心理療法の偏り
心理療法の偏り
以前、「フロイトの原因論」「アドラーの目的論」「そんなの関係ない論」
(M・エリクソン、NLP、ブリーフセラピー、ナラティブセラピー等)
の記事を書きました。
僕の考え方としては、
「大多数の症状は悪循環によって維持されている」
「だから、悪循環を断ち切る為には、フロイト的な考え方も、
アドラー的に考えても、”そんなの関係ない論”に立っても、何でもよい」
という事です。
例えば、
①幼児期に親に全否定されて育ち、それがトラウマとなった
↓
②その為に自信が持てず交友関係がうまく行かなかった
↓
③その為に増々自信がなくなり、やがて対人恐怖に襲われる様になった
↓
④そして増々自信がなくなり対人恐怖がひどくなり、
仕事をする事もままならなくなった
↓
①子供時代に親から否定され続けた事を思い出し、
増々自己否定が強くなった
↓
②その為に増々自信がなくなり対人恐怖も強くなり、
殆ど引きこもりになってしまった
この様に「原因」と「結果」は直線的ではなく、
「①」→「②」→「③」→「④」→「①」→「②」→「③」・・・
と、まるで「悪循環の輪」の様に連鎖し続けます。
そこには最早「原因」も「結果」もなく、大切な事は「悪循環の連鎖」を
(どこでもよいので)どこかで断ち切ればよいと僕は考えます。
フロイト的には「①」の原因を探ってそれを意識化し表出させれば
「②」以降の問題も解消すると考えるでしょう。
また、アドラー的には「④」の人に関わってゆく自信がないから
対人恐怖を創りだし、更には「①」の「トラウマ」にもしがみつく、
と考えるでしょうから、
勇気づけと心理教育で「自信」を回復させる方向に持ってゆくと思います。
更に、認知行動療法的には「②」以降に働きかけ、
「自信が持てない」事の原因となっている「認知の歪み」を正し、
「④」で妨げられている行動が取れる様に働きかけるでしょう。
また更には「そんなの関係ない論」(ブリーフセラピー)なら、
「④」の症状や「問題とされてる行動」だけに絞り、
それらが維持されているその人個人や対人関係の中での”パターン”を
変えてゆく様に働きかけてゆくでしょう。
僕からすれば(そしてクライアントさんも)
「どこで悪循環を断ち切るかはどうでもいい」訳であって、
大切な事は「できるだけ速やかに今の苦しみを何とかする」事だと思います。
そうした考えを採った場合は、まずそのクライアントさんには
「どこで悪循環を断ち切るのが一番速く効果的か?」を見定めて
「それでもダメなら別の方法を試す」事が肝心だと思います。
そういった意味でも、
どれか一つの考え方に”偏って”しまう事は、僕は避けたいと思います。
#私のカウンセリングの特長については、
こちらにお書きしてますので、ご参照ご参照下さい
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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