愛着形成と愛着の回路⑤愛着の回路は形成可能である

愛着形成と愛着の回路⑤愛着の回路は形成可能である

<前回からの続き>

前回、

「2~3歳までに、親(主養育者)との間で
 ”相互調整”が行われていなかった場合は、
 当然”自動調整”に繋がってゆく潜在的な手続き記憶がありませんので、
 成長してからも、不安・恐怖、怒り、落ち込み等に耐える力や
 自分で感情を調整する事ができなくなる」=愛着形成不全。

そして
「その状態で成長して行った場合は、様々なメンタル不調や〇〇障害
 に苦しんで、自分ではどうしようもない状態に陥り易くなる」
=”愛着の回路”が脳に無いから。

けれども、
「”愛着の回路”はいくつになってからでも形成可能である」
といった私の考えをお書きしました。

今回は、
”愛着の回路”が何故何歳になってからでも形成できるのか?
についてお書きしたいと思います。






⑤愛着の回路は何故形成可能なのか?

もし”愛着の回路”が、幼い頃の親(主養育者)との間での「相互調整」
による、手続き記憶に基づいているとすれば・・・。



例えば自転車に乗る事を例に挙げてみましょう。

子供が自転車に乗ろうと練習を続けると、
”乗り方”の手続き記憶にアクセスできる神経回路が脳にできる筈です。

言ってみれば”自転車回路”です。

ですから、
何年も自転車に乗っていなくて、久しぶりに乗ろうとすれば
”自転車回路”が働いて、昔の様に乗れる訳です。

一方、
子供時代に自転車に乗った事が無い人は、
大人になってからいきなりは乗れないでしょう。

それは、
その人に”自転車回路”が無いからです。

では、
子供時代に”自転車回路”が出来てない人は
一生自転車に乗れないか?というとそうでは無いですよね?

いくつになってからでも、自転車に乗る練習を重ねれば
”自転車回路”が出来て乗れる様になる筈です。



脳には神経回路を新しく形成したり、配線を変えたりする事ができる、
といった可塑性と言われる性質があるからです。

ですから、
”愛着の回路”も同様に、いくつになってからでも
作る事ができると考えられます。



だとしても、
「どうすれば”愛着の回路”を新たに作る事ができるのでしょうか?」

その為のヒントを次回からお書きしたいと思います。

<次回へ続く>

 

#愛着障害のカウンセリングについては、
  こちらにお書きしてますので、ご参照ください

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。