統合失調症⑤休息期の症状の特徴~具体例

統合失調症⑤休息期の症状の特徴~具体例

<前回からの続き>

今回は
「統合失調症」休息期に多く見られる”症状”についてお書きします。




(3)休息期に多く見られる症状

「統合失調症」休息期とは、

交感神経が過度に興奮し、いわゆる過覚醒状態が続く急性期において
疲弊した心身を休ませる為に、副交感神経の働きによって、
極端な低覚醒状態に脳が導く段階だと言えるでしょう。

その為、感情の起伏が無くなり、思考力や集中力も落ちて、
自分で何かを行う事ができずに、ずっと寝ていたり他人との交流も
できなくなり、引きこもり状態になる等、
本来あるべき機能がなくなってしまいます。

こういった休息期の症状を”陰性症状”と言います。


よくある陰性症状としては、


・意欲減退:自発的な目的に沿った行動が減少し、
      好きだった事に対してもそれをする意欲や気力がわかなくなる


・感情鈍麻や平板化:喜怒哀楽が乏しくなる、顔の表情がなくなる、
 視線を合わせることがない、感情表出時の身振り手振りといった
 ジェスチャーが減少


・連合弛緩:思考力が低下して、思考のまとまりが悪くなる


・思考低下:思考力が低下して会話がへる


・コミュニケーションの低下:会話がへる、他人と関わりを持たず引きこもる


・快感消失;過去に体験した喜びを想起する能力の低下




次回は
「統合失調症」「回復期」に多く見られる”症状”についてお書きします。


<次回へ続く>