愛着と探索行動
愛着と探索行動
<前回からの続き>
前回お書きした様に、
(主に)親と子の間で「愛着(アタッチメント)」がきちんと形成されていれば、
親が子にとっての「安全基地」になって、
子は探索行動(友達や他者との交流や遊び/楽しみ、恋愛⇒家庭を持つ、
学習⇒仕事、等)をとる事ができます。
そして、
そういった探索行動によって自我の発達が成され、
自身の成長や自己実現が可能となってゆく訳です。
つまり、
''愛着形成がうまく成される事''(安定型の愛着スタイル)によって、
探索行動ができる様になり、自己成長や自己実現に向かえる訳です。
ところが、
幼い頃に愛着形成がうまく行かず、
「不安定型」(回避型、不安型等)の愛着スタイルになってしまった人は、
「心の安全基地」が無く、探索行動が妨げられる事も起きて来るでしょう。
では、
幼い頃に愛着がうまく形成されなかった人(所謂”愛着障害”)は
自己成長や自己実現は諦めないといけないのでしょうか?
勿論、そんな事は無いと私は考えます。
そういった
(探索行動がとれない、或いは抵抗が強く)「私は愛着障害では?」
と悩んでおられる方にとって必要な事は、
「気休めや気晴らし」を繰り返してゆき、
愛着の再形成を促す(安定型の内的作業モデルを作る)事
と
「遊びや暇つぶし、趣味等」の探索行動の割合を増やしてゆく事
だと思います。
次回からはその為のヒントをお書きしたいと思います
<次回へ続く>