死にたい気持ちになった時には

死にたい気持ちになった時には

「死にたい気持ち」を否定する事は、そんな気持ちになってしまっている自分を否定する事になり、自己否定が益々強くなってしまう。「死にたい気持ち」には本来はポジティブな意味がある

「私は幼い頃からずっと、生きているのが辛過ぎて、
 
”早く死にたい”と思っていました。

 けど、死ぬ勇気が無くて
 ”誰かゆきずりに殺してくれないかな?
”とも思いました」

 

「気を遣って色々してあげたのに、
 彼は私の気持ちなんてちっともわかってくれない・・・。

 夕べもそんな彼にキレて裸足で彼の部屋から飛び出したのに、
 追いかけても来てくれなかった・・・。

 ”私なんて必要ないんだろうな”って感じて
 無性に死にたくなって
真夜中の海に入ったけど、
 結局死にきれなかった」

 

うちのルームにも、所謂「希死念慮」や「自殺念慮」を抱えて
お越しになる方も少なからずいらっしゃいます。

そういった方には、私は
「死ぬなんて事を考えちゃダメだ」とか
「生きていればきっと良い事がある」
等と
説教や説得、その場限りの慰めを口にする事はありません。

そうではなく、
まずは「死にたい気持ち」を肯定し、
寄り添って小さくして行く
、

という方法を採ります。

何故ならば、
「死にたい気持ち」にはポジティブな意味があって、

説教や説得、その場限りの慰めは
結局はそれを否定する事になり、

「死にたい気持ち」になってしまう自分への自己否定
が強まってしまう
と考えるからです。

次回は「死にたい子持ち」のポジティブな意味
についてお書きしたいと思います。

 

 

#希死念慮・自殺念慮、自傷行為のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

死にたい気持ちのポジティブな意味

 

「”死にたい気持ち”にはポジティブな意味があって、
 説教や説得、その場限りの慰めは結局はそれを否定する事になり、
 ”死にたい気持ち”になってしまう自分への自己否定が強まってしまう」
とお書きしました。

それでは、
「死にたい気持ちのポジティブな意味」
とは何なのでしょう?

今回はそれについてお書きしたいと思います。

 

<死にたい気持ちのポジティブな意味>

幼い頃の家庭環境や生育環境等によって、
無数のトラウマ(発達性トラウマ)を受けて来て
複雑性PTSDと呼ばれる状態になっている人は、

生きる事=地獄と感じ続け、
しかも乳幼児は環境を自由に選べない訳ですから
”いつやられるかわからない”といった、

絶対に逃げられない戦場に居る様なものです。

また、
敏感で傷つき易い人にとっては、
「気持ちをわかってもらえない」とか
「否定された」等と感じたり、
劣等感や恥、無価値感等を感じる事は

耐え難いものになるでしょう。

そんな時に
「死ねばその苦しみから逃れらるよ!」と言ってくれるのが

「死にたい気持ち」です。

例えば、
敵に手足を拘束されて、生爪を一枚ずつ剝がされてゆき、

次には手足の指や歯を一本ずつ引っこ抜かれて、
毎日死なない程度に
身体の同じ場所をナイフでえぐられる・・・
といった終わらない拷問が
何日も何日も続いたとすれば

「いっその事殺してくれ!」と思うかも知れません。

そんな時に、自らを救い出してくれるかすかな希望が「死ぬ事」
であったりするのだと思います。

つまり逆説的ですが
「死にたい気持ち」は”生きる為の”無意識の防衛反応である
と考えられます。

但し、
「死にたい気持ち」に乗っ取られ続け、自ら命を絶つという事は

絶対に避けなければなりません。

何故ならそれは、
生存本能(に基づく無意識の防衛反応)に反するからです。

それでは、
そういった「死にたい気持ち」に乗っ取られて、
自殺念慮や自殺企図から
抜け出せない人は
どうすれば良いのでしょうか?

次回からはそのヒントをお書きしたいと思います。

 

#希死念慮・自殺念慮、自傷行為のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

死にたい気持ちに感謝する

 

前回、
「”死にたい気持ち”は生きる為の無意識の防衛反応である
 と考えられる。
 但し”死にたい気持ち”に乗っ取られ続け、自ら命を絶つ
 という事は絶対に避けなければならない」
とお書きしました。

それでは、
”死にたい気持ち”に乗っ取られて、自殺念慮や自殺企図から
抜け出せない人はどうすれば良いのでしょうか?

今回からは、そのヒントをお書きしたいと思います。

 

<死にたい気持ちに乗っ取られない為には
 ①感謝する>

お書きして来た様に、劣悪な家庭環境や生育環境で育ったり、
敏感過ぎて無数の心の傷(トラウマ)を受けて来た人にとっては、
「生きる事=地獄」だった筈です。

そんな時にその地獄から抜け出せる希望の光が”死ぬ事”だった
のかも知れません。

だとすれば、
”死にたい気持ち”ちゃんが出て来る度に
「あなたは、あの地獄から抜け出す為の希望を見せてくれていたんだね!
 有難う!あなたが居てくれたお陰で何とか生きて来れたわ。」等と
”死にたい気持ち”ちゃんに共感し、感謝してみましょう。

 

 

#希死念慮・自殺念慮、自傷行為のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

死にたい気持ちを慈しむ

 

今回は、
前回の続きで、

「死にたい気持ちに乗っ取られない為には」
の2つめのヒントをお書きしたいと思います。

 

<死にたい気持ちに乗っ取られない為には
 ②慈しむ>

(1)最初に”死にたい気持ち”ちゃんが
  生まれた時の事を思い出す

例:「小学校低学年の頃かな?あの時は毎晩お父さんが
    お酒を飲んではお母さんに暴力を振るっていた・・・。
    私はお母さんと弟を守ろうとしてお父さんを睨むと
    ”なんだその目は!”と私まで殴られた。

    だから毎日毎日どうする事もできない無力感と絶望
    を感じていた。

    毎晩寝る時に「あ~明日が来なければいいのになあ~。
    朝起きて死んでたら楽になるのに、と思っていた。」

(2)今のあなたが、その時のあなたと死にたい気持ちちゃん
  に会ったとすれば
どう感じるか?

例:「あの時の私は、可愛そうだなあ。
          なんにも悪くないのに苦しんで。

    それに、あんな小さな子がお母さんや弟を守る事
         
なんて無理だったから守れなかった事で
          自分を責める必要は無いよな。

    逆に、本当に優しくて勇気がある子だよな。

    死にたい気持ちちゃんは、そんなあの子を
          絶望から救おうとしてくれたんだよね。

    あの地獄を乗り切れたのは、あなたのお陰だよ。

    でも、今はそんな地獄から逃げる事も戦う事も
          できる大人になったんだよ。

    だから、もう大丈夫だからゆっくり休んでね。」

(3)上の「(2)」で感じた事を
      胸の中に感じる過去のあなたと死にたい気持ちちゃんに
   胸に手を当てたり撫でながら何度も言ってあげる

 

※お独りでは難しい場合はお気軽にご連絡下さい

 

#希死念慮・自殺念慮、自傷行為のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

人が生きる意味とは?

 

「私なんて生きていても仕方がない」

「何の目標も希望もないけど、ただ生きてるだけ・・・」

大きな喪失感や空虚感、自己否定に襲われ、そう思ってしまってる方
もいらっしゃるでしょう。

そうした(フランクルの言うところの)「実存的空虚」に襲われ、
自分の人生に意味を見出せない・・・。

僕は別に「自分の生きる意味を見出しなさい」とは言わない。
※たまたま僕は死の恐怖に襲われ、ラッキーな事に自分の生きる意味と信じるものを
 発見しましたが。
(もし、どうしても「生きる意味を見出したい」という方はご相談下さい)

ー「生きる意味」なんて考えずに刹那的な快楽を求めて生きている人。

 愛する人や我が子を愛し守る事に意味があると思ってる人。

 自分の仕事や趣味、思想や信仰に意味を見出してる人。

 自己実現する事や社会貢献、人類貢献する事に意味を見出してる人。

 ”復讐”する事に意味を見出してる人。

 「生きる意味」を見出そうとして、みつけられず苦悩してる人。ー



「生きる意味」を見出そうが見出すまいが、兎に角今みんな生きてる・・・。

僕はそれこそが大切な事だと思う。

もしあなた以外の全人類が滅んで、
地球上であなたしか生き残らなかったとしたら・・・。

勿論原始時代の様に、狩猟と採集で何とか生きて行く事はできるだろう。

でもそうなった途端に、どんな「意味」も一瞬で無に帰してしまうだろう。

「愛する相手」、「守りたい相手」、「復讐する相手」、「貢献する相手」、
「伝えたい相手」・・・ そんな相手が一人もいなくなる訳だから
自分ただ一人では人生の意味は無くなってしまうだろう。
(快楽を享受しようにも、それを提供してくれる人もいなくなる)

つまり「自分の生きる意味は他人(の存在)に依存している」という事になる。

だからあなたがもし「自分の生きる意味」を見出せないとしても、
他の人にとっては、あなたは「自分の生きる意味」を与える大切な存在だ。

だから「他人を敬いなさい、他人を大切にしなさい」
或いは「自分を大切にしなさい」と道徳や倫理、宗教は説く。

そして「私が生きていても何の意味も無い」という人に言いたい。
「あなたが生きる事は他の人にとっては意味がある事だ」と。

更に「他人に依存せず何でも自力でやらねば」と思ってる人に、
のぶさわ教(笑)は説く・・・
「他人に依存しなさい。頼りなさい」と。

だって端から「自分の生きる意味は他人に依存してる」訳だし、
あなたは「他の人に生きる意味を与える大切な存在」だから。

さあ遠慮なく生きて他人と交流し、助け、助けられ、
お互いに依存し尊重し合える人となれ!(偉そうに・・・(笑))

 

#希死念慮のカウンセリングについては、
こちら
にお書きしてますので、ご参照ください

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です