何故雑談が苦手なのか?③(プチ)トラウマによるもの
何故雑談が苦手なのか?③(プチ)トラウマによるもの
<前回からの続き>
今回は
「雑談が苦手になっている原因」の三番目として考えられる
「(プチ)トラウマ」によるものについてお書きします。
前回、前々回にお書きした様に、
自由な会話・雑談には決まったパターンはほぼ無い為に
(1)相手の言っている話の内容に集中する
(2)それを把握しておいて、相手が「何を言いたいのか?」を要約する
(3)次に相手が「どういう答えを望んでいるのか?」
「どういう答えなら会話がうまく進むのか?を想像する
(4)頭の中で導き出したその”答え”を要約して発話する
という工程が必要になると考えられます。
ところが、
トラウマやプチトラウマを抱えているせいで、
特に(1),(3)で躓いてしまう事は起き得るでしょう。
例えば、
幼少期に父親から虐待を受け、それがトラウマとなってしまっている人が、
大きな声の相手や表情や声に相手の怒気を感じた場合は、
恐怖に支配され、話の内容は入って来なくなるでしょう。
※トラウマをもたらせた父親を感じさせる要素が相手にあった場合も
同様の事が起きるでしょう(転移)
そして、
「どういう答えを言えば相手が攻撃して来ないのか?」
等と防衛的になり、相手の顔色を見過ぎて頭が真っ白になって、
上の「(3)」がうまいかなくなる事もあると思います。
また例えば、
生まれつき感覚過敏を持っている人が、幼い頃クラスメイトや家族に
「お前の言っている意味がわからない」とか
「あんたは空気読めないよね!」とか、「会話ができない子だね!」
等と言われた事がプチトラウマとなっている人も同様に
「(1)」や「(3)」で躓きやすいと思います。
次回からは、
「どうすれば雑談ができる様になれるのか?」についてのヒント
をお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>