発達障害の本当の原因を探る⑤ADHDの特性はなぜ出現するのか?(1)

発達障害の本当の原因を探る⑤ADHDの特性はなぜ出現するのか?(1)

<前回からの続き>

 

今迄お書きして来た様に、
神経発達症(ASD,ADHD等)の根本原因の一つは
強度の感覚過敏から来るものであり、

診断基準にある様な、様々な特性や気質はほぼ全て
この強度の感覚過敏を持った人の防衛反応
で説明がつくのではないか?
と私は考えております。

もしそうだとしても
診断基準にある様な様々な特性や気質は

どの様に出現してゆくのでしょうか?

今回と次回では、
ADHD(注意欠如多動症)について、

そのメカニズムをお書きしたいと思います。

まずは診断基準にある
「不注意症状グループ」から
見てゆきましょう。

 

A1.細部に注意を払わない,または学業課題やその他の活動
 を行う際に
ケアレスミスをする

”快”、”不快”といった刺激に対して極端に敏感
 であるが故に、

 興味が無い事(=”快”ではない=無快/無刺激)
 や
 嫌な事(=”不快”)への集中を
余儀なくされた場合、
 耐えられなくなって防衛反応が働き、

 ”快”を求めて頭がフル回転する。
 よって、”無快”や”不快”への
集中が途切れてしまう。

 

A2.学校での課題または遊びの最中に
  注意を維持することが困難である

同様に、課題や遊びに”快”を感じられなければ、
 (”快”を求める方向に
意識が集中する為)
 それに集中できなくなる。

 

A3.直接話しかけられても聴いていないように見える

同様に、”快”をもたらさない相手や話題はスルー
 してしまうだろうし、

 今まさに不快からの防衛(逃走)反応で、
 頭が”快”を求めてフル回転
しているタイミングでは、
 相手の話を聴くどころではなくなる。

 

A4.指示に従わず,課題を最後までやり遂げない

同様に”快”を感じない相手や指示には従わないだろうし、
 譬え興味がある(”快”)課題であっても、
 長く続けると
馴化(慣れ)によって快刺激が減ってゆき、
 もっと(快)刺激がある
ものを探そうとしてしまう。

 

A5.課題や活動を順序立てることが困難である

自分にとって快刺激をもたらすものが最優先となる
 (”今・ここ”での
快の大きさによって
 優先順位⇒行動が決まる)ので、

 譬えその課題や活動が快をもたらすものであったとしても、
 順序立てる作業自体が快刺激を感じない場合は、いきなり
 ゴール(快)を目指すでしょう。
 

A6.持続的な精神的努力の維持を要する課題に
  取り組むことを避ける,
嫌う,または嫌々行う

そもそもその課題の達成が”快”をもたらさない場合は、
 取り組むのを避ける
でしょうし、
 譬え”快”をもたらす課題であっても、
 そこに至る努力が不快で
あれば、
 継続的な長期間の努力は困難となるでしょう。
 (=先の楽しみより今の楽しみ)

 

A7.しばしば学校の課題または活動に必要な物を失くす

頭は常に不快から快への逃走(防衛反応)に向けて
 フル回転
してるので、

 すぐに脳の短期記憶域(ワーキングメモリー等)は
 一杯になる。

 だから、余程強い快をもたらす物か、
 逆にそれを無くすととんでもない不快
に見舞われる物
 以外は記憶に留まらない
ので、

 「どこに置いたっけ?どこにしまったっけ?」
 と思い出せない。

 

A8.容易に注意をそらされる

同様に、脳は常に(快)刺激を求め続けているので、
 音や声、目に入るもの、匂い、感覚、想像等の刺激に
 敏感に反応する

 

A9.日常生活でもの忘れが多い

「A7」と同様の理由による

 

 

次回は引き続き、
ADHD(注意欠如多動症)と言われる人の
特性や気質
のうち、
「多動性・衝動性」に纏わるものが出現するメカニズム
考察してみたいと思います。

 

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

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