メンタルの疾患に共通しているもの

メンタルの疾患に共通しているもの

<前回からの続き>

前回お書きした様に、

私は、ほぼすべてのメンタルの疾患には共通の原因がある
と考えています。


だとすれば、
その原因とは一体何なのでしょうか?


脳神経内科医の田中伸明先生は、
「全ての精神症状やそれに纏わる身体症状を”扁桃体症候群”
 だとみなして治療に当たっている」
と仰っておられます。


つまり先生は、
(発達障害等も含めて)全てのメンタル疾患には
扁桃体の過剰反応が絡んでおり、

「戦う/逃げる/凍り付く」といった所謂防衛反応によってもたらされる
とお考えになられています。


私は、このお考えに激しく同意します。


私はずっと臨床の現場に携わってきて、以前から
「メンタル疾患の共通項は(扁桃体が関与している)防衛反応に違いない」
と感じてきました


例えば、

「ASD(自閉スペクトラム症)とADHDの併発」とは、
扁桃体が関与する”脅威”に対する防衛反応のパターンが
「逃げる/避ける」方向へ向かうという点では同じ物で、

”避け方の違い”として、

「刺激が無い方へ逃げる=ASD」、

「刺激がある方へ逃げる=ADHD」、

と考えています。


※ASDのお子さんが時に家庭で暴れたり、
 ADHDの人が時に感情を爆発させるのは
 防衛反応である「戦う」という方向へ向かった時でしょう




次回は、
防衛反応の種類によってメンタル疾患を分類して、
原因を探ってみたいと思います。


<次回へ続く>