回避性パーソナリティ障害の特徴
回避性パーソナリティ障害の特徴
<前回からの続き>
今回は、
「回避性パーソナリティ障害」の特徴
ついてお書きしたいと思います。
<回避性パーソナリティ障害とは?>
回避性パーソナリティ障害は、
自分には長所が無く、他の人より劣っているといった”信念”を持っています。
それ故、
自分が拒絶されたり、批判されたり、恥をかいたりすることを恐れるために、
そのような反応を経験する可能性のある対人的接触を伴う社会的状況や
交流を回避することを特徴とします。
批判に対する極度の敏感さを有し、
わずかな批判、否認、または嘲笑に対して極めて敏感に反応します。
心の内では社会的交流を望んでいますが、親密な人間関係を築く前に
繰り返し支持され無批判に受け入れられることにより安心する必要があるので、
社会的に孤立しがちです。
(自分が好かれることを確信できない限り、新しい友人を作ることを避ける)
逆に言うと、
”自分を好いてくれてる”、”批判・拒絶せずに守ってくれている”
と実感できる守られた環境におかれれば社会生活を送ることができます。
(例えば、信頼できる妻子との家族生活等)
◎DSМの診断基準(以下の項目の4つ以上の該当による)
社会的抑止、不全感、および否定的評価に対する過敏性の広範な様式で、
成人期早期までに始まり、
以下のうち4つ以上によって示される。
・批判、非難、または拒絶に対する恐怖のために、
重要な対人接触のある職業的活動を避ける
・好かれていると確信できなければ、人と関係をもちたがらない
・恥をかかされる、または嘲笑されることを恐れるために、
親密な関係の中でも遠慮を示す
・社会的な状況では、批判される、または拒絶されることに
心がとらわれている
・自分に能力が欠けていると感じているため、
新しい対人関係の状況で引っ込み思案になる
・自分は社会的に不適切である、人間として長所がない、
という自己像をもっている
・恥をかく可能性があるために、リスクをとったり、
新しい活動に参加・取り掛かる事に、異常なほど引っ込み思案である
<回避性パーソナリティ障害の例>
「メーカーの研究室に勤務するK子さん。
子供の頃から、家庭や学校で疎外感を感じていて、
”本当は誰かと交流したい”と思いながらも、
”こんなダメ人間な私はきっとみんなに拒絶されるだろう”
と恐怖を感じて、ずっと独りで過ごしてきた。
今の職場でも、仕事のやり方を上司から注意され、
”やっぱり私はダメなんだ”と仕事に行くのもしんどくなっている。
そんな中、上司から会議での発表を頼まれた。
”そんな事したら、みんな私の発表内容や立ち居振る舞いを
馬鹿にしたり、嘲笑されるに違いない”と感じて、
うそをついて断ったが、
そんな自分を上司に見透かされたみたいに感じて、
”あ~、室長は益々私の事を無能な奴と思っただろうな ”
と思うと、上司に質問する事さえできなくなってしまった・・・。」
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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