多重人格障害(解離性同一症)の定義(診断基準)
多重人格障害(解離性同一症)の定義(診断基準)
今回はまず医師の「多重人格障害」の診断基準(定義)をお載せします。
 多重人格障害(解離性同一症)の診断は,
 医師の診断基準としてスタンダードな
 米国精神医学会が分類・策定したDSM-5-TR等(他にはWHOによる
 国際疾病分類であるICD-11)に基づいて行われます。
<多重人格障害(解離性同一症)の定義(診断基準)>
 ◎2つ以上のパーソナリティ状態または人格がみられ
 (同一性の破綻),自己感覚および主体性の感覚に相当の不連続
  がある。
◎日常の出来事,重要な個人的情報,及び外傷的出来事についての
  記憶(通常のもの忘れでは典型的には失われることのない情報)
  に空白がある。
◎症状によって,有意な苦痛が生じているか,
  社会的または職業的機能が有意に損なわれている。
◎また,それらの症状を別の疾患(例,部分的な複雑性発作,
  双極症,心的外傷後ストレス症,他の解離症),
  アルコール中毒の影響、文化的または宗教的慣習,
  または小児では空想の遊び(例,想像上の友人)では
  うまく説明することができない。
 ※これ以外にも、詳細な面接(問診)によって、成育歴や家族歴、
  病歴(人格の交代等)等を聴き出す事も確定診断には必要です
次回からは、多重人格障害(解離性同一症)の考えられる原因
 について私の推察を交えながら、下記してゆきたいと思います。

