人間関係の悩み⑥(1)相手との境界線を引く事について
人間関係の悩み⑥(1)相手との境界線を引く事について
<前回からの続き>
前回までの方法を参考にして頂き、
相手との適切な距離感を保つ事が習慣化できれば、
相手との境界線を引く事を目指しましょう。
<相手との境界線を引く事について>
①相手への評価を基に、適切な距離感を保つ
前回お書きしたやり方を参考に、
自分が”不快”を感じない相手との距離を保つ様に意識しましょう。
②今現在、不快を感じる相手(との関係)を絞り込む
例A
・「社会人の私に対して、”ちゃんとご飯食べてる?”とか
”仕事忙しい様だけど、しんどいのなら田舎に帰って来たら?
お見合いの相手も探しておくね”等と毎日LINEしてくる母。
鬱陶しいなあ。子供じゃあるまいし、放っておいて欲しい。
けど、心配してくれてるのだから、本音は言えない」
・「ちょっとしたミスでも怒鳴り散らしてくる上司。
パワハラオヤジの典型だ!
でも、”言い訳するな!”と言われそうなので、
上司の勘違いで怒られた時でも、誤解を解く事無く
謝っている自分を情けなく感じる」
例B
・「友人が涙目で落ち込んでる様子だったので、心配になって聞いたら、
彼氏とうまく行ってない様だった。
その後、気になって何度か”彼氏とうまく行ってる?”と、
その話題を振ると、”え?・・・まあまあ”等と曖昧に答えるので
益々気になって、”うまく行ってないんだったらいつでも相談して!”
と念押ししたら、それが余計なお節介だったのか、
友人と距離ができちゃった様に感じた」
・「彼氏はマメでは無いので、不安になって”毎日LINEして!”
って言ってるのにLINEが来ない日は、
”どういう事なの?”って詰めてしまう。
この頃はLINEをスルーする様になった彼氏に
益々不安が募って、キレてしまう。」
上の「A」の例は、
自分の境界線を相手が踏み越えて来たから不快を感じている
と言えるでしょう。
逆に「B」の例では、
相手の境界線を自分が踏み越えてしまったから、
自分にとっても相手にとっても不快を感じる関係性になったと言えます。
この事からも、
「自分の境界線を明確にして相手が踏み越えない様にする」事
と
「相手の境界線を尊重し、それを自分が踏み越えない様にする」事
が必要であると考えられます。
次回からは
その「二つの境界線」の引き方についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>