無意識のポジティブな意図~ポリヴェーガル理論を基に

無意識のポジティブな意図~ポリヴェーガル理論を基に

<前回からの続き>

「ポリヴェーガル理論」

アメリカの神経生理学者であるステファン・W・ポージェス博士
が発表した理論です。



この理論で博士は、

身体の反応は3つの主要な自律神経系の機能によって調整されている
と述べておられます。

それらは、ごく簡単に申しますと、

①交感神経系

 ストレスや脅威が高まると、警戒状態に入り
 「戦うか逃げるか」の反応を制御(防衛機能)



②背側迷走神経系

 個体が戦う/逃げる事が不可能な程の大きな脅威に晒された時、
 極端なストレス状態や危険から身を守るための最後の手段として
 凍り付き、擬死、解離等の反応を制御(防衛機能)



③腹側迷走神経

 人間関係やコミュニケーションを円滑にし安心/安全をもたらし、
 生存の可能性を高める為の社会的な反応と感情を制御(社会的関わり
 の機能)

である、という事です。



その中で、

精神的な”症状””障害”と言われるものは、
「①」と「②」の神経系の働きによると思われます。



例えば、

「①」交感神経系の働き(防衛機能)によって生じると考えられる症状

不眠症、不安障害、パニック、強迫性障害、依存症、摂食障害、
ADHD、PTSD、パーソナリティ障害等の
過覚醒状態から生じるもの



「②」背側迷走神経系の働き(防衛機能)によって生じると考えられる症状

うつ/抑うつ状態、ナルコレプシー(過眠症)、解離性障害、引きこもり等の
低覚醒状態から生じるもの

※統合失調症の陽性症状/陰性症状や双極性障害等は「①」の過覚醒と
 「②」の低覚醒の両端に振れてしまう状態と考えられます



だとすれば、

全ての精神的な症状や障害は危機的な状況下で、
「自律神経系を総動員して、個人が生き延びる為に生じている」
とも言えるでしょう。



それ故私は

「うつをやっつける!」とか「不安を消し去りたい」等と
症状や障害を敵視するのではなく、

「あ~、”うつさん”が私を守ってくれてるんだな・・・有難う」
等と、
まず肯定してあげる事が先決だと思います。



ただ、もしそうであったとしても、

何故本来はポジティブな役割を果たすはずの無意識や自律神経系の働き
によって悩み苦しむ事になってしまうのでしょうか?

次回からは、
その”原因”を推察してみたいと思います。

 

<次回へ続く>

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。