”今ここ”への意識の集中①後悔を活かす

”今ここ”への意識の集中①後悔を活かす

<前回からの続き

 

「あの時、あんな事を言わなければ(しなければ)、
 彼との関係はこんなに悪くならなかったのに・・・」



「昨日ああしておけば、あれを手に入れる事ができたのに・・・」



「あんな親ではなかったなら、
 私の人生はもっと幸せだっただろうに・・・」

過去の後悔や未練に囚われて今を幸せに生きる事ができなくなっておられる方
もいらっしゃると思います。



でもそういった方は、

「本当はどうしたいか?」、「本当はどうなりたいか?」
「本当を何を得たいか?」、「本当はどんな人生を歩みたいか」

等といった、明確な欲求を持っていらっしゃるのだと思います。



というのも、
そういった明確な欲求から外れてしまったと感じるからこそ、
強い後悔に襲われるのだと思うからです。

(逆に明確な欲求を持っていなければ、
 そこから外れてもさほど後悔・未練は生じないのではないでしょうか?)



もしそうだとすれば、
どうすれば後悔や未練から脱して、自分の欲求を叶える方向へ
それらを活かす事ができるのでしょうか?



その(私なりの)具体策を以下にお書きしたいと思います。






<後悔を活かし、”今ここ”へ集中する方法>

①クッション(か座布団)を3つと、メモ用紙とペンも3組用意します






②クッションを並べて「過去の席」「今の席」「未来の席」と決めて、
 それぞれの席に紙とペンを置きます






③まず「今の席」に座り、後悔・未練を書きます






④次に「過去の席」に座り、それに対する「自己弁護」
 (「〇〇と思ったからこうするしかなかった」等)を書きます






⑤「今の席」に戻って、「④」で書いた「自己弁護」を読み返します






⑥「今の席」で、「本当はどうしたいか?」「本当はどうなりたいか?」
 「本当を何を得たいか?」「本当はどんな人生を歩みたいか」
 等といった、欲求を書き出します






⑦その欲求を叶えた未来の自分が「未来の席」に座っている
 と想像しましょう

 どんな表情や姿勢をしてるでしょうか?

 どんな事を言いそうでしょうか?

 そして「未来の席」に座ります






⑧「未来の席」に座って、その欲求が叶った自分に成りきって、
 その感覚を十分味わいます






⑨「未来の席」から「今の席」に座っている自分を
 想像して見てみましょう

 どんな表情や姿勢でしょうか?

 どんな事を言いそうでしょうか?

 そして「未来の席」の自分の立場から、「今の自分」に向けて
 「ここにたどり着く為のアドバイス」をできるだけ沢山
 書いてみましょう






➉「今の席」に戻って、「未来の自分」が書いたアドバイスを
 良く読んでみましょう

 その中で、「今の自分」でもできそうな事を〇で囲み、
 できる事から少しずつ実行してゆきましょう






それでは次回は、
「不安・心配」を活かして、”今ここ”に意識を集中する方法
をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>

 

#不安障害のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

#性格の改善のカウンセリングについては、こちら