子育てで一番大切な5つの事③親の快/不快・感情の調整
子育てで一番大切な5つの事③親の快/不快・感情の調整
<前回からの続き>
今回は
私が思う「子育てで大切な5つの事」の3つめ
についてお書きしたいと思います。
<子育てで大切な事③親自身の快/不快・感情の調整>
前回お書きした様に、
親が子に依存するのは、
親が自分で感情の調整ができない事が原因だと思います。
同様に、
親が子を利用しようとするのは、
親が自分で快/不快を調整できない事が原因だと思います。
ですから、
親自身が感情や快/不快の調整を自分でできる様になる必要がある
と思います。(少なくとも子に依存したり利用する事を避ける)
以下にそれぞれの調整の為のヒントをお書きします。
(1)快/不快の調整
親が先天的にでも後天的にでも快/不快に非常に敏感な場合で、
(不快を避けて)快を満たす為に子を利用しようとしているのであれば、
子を利用しなくてもそれができる様になる事が目標となるでしょう。
その為のヒントとしては、
”それに代わる快の満たし方”を見つける
という事だと思います。
例1:
「子供時代は、私が楽をしてると母が感じたら
”何遊んでるのよ?!早く妹の面倒を見なさい!!”
と凄い形相で怒られた・・・
だから娘が生まれた時、”この娘の自由を尊重しよう”と思ったのに
やらなきゃいけない事を後回しにしてビデオばっかり見てる娘に
怒りが沸いてついヒステリックに怒鳴ってしまう・・・
私って母親失格だなあ~って感じてしまう」
⇒自分に「たまには楽をしてもいいよ」と許可を与え、
例えば週1日(半日でも)子を夫や親に預けてでも、
自分がしたい様に過ごす時間を設ける、等。
例2:
「息子には苦労して欲しく無いし、幸せになって欲しい。
その為には国公立の大学へ行かせて、一流企業に入って欲しいから
進学校に入る為の塾に入れたし、付きっきりで勉強も見てあげた。
なのにこの前から言う事を聞かなくなって、
塾もサボっていた事がわかった。
”こんなにあなたの為を思っているのに何でわからないの?!”と
息子の前で泣いてしまった私を息子は冷めた目で見ていた。
私も変わらなきゃいけないのかなあ・・・」
⇒このお母さんは、「自分の思い通りにしたい(=快)」
というコントロール欲求が強い方だとお見受けします。
ところがそれが息子さんの方に向いてしまっているので、
親子関係がぎくしゃくしてしまったのだと感じます。
だとすれば、
そのコントロール欲求を別の方向に向ける必要があるでしょう。
例えば
「息子が手を離れたら、私は何をしたい?どういう人生を送りたい?」
等と自問してみましょう。
そして例えばその答えが
「もっと自分の美容に気を配ったり、友人と旅行へ行ったり・・・
コーラスのサークルにも入りたいかな?」
だとすれば、
その中から今できる事を少しずつやってゆき、
「自分の人生を自分の思い通りにする」方向へシフトしてゆくのが良い
でしょう。
(2)感情の調整
親が子を利用して感情を調整する事から脱却するには
親自身が自分で感情の調整ができる様になる事
(少なくとも子に依存しない事)が必要です。
その為には、
自分の中から出て来た感情を客観視して、
それを「自分の中の愛しい子供」と思って
言葉と動作でその子を全力でケアしてあげる事が役立つでしょう。
(※詳しくはお問合せ下さい)
或いは夫への愚痴は友人に、姑への愚痴は友人や実母に等、
少なくとも子にあたったり、愚痴を聴いてもらう事を避ける方向へ
持ってゆく事も大切だと思います。
<次回へ続く>