我慢する事について④我慢の定義

我慢する事について④我慢の定義

<前回からの続き>

今回は、
私なりに「我慢」を定義したいと思います。




まず、
「我慢」を辞書で引きますと「耐え忍ぶ事、辛抱」等とあります。


それでは、
何故「耐え忍んだり、辛抱する」必要があるのでしょうか?


それは恐らく、

「快や報酬を得る為に、或いは不快を避ける為に、
 目の前の不快な事柄に取り組んでゆく事」に対しての忍耐や我慢が必要

だと言えると思います。

ところが、

「どうしてもその店のラーメンが食べたかったので、
 寒空の中、3時間も行列に並んだ」
とか
「このままじゃ、期末テストで赤点取ってしまう・・・
 と慌てて一夜漬けで勉強頑張った」
等は、

我慢した」という評価にはならないでしょう。


逆に、
「どうしてもプロ野球選手になりたくて、小学生の頃から高2の今まで、
 遊んだりゲームする事を我慢して、
 毎日朝から晩まで野球の練習に明け暮れている」
とか
「自分が後悔したくないので、年老いた親を自宅で介護し続けている。
 その為、もう3年間も好きな旅行や友人との交流から遠ざかったいる」
等は、

「偉いよね・・・よく我慢して頑張っているわね!」
等と評価されるでしょう。




この違いは、忍耐や辛抱が継続しているか否か?の違いです。


そして、
継続するという事は、その快や不快が今目の前にあるものではなく、
もっと先の将来的なものである事が必要です。


更には、
先にある快や不快に対して忍耐や辛抱を継続する事は難しいはずですので、
その快や不快が自分にとってとても大きい・強いものである必要
もあるでしょう。




そういった事を考えた上で「我慢」を定義し直しますと


「将来的に大きな快や報酬を得る為に、或いは将来的な強い不快を避ける為に
 忍耐や辛抱してでも、目の前の不快な事柄に継続的に取り組んでゆく事」

になると思います。




ここで、

私は世の中には
「我慢が得意な人」

「我慢が不得意な人」
の2種類の人が存在すると思います。


そして、
それは恐らく持って生まれた性格傾向によるもの
が影響しているのではないか?と考えております。

(勿論、成育環境の影響も無いとは言えないでしょうが)




次回は、
「我慢が得意な人」についてお書きしたいと思います。


<次回に続く>