自分の欲求や望みを取り戻すには?
自分の欲求や望みを取り戻すには?
<前回からの続き>
前回までに、
「自分の快/不快や欲求/望みは、内臓感覚を感じる事から始まっている。
ところが、
主に幼少期に被虐待的な環境に育ったり、ネグレクトに遭ったり、
敏感過ぎるが故に自分の感覚や欲求を封じ込めて来た為に、
内臓感覚が機能不全をきたし、欲求/望みがわからなくなって
しまっている人も居る」
とお書きしました。
それでは、
そういった人達は、どうすれば自身の欲求を取り戻し、
自分が望む人生を切り開いてゆく事が出来る様になるのでしょうか?
今回は、そのヒントをお書きしたいと思います。
<自分の欲求や望みを取り戻す為のヒント>
①トラウマを解消する
前回お書きした様に、幼少期の被虐待的な家庭環境のせいで
複雑性PTSDや発達性トラウマ障害等の今も癒えない傷
を被った人は、まずその傷を癒す事が先決です。
そういった人達は、今も戦場の中に居る訳ですから、
いち早く戦場から避難させてあげる必要があります。
(その詳細は省略しますので、必要な方はご相談下さい)
②内臓感覚に意識を向ける
(1)外部刺激を使って、内臓感覚を取り戻してゆく
例えば、音楽や映画/動画、本や絵画、アロマ、食べ物等
を色々試してみる(五感を使った外部刺激)、
過去の場面で、一瞬でも嬉しい、楽しい等と感じた場面
を思い出す(イメージを使った外部刺激)。
そして、”快”や”不快”と感じた時の
内臓の感覚を探る。
例えば、
「この匂いを嗅いだ時は、”無理!”と感じた。
その時には・・・あ、お腹がギュッとなって、
縮こまった感じかな?」
「あの時の事を思い出すとちょっとホッとする。
その時は・・・えっと、なんだか胸が広がって、
風が引き抜ける感じかな?」
等々。
(2)それを繰り返してゆき、内臓のセンサーの働きを高める
日常生活をしている時に気持ちや思考や感覚、
または環境が変化した時にすかさず
「(1)」で行った事をやってみて、
その時の内臓の感覚に意識を向けてみる
そして、「快を感じる時の内臓の状態」と
「不快を感じる時の内臓の状態」を結び付けてゆく。
※これは言わばさび付いたセンサーの錆を落として、
センサーの精度を上げてゆくという事に繋がるでしょう
(3)内臓のセンサー主導で快/不快や好き/嫌いを判断してゆく
センサーの精度が高まれば、
実際のあらゆる選択にそれを使ってゆきましょう。
その際は、思考や感情は置いておいて、
内臓の感覚だけに意識を集中し続けましょう。
例えば、
「今日、職場で上司に〇〇と言われた場面を思い出すと
・・・なんだか、お腹がギュとなってくる。
ああ、やっぱり私はあの上司の事が嫌いなんだ!」
「この恋愛映画を観ると、胸が広がってゆく感じがする。
私、こういった恋愛してみたいのかも?」
「AとBのどちらを選べばいいんだろう?
お母さんは”Aにしておきなさい”って言ってたけど・・・。
う~ん、Aを選んだ時の事を想像すると
少しお腹が重たくなる感じ、Bの方がお腹は軽い感じかな?」
等々。
※お独りでは難しい場合はお気軽にご相談下さい