人間関係の悩み⑥(3)相手の境界線を尊重する

人間関係の悩み⑥(3)相手の境界線を尊重する

<前回からの続き>

今回は、

「相手の境界線を尊重し、それを自分が踏み越えない様にする」
為のヒントをお書きしたいと思います。




<相手の境界線を尊重し、それを踏み越えない様にする>

①相手の自分や他人との距離感を把握する

ここで、前々回お書きしました”例”を再度挙げてみましょう。

例1

「友人が涙目で落ち込んでる様子だったので、心配になって聞いたら、
  彼氏とうまく行ってない様だった。

  その後気になって何度か”彼氏とうまく行ってる?”と、その話題を振ると
  ”え?・・・まあまあ”等と曖昧に答えるので益々気になって、
  ”うまく行ってないんだったら、いつでも相談して!”
  と念押ししたら、それが余計なお節介だったのか、
  友人と距離ができちゃった様に感じた」

上の例1では、
この友人は最初は彼氏とうまくいってない事を打ち明けたけど、
その後ははっきりとは答えなくなっています。


彼氏の事を聞いた時の微妙な表情や身体の状態(例えば筋肉が硬くなる)
声の感じ等から、防衛モードの”拒絶”を少しでも感じたら、
それ以上、その話題に触れない方が良いでしょう。


それは、
もしかすると友人はあなたとの関係を「楽しい話題」や「同じ趣味の話」
をする間柄と認識していて、重たい話ができるほどは近い距離には無い
のかも知れません。


或いは、
誰にも悩み事を相談せず、独りで何とかする傾向が強い人
なのかも知れません。


友人の事を「水くさい!私の事親友だと思ってないのかな?」以外の可能性
をいくつか書き出してみましょう。




例2

「彼氏はマメでは無いので、不安になって”毎日LINEして!”
  って言ってるのに、
  LINEが来ない日は、”どういう事なの?”って詰めてしまう。

  この頃はLINEをスルーする様になった彼氏に
  益々不安が募ってキレてしまう」

上の例2では、
彼氏さんは、元々今自分がしたいか?したくないか?
といった自分のペースを守る事を優先し、強制される事が嫌い
なのかもしれませんし、
人との距離感を適度に保つタイプなのかも知れません。


或いは、
仕事や勉強等、他に気がかりな事があると、それに集中してしまい、
それ以外が疎かになってしまうのかも知れません。


LINEが返って来ない段階で、「私の事はどうでもいいんだ!」
以外の可能性をいくつか書き出してみましょう。




②相手の意志や選択を尊重する

上記の「例1」で、

例えば
「友人が彼氏との事を私に話したくなさそうなのは、
 私とは同じ”推し”の話を楽しくできる関係性を望んでいるからかも?」

と想像できたら友人の意志を尊重し、
もっとそういった話題を増やして楽しい時間にする事を意識してみましょう。


また上記の「例2」では、

例えば
「彼氏は、仕事が忙しくて、私だけでなく”友人とも会う時間が無い”
 って言ってたな。

 彼の意志を尊重して、しんどいけど少し我慢して”仕事大変なんだよね。
 余り無理しないでね!一段落するまでLINEするのは我慢するから
 時間ができたら”連絡してね。それまでは”どうかタカシの仕事がうまく
 行きます様に”って毎日祈ってるわ”」

等と相手の意志を尊重し、それによる選択を応援してあげるのも良い
でしょう。

但し、
「じゃあ、私の不安はどうすればいいの?」と感じる方もいらっしゃる
でしょうが、

 その不安や怒り等の処理については次回お書きしてゆきたいと思います。


<次回へ続く>