行動を妨げているもの

行動を妨げているもの

僕達カウンセラーの仕事を極論すれば、
お悩みを抱えた方(や、その周囲の方)の行動を
いかに変えて頂ける様に後押しする事ができるか?
にかかっていると思っています。

その人自身の行動が変化しない限りは、
その人にとっての”問題”を含んだ現実は変化しようがありません。

でも、自分ではその行動を変化させる事ができない為に
多くの方がご相談に来られます。

では、一体何故行動を変化させる事ができないのでしょうか?

その主な要因と思われるものを次に挙げてみたいと思います。

<行動を妨げているもの>

※「絶対に治らない」、「無理だ」と諦めてしまっている

 →こういった方はそもそもご相談にも来られないでしょう

 ※但し、周囲の方が「何とかしたい」とご相談に来られた場合は、
  周囲の方の行動を変えるお手伝いを差し上げ、ご本人の行動が変わる様な
  間接的な働きかけは可能です。(※例えば不登校に陥ってる子を持つ
  親御さんのご相談で多くの方がご来談されています)

①今ある症状や悩みが大きすぎて症状や悩みの解決への行動しか採っていない。

 →この様な場合は、大概その解決への行動はうまく行かず
 「その悩みが無くなった後の目標」に向けての行動をする事
  が妨げられている事が多いです。

②そもそも「どうしたいのか?どうなりたいのか?」の目標を持っていない。

 →行動とは目標・目的があってこそ行われますので
  目標が無いと当然行動しようがないと思います。

③行動を妨げる力が無意識下で働いている

 →例えば、他人と接する勇気がくじかれていて他人と接しなくて済む
  様な症状を作り出したり、誰かのせいにし続けて自分は変わろうとしない。
  或いは、欲求充足の代償行為として依存に陥ってしまっている、等。

 →こういったケースでは、言うならば「症状」や「怒り」、「依存」
  に執着してしまっている訳です。

④不安に苛まれて、或いは「どっちを選ぶべきか?」の葛藤で身動きできない

 →所謂「考えすぎて頭でっかち」、「引っ込み思案」な状態ですね。

⑤行動したいが、
 周りの状況や金銭的な事情等、所謂「環境因」のせいで行動できない

 →こういった方は「いかに行動ができない状況か?」を正当化
  してしまいがちです。

では、どうすれば行動できる様になるのでしょうか?

そのヒントをお書きしたいと思います。

<行動する為のヒント>

「①」の場合

「今ある悩みを解決した時には、何をしたいのか?」
「それに繋がるほんの小さな行動の中で、
 今日から無理なく始まられる小さな小さな一歩は何か?」
を考えて、それを実行する

※もしそれさえも考えられない程、症状や悩みが大きいのでしたら、
 まずはそれを小さくする為にお医者さんやカウンセラーの門を
 たたかれるのも良いと思います。

「②」の場合

「自分は何が欲しいのか?」を箇条書きで挙げてゆき、
「それを手に入れたとして、どうなりたいか?」と目標を決めてゆき、
「それらを手に入れる為には何から始めたらいいのか?」
を考えて小さな行動から起こしてみる。

※もし「何が欲しいのか?」さえわからなければ、
 毎日「何がしたい?」「何が欲しい?」「何食べたい?」等、
 自分の欲求を自分に聞いてゆく事から始めた方が良いと思います。

「③」の場合

「仮にこの症状や怒り、依存が無くなったとしたら
 今と違うどんな自分になっているだろう?」

「そして、そうなった自分に反対する気持ちや不安・怖れが
どこかに無いだろうか?」と自問し、

もし反対する気持ちや不安・怖れを感じる様であれば
無意識下では、そうなる自分に反対する力が働いている可能性があります。

もしそうなら、その「反対意見」に気付いた上で、
カウンセリングを受けられるのも良いと思います。

「④」の場合

まずは「不安と向き合う」「不安に寄り添う」、
或いは「二者択一の選択肢のどちらかを決める」為に、
カウンセリングを利用されるのも良いと思います。

「⑤」の場合

「周りの方の中で誰にどの部分の力を借りれるか?」

或いは
「環境を変える為に何をすれば良いのか?」と自問し、

「誰かの力を借りる事」や(最終的には)「環境を変える事」
も考えてみるのも良いと思います。

※それでも難しいのであれば、
 カウンセラーの力を借りられるのも良いと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

#うつ病の改善のカウンセリングについては、こちら

 

 

行動を変えなきゃ現実は変わらないけど行動を変えられない人

 

よくセミナーやカウンセリングを受けられて「なるほど、と納得した。けど、
現実が変わらなくて相変わらず苦しいです」という方がいらっしゃいます。

そういった場合は「行動を変えなさい」と言われるでしょう。

でも、その行動を変える事ができずに「望む状態とは程遠い自分」に
「やっぱり私はダメだ」と諦めてしまう・・・。

僕達カウンセラーやコーチは、ある意味「クライアント様の望む目標に向けて
言動を変えて頂く様にお手伝いする」事が仕事だと言えると思います。

クライアント様の中には「腑に落ちた」「納得した」時点で比較的簡単に
行動を変える事のできる方もいらっしゃいます。

でも「頭では納得した、気付いた」けど、現実の行動を中々変える事が
できなかったり、三日坊主に終わってしまう方も多いです。

それは、
そもそも「目標自体が明確になっていない」か、「目標へのステップが大き過ぎて
無理を強いたり」、「やりたくない行動」であったりすると無意識が抵抗するから
だと言えるでしょう。

では、どうやったら行動を変える事ができるのか?
そのヒントをお書きしたいと思います。

<行動の変え方>

①「どうなりたいか?」の自分が望む”行動の”目標を作る
(例:「鬱から抜け出したい」ではなく、鬱の為にできない
    どんな事が出来る様になればいいのか?等を目標にする)

②目標に対する現在地を特定する
(例:「その目標から一番遠かった最悪だった時を”0”として、
   目標達成できた時を”10”としたら、今何点くらいか? )

③目標に対する”ほんの小さな一歩”を決める
(例:「仮に今”3点”だとすれば、4点にするには何をすればいいだろうか?
  或いは自分がどんな状態になれば”4点”になったとわかるだろう?」と自問し
  1点上げる行動又は4点の状態の行動をやると決める)

④本当にその行動ができるか否かを検討してみる
(例:その”1点上げる行動”をやる自信は何%くらいだろう?
   と自問し、その自信が70~80%以上なら次に進む)

※もし自信ががそれ以下なら、「ほんの小さな一歩」をもっと小さくする
 →例えば、「3点を3.1点にするには?」とか「3点を3.01点にするには?」等)

⑤その行動のシュミレーションをしてみる
(例:その行動を日常生活の中で自分が行ってるイメージをしてみて、
  違和感がなければO.K)

※万が一違和感があれば、「どういう行動ならピッタリくるだろう?」
 と再度自問するか、「ほんの小さな一歩」をもっと小さくする。

 

「~できない」は全てをストップさせてしまう

 

「努力したいけど、できない」、「人間関係を改善したいけど、できない」
「ここから立ち直りたいけど、できない」・・・。

誰でも、何かの困難に直面した時には「できない」という言葉を使いますよね?

勿論トラウマや症状等、散々自分の力で解決しようと頑張った挙句に「できない」
場合は、我々がお手伝い差し上げます。

ただ、何でもかんでも「できない”病”」に取りつかれてしまって動けなく
なってる人は、次の様に考えて行くと前に進む事ができるかも知れません。

→まず、それを「したいのか?、したくないのか?」をじっくり考えてみましょう。

①ここで、もし本当は「したくない」のであれば「私はそれを絶対にしない!」
と決心してみませんか?

そして「それはしない為に何ができるか?」とか「それをしない代わりに
何をやろうか?」と考えてゆく事ができます。

そうすれば、少しは楽になって動く事ができるでしょう。

なぜなら「できない”病”」の多くは、「~しなきゃ、でもできない・・・」
という板挟みに遭っているから身動きができないんです。

②逆に本当にそれを「したい」場合は、 「するぞ!」と決心して「じゃあ、
それをする為にはまず最初の一歩は何だろう?」と考えて、少しずつ実行して
ゆきます。

もし途中で行き詰り、再び「やっぱりできない」に逆戻りしちゃった時は、
再度立ち止まって「本当にしたいのか?したくないのか?」をもう一度考えて、
それでもまだ「したい」のであれば「じゃあ、それをする為の他の手段としては
どんな方法があるかな?

そして、その最初の一歩は何から手をつければいいだろう?」・・とやって行けば
再び動き出せると思います。

この思考→行動方法が身に付けば、あなたの人生での「出来ない事」は
大幅に減ってゆくと思います。

※だからと言って、ナポレオンの様に「私に不可能はない」と信じ込むのは
行き過ぎかも知れませんが(笑)。

 

 

「~できない」のではなく「したくない」からやらない

 

「もっと他人と接したいけどできない」
「自分をもっとさらけ出しなさいと言われるけどそれができない」

皆さんの中にも「こうしたい、こうしなきゃと思うけど、できない」とか
「しちゃいけない、とわかってるけどやめられない」って事がありますよね。
(※勿論、僕自身にも沢山あります(笑))

この「したい」けど「できない」という状態は頭(意識)の「したい」と
心(無意識)の「したくない」が葛藤している状態だと考えられます。

そういった意味では「~できない」ではなく「~したくない」と
無意識が抵抗している訳です。

それでは、何故無意識はそれをしたくないのでしょうか?

その為にはまず無意識の性質を理解する必要があると思います。

無意識とは脳の大脳辺縁系の領域の作用であると言われています。

この部分は動物にもあって「危険から身を守り安全を確保する」と言った
言わば「生き延びる為の術」を身につけている部分です。
つまり、それはどこまでも「ポジティブ」な訳です。
※動物は悩んだり、自ら死のうと思ったりしないですよね。

一方、意識(思考)は大脳新皮質の作用で生じると考えられ、
人間が異様に発達させて来た部分です。
そしてこの意識が悩み苦悩し、時には極端にネガティブな発想をしてしまう訳です。
※もっとも、この意識のお蔭で我々は今の文明を発達させる事ができたのですが。

では、元来ポジティブで「生き延びる為の術」である無意識が
一見ネガティブにも思える「他人と接したくない」とか、
「自分をさらけ出したくない」等と何故わざわざ「生き辛く」させてしまう
のでしょうか?

これは「他人と接したり自分をさらけ出すと、自分の安全が確保できず
自分の生命に赤信号が灯る」と信じ込んでいるからです。

では、何故無意識はそう信じ込んだのでしょうか?

ーそれは例えば幼い頃、親にかまって欲しくて近づいていったら拒否されたり
 自分の本音を親にぶつけたら、否定され怒られたり・・・等々。

子供にとっては「親から愛情をもらえなくなる、見放される」という事は
即生命の危機に繋がります。
ですからそういった事があった場合は「他人(親)と接しちゃいけない」とか
「自分をさらけ出しちゃいけない」というルールを作って守る事が
「生き延びる為の術」という無意識の理念(?)にピッタリ合うから
無意識のルールとして定着する訳です。

或いは何らかのトラウマ体験によって、その様なルールが無意識に定着する
場合もあるでしょう。

例えば幼い頃、同級生に苛められボコボコにされた。
(生命の危機です)
その時にアドレナリン等の脳内物質を放出して、何とか生き延びられた・・・。
そして大きくなってからも他人に近づこうとすると、
その時の記憶が無意識から蘇り「近づくな!」という安全装置が作動し、
アドレナリンが放出され、興奮状態に陥る。
これがPTSDのフラッシュバックですね。

でも、普通は困る訳です。
だって「これじゃあ、勉強も仕事もできない。社会生活が送れない!」
とトラウマを目の敵にする訳です。

でも今迄書いて来た通り、トラウマにしても、一見自分を生き辛くさせている
無意識のビリーフ(信念)にしても、元々は「生き延びる為の術」で
肯定的なものだったんです。

所が、その時は必要だったものが今は不要になって
逆にそれが今のあなたを生き辛くさせているんです。

ではどうすればいいのか?
一番手っ取り早いのは、心理療法を受けて今は不要になったビリーフ(信念)を
変えて行くなり、トラウマを解消する事です(そういう方は是非お越し下さい)。

ただ、皆さんがご自分でできる第一歩としては
「~できない」を「~したくない」に言い換えて、「何故したくないのだろうか?」
とか「それをするとどんな怖い事(危険)に見舞われるのだろうか?」、
逆に「それをしない事は自分にとってどんなメリットがあるのだろうか?」
「それをしない事でどんな危険から身を守ってるのだろうか?」等と
考えてみる事だと思います。

そう考えてみると無意識の肯定的な意図に気付けるかも知れません。
そして、もしそれに気づく事ができれば「しない!」と決めて
「それをしない代わりにに何をすればいいのか?」と無意識に従う事もできます。

例えば「他人と接する仕事をする代わりに他人と接しなくて済む仕事を見つける」
という選択肢もあるでしょうし、(意識を無意識に合わせる方が簡単
だとは思いますが、10年、20年先を見据えて選択しないと、
後々生き辛くなる可能性もありますので注意して下さい)

逆に「(それを)する!」と決めて「無意識が反対しない様な形でそれをするには
どうすればいいだろうか?」と意識に従って行動していくという選択肢もあります。
(この場合は無意識の抵抗に遭うでしょうから、なるべく抵抗を少なくする為に
ほんの少しずつ変えてゆく事が肝心です。)

※同様に「~がやめられない」を「~をやめたくない」と言い換えてみて、
 上記の様に考えてみるのも役に立つと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

「やる気が出ない」という人へ

 

「勉強しなきゃ志望校へ行けないのに、最近やる気が出ない」
「家事や育児にやる気が出ない」
「仕事や就活を頑張らないとダメなのに、やる気が出ない」・・・。

「やる気が出ない」状況に陥っている人は、「やる気」を止めようとする
「抵抗する力」が働いていると考えられます。

そして、その「抵抗する力」は大きく分けると以下の3つに分けられると思います。

①1つは「これ以上頑張ると電池が切れちゃうよ!だから充電しないとダメだよ!」
 という警告

②もう1つは「本当はそれをしたくない」という気持ちが一方では、ある場合

③3つ目は「どうせ成功なんてできないや」とか「自分には、それをする価値がない」
 等といった中核信念が根底にあったり、「成功してはいけない」、
 「幸せになってはいけない」等といった、禁止令やビリーフを持ってる場合

では、それらにどう対処すればいいのか?ですが、そのヒントを書いてみたいと
思います。

①今の”やる気が出ない状態”がず~っと続けば、どんな恐ろしい事になるかを
 考えてみる

 逆に「どの位の間充電したら(休んだら)やる気が戻るだろうか?」と考えてみる

→もし充電して、やる気が戻りそうならそうする。
 しかし「充電する訳に行かない」とか「充電してもやる気が戻りそうにない」
 のならば「手を抜ける部分はどこか?」、「サボれる部分はどこか?」を考えて、

 少しでも「やる気を使わずに済む」方法を考える。 

②「自分は本当に”それ”をしたいのか?、したくないのか?」を考えてみる

(1)「”それ”をしたいのに、やる気が出ない」場合

→「どんなシチュエーションの時は”無気力”(?)が襲って来にくいかな?」
 と考えたり、今迄に”無気力”に襲われた時に役に立った対処法や、
 ”無気力”から脱した時に、最初に何をしてるかな?と考えて、

 その中で今できる事を実行してみる。

(2)「”それ”をしたくない為に、やる気が出ない」場合

→「”それ”をしないと、どんな恐ろしい事になるんだろう?」と考えてみる
 
 その”答え”が耐え難い程、恐ろしい未来を予感させるのなら、まず「やるぞ!」と
 決心して「今日からできる小さな一歩は何だろう?」と考え、

 できる事から少しずつ実行してゆく

 逆に「”それ”をしなくても、何とか耐えられそう。或いは、耐え難いけど
 どうしてもしたくない」場合

 この場合は、家族や学校や会社、大きくは資本主義の社会や常識等に”抵抗”
 する事になるかも知れません

 もしそれでも良ければ「”それ”をしない!」と決心して、自分が今迄
 権力や常識に「抵抗する”力”」を発揮してきた場面を過去~現在まで思い出します

 そして、その”力”を発揮し続けた未来を想像してみませんか?

 そして、その”力”を使って未来を切り開いて行くとすれば、
 「(”それ”をしない代わりに)何をしたいのか?」
 「その未来に、1㎝でも近づく為には何をすればいいだろう?」

 と考えてみて、できる事から実行してみませんか?

③上記の「中核信念」や「禁止令・ビリーフ」のせいで、
 「やらなきゃいけない。でもできない。やる気が起きない」という状態が
 長く続いている方は「私は〇〇だ」(中核信念)→「だから△△してはいけない
 (しなきゃいけない)」(禁止令・ビリーフ)を見つけ出せれば

 「それってほんまかいな?」「ほんまじゃない証拠をあげたるわ!え~っと」
 等と”突っ込み”を入れて行って、突き崩してみるの事が役に立つでしょう。

以上、「やる気が出ない」について書きましたが、もしご自分で難しい様でしたら
いつでもお手伝いを差し上げますので、お気軽にお声掛け下さい。

※勿論、”スパルタ”ではありませんのでご安心下さい(笑)。

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。