「自分の予想通りの反応・言動」をしてくれる訳ではありません。
でもそんな時、過度に感受性が強い人は
自分の思い通りの反応をしなかった相手に混乱し、深く傷つく事でしょう。
例えば、隣の生徒が消しゴムを落としたので拾ってあげた時に
当然笑顔で「有難う」と言ってくれると思っていたのに、
ブスッとしたまま感謝もしてもらえなかったとします。
そういう人にとってそれはまるで、戦場で”仲間だ”と思っていた相手に
裏切られて銃を突きつけられた様な衝撃なのかも知れません。
③不安・不快から逃れる
他人に対して強く恐怖を感じた場合、闘争/逃走といった防衛反応が生じる
でしょう。
この場合、
「闘争」(恐怖をもたらす相手をやっつける/屈服させる)
か
「逃走」(恐怖をもたらす相手から逃げる/関わらない)
という選択肢があります。
(※「服従する」=相手の顔色を見て、相手に合わせる/取り入るという選択肢
もありますが、これは支配される側の力動ですので詳細は省略します)
ここで、
”支配者”になってしまう人は「闘争」を選び、
”他人との関わりを避ける人”は「逃走」を選び。
”支配されてしまう人”は「服従」を選んでいると言えるでしょう。
そして、
3つの選択肢の中で基本的に何を選ぶのか?は
脳のドーパミン受容体の分布密度と関連しているのでは?と私は考えます。
どういう事かと言いますと、その分布密度が生まれつき高い人は
(生育環境によっても変化すると私は考えていますが)少しの快刺激でも
快を感じる、つまり不安・不快から逃れられるのですが、
逆にその分布密度が低い人は相当な快刺激が無いと、
不安・不快から逃れられないのかも知れません。
もしそうだとすれば、以下の事が考えられます。
①ドーパミン受容体の分布密度が高い人
=他人と関わらずに独りでも安心・満足できる(快)ので
''「逃走」を選ぶ''(セロトニン作動性神経系がメインに働いている)
②ドーパミン受容体の分布密度が低い人
=他人を支配し、意のままにコントロールするといった
強い快の刺激が無いと安心・満足できないので、
「闘争」を選び”支配者”になる可能性がある
(ドーパミン作動性神経がメインに働いている)
※「服従」を選び”支配されてしまう人は
過度の感受性の強さ+オキシトシン受容体の分布密度が高い為、
相手に奉仕し、支配されるのでは?と推測しています。
(例えば共依存的な自己犠牲に陥る人等)
とは言っても、”支配者”から”支配されている人”は
どう対処してゆけば良いのでしょうか?
そのヒントを次回お書きしたいと思います。
他人からの支配・コントロールには
どう対処すれば良いのか?
前回、
「”他人を支配する人”は過度の感受性の強さに加えてドーパミン分布密度が
低いので、他人を支配し意のままにコントロールするといった
強い快の刺激が無いと安心・満足できないので「闘争」を選び”支配者”
になる可能性がある」(ドーパミン作動性神経がメインに働いている)、
逆に
「”支配されてしまう人”は過度の感受性の強さに加えてオキシトシン受容体の
分布密度が高い為、「服従」を選び相手に奉仕し支配されるのでは?」
(愛情システム)
といった私の推測をお書きしました。
もしそうだとすれば、
”支配者”から”支配されている人”はどう対処してゆけば良いのでしょうか?
今回はそのヒントをお書きしたいと思います。
<他人からの支配・コントロールへの対処法>
①相手(”支配者”)の快刺激を思い切り満足させてあげる
例えば、
「あなたのお陰で私は不自由の無い生活ができる」
とか
「あなたは仕事もできて稼いでくれるしあなたと結婚して良かったわ!」
等と記念日でもないのに相手の喜ぶ物をプレゼントする等々。
相手にとっては「感謝」や「承認」「賞賛」は大きな快刺激になりますので、
ウソでも演技でいいので、思い切り満たせてあげましょう。
②愛情システムを他の人に向けてゆく
あなたの類まれな「愛情深さ」を向ける方向性を変えてゆきましょう。
例えば、
「あと余命半年だとすれば、誰に何をしておかないと悔いが残る?」
等と自問してみましょう。
そしてその答えが
「年老いた母に恩返しをしたい」
とか
「できるだけ我が子の傍に居てあげたい」
だとすれば、
その事に意識をシフトしてゆきましょう。
③相手の快刺激を満たしながら徐々に距離を取る
上の「①」だけでは相手が図に乗って益々支配を強める恐れがありますので
徐々に距離を取ってゆきましょう。
そして距離を取る方向としては、「②」で得た”答え”の方向が良いでしょう。
即ち、
”支配者”である相手との時間を徐々に減らし、
”望む相手”との時間を増やしてゆきます。
但し、
相手(”支配者”)はそれに気づくと”許すまじ!”と攻撃をしかけて来るかも
知れません。
そこで、”望む相手”と「打ち合わせ」をしておきます。
例えば望む相手が母親であったら、事情を説明した上で
「お母さん、ここの具合が悪いとかあそこの具合が悪いとか急に寂しくなった、
等と頻繁に私に電話かけたり、実家に呼び出して!」等と頼みます。
そして”支配者”には「ごめん!こういう事情なのでまた実家に帰らなきゃ」
等と申し訳なさそうに言い訳しながら実家に頻繁に帰る、等。
ところが、
それが度重なると”支配者”は快刺激が減って機嫌が悪くなってゆくでしょう。
そこで、”ご褒美”(快刺激)を用意します。
例えば、
「また実家に呼び出されたので帰らなきゃいけなくなった・・・。
本当にゴメンね!あなたに迷惑ばかり掛けてるのに
それを許してくれるなんて・・・。
友達に話したら”本当に素敵な旦那さんね”と言ってたわ(快刺激=賞賛)。
実家から戻ったら、あなたの好きな遊園地へ行こうね!(快刺激=報酬)」
等々。
演技でいいので
「相手がこちらの思い通りの行動を採ってくれたらご褒美を用意」
しましょう。(イルカの調教と同じです(笑))
ただ、相手によっては通用しなかったり、
やり方によっては裏目に出る場合もあるかも知れませんので、
必要な場合はお気軽にご連絡下さい。
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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