自己肯定感が高いと良いのか?

自己肯定感が高いと良いのか?

「あなたが生き辛いのは自己肯定感が低いからです!」



「自己肯定感を高めましょう!」



「ありのままの自分を肯定しましょう!」



巷では、「自己肯定感を高める方法」等が注目を集めて
一種のブームの様に感じます。

それでは、自己肯定感が高ければ良いのでしょうか?

私は一概にはそうであるとは言えないと思います。

例えば、
電車内で多数の乗客を殺傷したり、凄惨な事件を起こした犯人、
恐怖で妻子やその家族まで支配するDV夫、

沢山の優秀な若者を洗脳し、罪もない人を巻き込んで不幸にした
カルト宗教の教祖・・・。



彼らは「自己肯定感が低い」と言えるでしょうか?

勿論、
自尊心の低さや劣等感の反動形成だと言われればそうかも知れません。

ただ、そうだとしてもそれは過去の話であって、”悪魔”になった時には
異常な自己肯定の塊だったのではないでしょうか?

今回からはその辺りの自論をお書きしてゆきたいと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

自己肯定感を高める事の落とし穴

 

前回、
「自己肯定感を高める事は一概には良いとは言えない」
という私の考えをお書きしました。



例えば、

「私の考えは絶対正しい!」等と思い込んでいる、
どこの職場にも居そうなパワハラ上司。

「俺が一番偉いんだ!誰のお陰で飯が食えるんだ!」と
のぼせ上がったDV夫。

「そんなんじゃダメ!あなたは間違ってる!私の言う通りにしなさい!」
等と思いあがった教祖様やその信者。
(残念ながらカウンセラーや医師などの対人援助職の中にさえ、
 こういうタイプがいらっしゃるみたいですが・・・)

これらの人達は極端に自己肯定感が高いと言えるでしょう。

一方で
「私は何をやってもダメだ!」「私には何の価値もない」
等と極端に自己否定が強い人もいらっしゃいます。



カウンセリングにお越しになる方の中にも
こういった極端な自己否定に取りつかれていらっしゃる方も
多々お見受けします。

ただ、そういった方の中には(ほんの一部ですが)久しぶりにお会いすると
「あれだけ自己否定の強かった方が、(対局の)極端な自己肯定の方に
 いってしまっておられる」と感じる場合もあります。

恐らく何かの”教え”でそうなっちゃったのでしょうが、
私はそういった方を目にすると、一種の”危うさ”を感じます。



何故かと言うと、
私からすれば「極端な自己否定」から「極端な自己肯定」に変わったとしても、
本質的には何の変化もしていないと感じるからです。

私がそう感じる理由を次回お書きしたいと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

極端な自己否定と極端な自己肯定は同類である

 

前回、

「”極端な自己否定”から”極端な自己肯定”に変わったとしても、
 本質的には何の変化もしていないと感じる」と述べました。

今回は私がそう感じる理由をお書きしたいと思います。

まず、どちらの自己の捉え方も
「客観的な自己評価による自分オリジナルな捉え方ではない」、

つまり
特定の誰かの考え方を鵜吞みにし、その相手の評価に基づいているのでは?
と考えられます。

例えば、
「私は何の価値もない」と極端な自己否定を有してる人は、
その様な評価をした人の考えを鵜呑みにし、その考え方に対して
何ら客観的な吟味を行ってこなかったのではないでしょうか?
(つまり”洗脳”されているとも言えるでしょう)



勿論、
養育者等によって否定され続けたり、酷いイジメ等の
トラウマチックな出来事を経験した、

或いは、
HSP等の特性によって相手の自分へのネガな評価のみを敏感に感じ取り過ぎた、

更にはASD等の特性により、相手の言う事を額面通りに受け取ってしまい、
その考え方に拘り続ける、等の止むを得ない”事情”があった
と思われますので、そんなご自分を更に責める必要はありません。



ただそういった方が、例えば
「あなたは選ばれし神の子で、人々を救う為に今迄の経験をしてきたのです!」
等といった”教祖様(笑)”に出逢い、

「私は選ばれた人だわ!皆を救わなきゃ!」等と極端な自己肯定感を持った
とすれば、それは単に洗脳した相手が違うだけで、
相変わらず自身を客観視できていなくて自分オリジナルな捉え方でも無い
訳です。



そしてもしその”洗脳”が解けた時には元の自信やオリジナリティーの無い自分
に戻ってしまうでしょう。

それではどうすれば「極端な自己否定」や「極端な自己肯定」といった
”洗脳→思い込み”から脱して、自分を取り戻す事ができるのでしょうか?

私はその鍵は「自分を客観視し、自分を正当に評価する事」
だと思います。

次回はそれについてお書きしたいと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

客観的に自己を評価する

 

今回は、
「極端な自己否定」や「極端な自己肯定」から脱して、
自分を取り戻す為の一助として「客観的に自己を評価する」方法
についてお書きしたいと思います。






<客観的に自己を評価する方法>

①自分の性格や個性を把握する



→自分の性格や個性で、「伸ばしたい部分」と「改善したい部分」を書き出す


 



②他人と比べる



→自分が属している集団(家族、友人グループ、学校、職場等)や
 過去出逢った人達と比べて、

「伸ばしたい部分」と「改善したい部分」を基準にして
 客観的に自分も含めてすべての人の順位付けをしてゆく。
 (他人と比べて初めて今の自分の立ち位置がわかる)






③常に自分の「すぐ上の人」を目標にする



→順位付けした時に、自分のすぐ上に当たる人を当面の目標にして
 性格改善・行動改善に励む(※具体的な方法は省略します)






④進捗を評価する



→「〇〇さんよりは、マシになった」、
 「△△さんができない事ができた」等と
 進捗を正当に評価し、また「すぐ上の人」を目標にする
 といった事を繰り返してゆく。






元々他人と比べない人は「理想の自分」と比べて、
それを目標にすれば良いと思いますが、

元々他人と比べる傾向が強い人は、このやり方に習熟して初めて、
「イチロー選手」や「羽生選手」の様に人と比べる事無く、
「理想の自分」を目標にする事ができるのでは?と思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。