何故やる気が出ないのか?②
何故やる気が出ないのか?②
前回では、
「やる気」は「ホメオスタシス」(=恒常性)
と
それに基づく「脳内ホルモン」が関係していて、
主に「セロトニン」、「ドーパミン」、「(ノル)アドレナリン」
といった脳内ホルモンが、やる気と関係していると推察される
とお書きしました。
今回は、
そのうちの「ドーパミン」とそれから合成される「(ノル)アドレナリン」
を取り上げたいと思います。
恐らく全ての生命は、
「快を求め、不快を避ける」事でその個体を維持し、種を存続させてきた
と言えると思います。
そして大雑把に言いますと、
「快を求めて行動を促す」のが「ドーパミン」
で
「危険や恐怖等の不快を避けるための行動を促す」
のが「(ノル)アドレナリン」と言えると思います。
例えば、
砂漠で遭難し、しかも持って来た水が底をついてしまった旅人がいるとします。
歩いても歩いても一面は砂の海・・・。
方角さえわからずに、さ迷い歩いた末、体力も尽き
ついに倒れこんでしまいました。
薄れゆく意識の中で、死の恐怖が迫って来ます。
「水を飲まないと死んでしまう・・・」
→その恐怖に促されて、水を求めてまた歩き出したとすれば、
その人は「(ノル)アドレナリン」の力で気力を振り絞って行動を起こした
と言えるでしょう。
(「このままでは大切な子供を失ってしまう」という恐怖に促されて、
子供に乗っかったタンスを持ち上げ、火事の現場から救い出した親、
すなわち”火事場の馬鹿力”も(ノル)アドレナリン」の力と言える
と思います)
やがてその旅人は遠くに泉を見つけ、
「オアシスだ!助かるぞ!お腹一杯水が飲めるぞ!」
という希望に後押しされて、歩みを早くします。
そんな体力なんて残っていないはずなのに・・・。
→この時は「快」を得られる事への期待・希望によって行動を起こした
と考えられますので、
この力は「ドーパミン」の作用によると考えられます。
但し上に挙げた例は、あくまで一番大切な「個体の維持」や
「種の保存」そのものが脅かされる「緊急事態」の場合です。
つまり緊急事態の場合は、
「(ノル)アドレナリン」・「ドーパミン」(個体や種の維持)が
「セロトニン」(心の安定)より優先されて放出されるのでは?
と考えられます。
一方、普段の私たちの場合はどうでしょう?
仕事が間に合わなかったり、テスト勉強しなかったからと言っても
「個体の維持」が脅かされる訳ではないでしょう。
或いは、仕事ができたり、テストの点数が良くても
「個体を維持する大きな助けになる」とは脳はみなさない訳です。
そしてもし、ストレスや脳の器質的な問題で
心の安定を司る「セロトニン」が不足してるとすれば、
ホメオスタシスによって、それを増やす事が優先されるのでは?
と思います。
だから仕事や勉強よりも、(セロトニンを増やす)常同行動や趣味、
ゲーム、TVやネット、体を休める事が優先されてしまい、
結果として「やるべき事ができない」という事態になるのでは?と思います。
また中には、これも脳の器質的な問題だと思いますが
ドーパミンが不足・或いは伝達がうまく行かない人は、
ホメオスタシスによって、「ドーパミン」を増やそうとする事が優先
されてしまう人もいらっしゃると思います。
このタイプの人は、
(ドーパミンを求めて)自分の好きな事や興味がある事を最優先し、
ドーパミンが出ない事は先延ばししてしまうでしょう。
(私の場合はこのタイプです)
では、
こういった脳の仕組みやホルモンに抗って(或いは利用して)
「やる気」を出すにはどうすれば良いのでしょうか?
その事を次回からお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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