HSS型HSPの人が辛さから脱するヒント

HSS型HSPの人が辛さから脱するヒント

HSS型HSPの人が辛さから脱するヒント

<前回からの続き>

今回は、
刺激追究型のHSP(「HSS型HSP」)の人が辛さから脱するヒント
をお書きしたいと思います。

前回お書きした様に、「HSS型HSP」の人は

①セロトニンの分泌を増やす事も、
②ドーパミンの分泌を増やす事も、
そして
③それらのバランスを保つ事も必要で、
それらのどれか一つでも欠けるとしんどくなると考えられます。

その推測に基づいてヒントをお書きしてゆきます。

<「HSS型HSP」の人が辛さから脱するヒント>


①刺激を遮断し、セロトニンを増やす時間の確保


→例:学校や家から帰ってきて自室に閉じこもって、まったりする時間
   を確保したり、近くの公園や喫茶店へ行ったり、瞑想やヨガ等をしたり、
   海辺・河原等の自然に触れる。
   (HSPは水や自然と相性が良いとも言われています)

②ドーパミンの分泌を増やす時間の確保


→例:美味しいものを食べたり、お酒や、友人と会って楽しい会話をする、
   休日に旅行や趣味に興じたり、ジム等の体を動かす事をする、
   或いはDIYをしたり絵を描いたり、物を作ったりする。

   ※とにかく、それをする時に自分が「ワクワクできる事」を
    するのが良いと思います。

   ※お勧めは「一人でワクワクできる事」(=一人旅、登山、写真を
    撮りに行く、ツーリング、自転車、美術館やパワースポット巡り、
    釣り、ジョギング等)をして、帰って来てからその体験について
    誰か(例えば家族やパートナー)に話して分かち合う、
    という事ができれば、

    幸福ホルモンと言われるエンドルフィンを分泌する「愛情システム」
    も働いて、より満たされると思います。

③刺激のバランスを保つ


→エレイン・アーロン博士曰く、

「HSS型HSPの人は神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い」
 つまり、多くの刺激を受ける学校や仕事セロトニンを増やす時間
 ドーパミンを増やす時間バランスを最適に保つ必要がある
 という事です。
 
 その為には、計画を立てる事(HSS型の人の中では計画を立てるのが
 嫌いな人もいるでしょうが、ワクワクする事の為の計画と割り切って下さい)
 が役に立つと思います。

 例えば、ワクワクする様な週末の旅行の計画を立て、
 翌週に友人と会う計画を立てた上で(ワクワク)
 次に、日々のスケジュールを立てる。

 例えば、〇時~〇時まで仕事や勉強(刺激)、休憩時間には旅行に必要な
 服や持ち物をネットで探したり、友人と行く店を探す(ワクワク)

 〇時には家に帰って、ポテチをつまみながら好きなビデオを見て、
 〇時から長めのお風呂に入って(まったり)〇時には床に就こう、等。

 (テレワークを強いられてる人なら、休憩毎に外に出たり、
  昼食を外で食べたり等の適度な刺激も必要だと思います)

注意1:HSS型HSPの人は家族やパートナーからすると
    一見「自分勝手な人」に思われ勝ちになる事が多いと思います。

    ですので、家族や配偶者には、このコラムや本を読んで頂いて、
    ご自分の特性を理解して頂く事が必要だと思います。

    そして「①」~「③」ができて、辛さが和らげば、
    家族やパートナーの為に優しく関わる時間もきっちりと
    スケジュールに入れてみませんか?

    そして博士は「カップルのトラブルの多くは”退屈”が引き起こしてる。
    心地よいだけではダメで”一緒にワクワクできる活動”を行う事が重要
    である」と述べておられます。

    ですから、たまにはパートナーと一緒にそういう時間を持つ事も
    必要だと思います。

注意2:HSPの気質(良心的・他人への細やかな気遣い)の部分で、
   「みんな忙しくて、残業や休日出勤してしてるのに、
    私だけ呑気に自分の楽しみを優先したら申し訳ない」
    等といった罪悪感を抱く人もいらっしゃると思います。

    ただ、それが為に「まったりする時間」や「ワクワクする時間」
    を無くしてしまうと、心身が疲弊し、結果としてより迷惑をかける
    と割り切って、

    可能ならば例えば「週に1日は定時に帰る日」とか
   「月に2日は完全に仕事から離れる日」等を作って、
    仕事以外のスケジュールを入れてしまうのも良いかと思います。

以上、「HSS型HSP」の人が辛さから脱するヒントをお書きしましたが、
「どうしてもそれができない事情がある」とか「パートナーが納得しない」

とか
「それ以前に不安や罪悪感が強い」とか、「物質や人に依存してしまってる」

等の、それ以外の様々なお悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。

そういった方はお気軽にご相談下さい。