発達障害の本当の原因を探る⑤ADHDの特性はなぜ出現するのか?(2)

発達障害の本当の原因を探る⑤ADHDの特性はなぜ出現するのか?(2)

<前回からの続き>

 

今迄お書きして来た様に、
神経発達症(ASD,ADHD等)の根本原因の一つは
強度の感覚過敏から来るものであり、

診断基準にある様な、様々な特性や気質はほぼ全て、
この強度の感覚過敏を持った人の防衛反応で説明がつく
のではないか?
と私は考えております。

もしそうだとしても、
診断基準にある様な様々な特性や気質は

どの様に出現してゆくのでしょうか?

今回は前回に引き続いて、
DHD(注意欠如多動症)の「
多動性・衝動性」
纏わる特性について、

その出現のメカニズムをお書きしたいと思います。

お書きして来ました様に私は「ADHD」とされる人は、
「刺激に対して過度に敏感で、
 すぐに不快(=ストレス)を感じてしまい、

 そこから逃れる為に、”快刺激”を求め続ける、
 または退屈(無刺激)から逃れる為に

 刺激を得ようとする傾向を有している人」
と考えています。
 (不快刺激⇒快刺激、刺激が無い状態⇒刺激)

それを前提に
診断基準の「多動性・衝動性症状グループ」

の各項目を見てゆきたいと思います。

 

診断基準:「多動性・衝動性症状グループ」

H1.手足をそわそわと動かしたり,
  身をよじったりすることが多い

退屈(無快/無刺激)や不快を感じた場合、
 自ら”刺激”を作り出しいる
考えられます。
 (刺激が無い状態よりは”マシ”になる=安定する)

 ※頭を壁に打ち付けたりするお子さんも居ますが、
  これは不快に対する防衛反応(闘争=やっつける)
  と同時に、

  ”痛み”というより強い不快を感じる事で、
  その痛みがすぐに引いてゆくといった

  ”快”を作り出しているのかも知れません。

  (苦しい練習を終えた後の爽快感と同じ?で、
  脳内麻薬物質であるβ-エンドルフィン等の関与
  も考えられます)
     

     

H2.教室内またはその他の場所で席を離れることが多い

⇒同様に、無快/不快を感じた場合は、
 動く事は「そこから逃れ快を求める逃走反応であり、

 同時に動くこと自体が刺激をもたらせてくれるので、
 ”心の安定”へと導く

 

H3.不適切な状況で走り回ったり
  高い所に登ったりすることがよくある

⇒上の「H2」と同様

 

H4.静かに遊ぶことが困難である

その遊び自体に”快”を感じなければ
 多弁になったり喜怒哀楽を出したりして

 自ら刺激を創り出そうとするでしょうし、
 逆に
 ”快”を感じる遊びの場合は、

 その”快”を増幅させる為に大騒ぎする
 のかも知れません。

 

H5.じっとしていることができず、エンジンで
  動かされているような行動を示すことが多い

”不快刺激”や”無刺激状態”から逃れる為に、
 頭は常に”快”を求めて
フル回転している。
 そうした時に
 ”快”を得られそうなアイデアに
行き当たった時には、
 あとさきを考えずに、それを目指して突っ走る
でしょう。

 

H6.過度のおしゃべりが多い

⇒これも上の「H4」と同様で、
 コミュニケーションの場でも、

 ”無快”や”不快”から逃れる為、
 或いは
 楽しい会話に更に”快”を上乗せする為に、

 面白い話や興味のある話を
 持ち前のフル回転している頭に浮かんだものを
 次々と話してゆく


 ※故に、「順序だてて話す」
  とか
  「これを言ったら相手がどう感じるか?」
  等と考える余裕
が無い、
  或いは
  それより会話で快を得る方が優先となっているので、

  辻褄が合わない、話題がコロコロ変わる、
  失言してしまう、等といった事も
起きる場合がある
  でしょう

 

H7.質問が終わる前に衝動的に答えを口走ることが多い

正解がわかった場合は、それを答える事で
 周囲の賞賛
を得られる可能性が高いでしょう。

 しかも
 一番に答える事ができれば、強い”快”を得られます
 (クイズの早押しでもそうですね)

 そして、
 いくら注意(=不快)されても、
 ”一番に答える事”の”快”がその不快を上回れば、

 注意しても聞かない、という状態になるでしょう。

 

H8.順番を待てないことが多い

⇒順番の先に”快”があっても、
 「待つ」という時間は”不快”です。

 だから、
 その”不快”をすっ飛ばして「順番抜かし」する
 事もあるでしょう。

 ※成長と共に不快に対する”耐性”が
  強くなってゆくと或る程度”我慢”する事

  ができる様になりますが、
  ”我慢できる度合い”は人それぞれです。

  因みに私は、いくら好きなラーメン屋でも
  順番抜かしはしませんが、

  行列に並ぶ時間は30分が限度です(笑)

H9.他者の行為を遮ったり,邪魔したりすることが多い

「自分のしたい事」や「言いたい事」を
 ”邪魔される!”と感じる事は
過度に敏感な人にとっては、
 ”快”を妨げられる、といったかなり不快な事
になります。

 だから、
 それを避ける為の防衛反応(闘争)が働いて、
 相手の言動を阻止する
のだと
思います。

 

それでは、
同じように(快/不快への)「感覚過敏」
を有している為に、

発達障害と呼ばれる特性を持つに至った人の中でも、
何故「ASD」と「ADHD」とに分けられている
のでしょうか?

次回はその点について考察してみたいと思います。

 

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

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