どうすれば雑談ができる様になれるのか?①

どうすれば雑談ができる様になれるのか?①

<前回からの続き>

今回からは

雑談が苦手な方二度見知りしてしまう方に向けて、
雑談ができる様になる為のヒントをお書きしてゆきたいと思います。

今回はまず、

「脳の機能的/器質的な問題」によって雑談が苦手になっている
と考えられる人に向けて。



①脳の機能的/器質的な問題

以前(5月9日)お書きした様に、

生まれつきに脳の「ワーキングメモリー」等の短期記憶域や「統合力」が
うまく働きにくい人

話の文脈が繋がらず「相手が何を言ってるのかわからない」
或いは
「何を話せば良いのかわからない」
という事になる恐れがあるでしょう。


また、
生まれつき「相手への共感力」の部分が不足している場合は、
話が嚙み合わなくなったり、
「空気が読めない」と言われる事もあるでしょう。


その様な人が雑談の苦手さを克服するヒントをお書きしたいと思います。






<雑談ができる様になる為のヒント①脳の機能/器質的な問題の場合>




(1)相手の声・話すスピード・表情・姿勢・動作(身振り・手振り等)
 を観察する

元々、短期記憶域や統合力がうまく働きにくいのであれば、
「相手の言った事を全て把握しよう」
とか
「こっちの言いたい事を的確にまとめよう」等といった事を意識すると
大変な事になるでしょう。


そうではなく、
相手の声・話すスピード・表情・姿勢・動作(身振り・手振り等)
等を観察してゆきましょう。




(2)”それ”が変化した時を捉える

人が会話をする時には、

「話を聞いて欲しい」「もっと喋らせて欲しい」「会話を楽しみたい」
「肯定して欲しい」「認めて欲しい」「わかって欲しい」「慰めて欲しい」
「相手の事を知りたい」「自分と合うかどうか探りたい」

等といった目的(=ポイント)がある筈です。


※ポイントのパターンは大まかには10種類も無いでしょうから
 覚えておきましょう


そして、
その”ポイント”に差し掛かると、
相手の声や表情、姿勢・動作等の変化に現れる事が多いでしょう。


ですから、
その”ポイント”以外の部分は「そうだよね」とか「そうそう!」等と
肯定的な相槌を打っておくと良いでしょう。




(3)”それ”が変化した時の対応

相手の声や表情、姿勢・動作等が変化した時には


・相手の感情を想像する


その時の相手の感情(声や表情、姿勢・仕草等から)

「喜び/楽しい/満足/安堵」なのか?、「驚き」なのか?
「怒り/憎しみ/不満」なのか?、「悲しみ」なのか?
「寂しさ」なのか?「不安/恐怖」なのか?、「恥ずかしさ/情けなさ/自責」
なのか?・・・

等と想像してゆきましょう。


※感情のパターンも大まかには10数種類くらいでしょうから
 覚えておきましょう


・相手の感情に合った相槌を打ち、質問によって話を膨らませる


例:

A子「あの先生キモイ・・・授業中にチラチラ私の事を見て、
   目を合わすとすっと目を逸らすんだよ」
   (眉をしかめながら、低く小さな声)


「そうそう、本当にキモいよね!私もこの前”チラ見”された。
  気づかなかったけど、前からよくそんな事あったの?」


A子「そうよ!あったあった!・・・あいつったら・・・」


A子「そう言えば、この前B子と駅前のクレープ屋へ行ったんだ」
   (にこやかな表情で弾んだ声)


「美味しかったの?」


A子「美味かった!、あんなクレープは初めて食べたよ」
   (声が強くなって、目も大きくなった)


「そんなに美味しかったの?!!普通のとどこが違ってたの?」

等々。


※LINEやメールのやり取りでは、
 「相手が送ってきた文章のポイントを要約して紙に書き出す」

 ⇒「自分の返事を思いつくままに紙に書き出す」

 ⇒「相手のポイントを外さない様に要約して紙に書き出す」

 といった作業を予め紙に下書きしておけば、
 紙が短期記憶域の代わりになるでしょうし、要約し易いと思います




次回は、
「感覚過敏によって雑談が苦手になっている人」に向けて、
それを克服するヒントをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>