多重人格障害(解離性同一症)の原因②先天的な気質因

多重人格障害(解離性同一症)の原因②先天的な気質因

<前回からの続き>

 

今回は、多重人格障害(解離性同一症)の考えられる原因
「②先天的な気質因」についてお書きしたいと思います。

 

 

<多重人格障害(解離性同一症)の原因
 ②先天的な気質因>

先天的な気質因として、

高い感受性や想像力、環境の変化に対する適応の困難さ
等が、
解離という対処法を取りやすい脆弱性となり得る
と考えられています。

私見ですが、前回お書きした
トラウマに対する脆弱性に関連する
と考えられる遺伝子
というのは”感覚過敏(極端な敏感さ)”に纏わる遺伝子
だと
私は思っております。

何故なら、
遺伝的に感覚過敏を有していると
大量の情報を対象から拾う筈ですので、

必然、感受性は豊かになるでしょうし、
環境の変化があれば、一から新たな情報を
大量に拾ってしまうので、容易に混乱状態に陥るでしょう。
(ワーキングメモリー
もすぐに一杯になるでしょう)

そして混乱状態を収拾する為には、
(自分にとって、快を感じる事柄でも不快を感じる事柄でも)
一つの事に集中し、

「何故こうなるのだろう?」とか
「そうなったらどうなるだろう?」等と、

”ゴール”にたどり着くまで掘り下げて行こうとする
かも知れません。

(※”快”に集中し続ける時には
 アイデアをひらめいたり創造性を発揮するでしょうし、

 ”不快”に集中し続けると、
 うつ状態や不安障害に結びつくでしょう)

つまり、
HSPやASD、ADHD等の気質や特性を持っている人は、

恐らく感覚過敏に纏わる遺伝子を持っていて
加えて、解離し易い遺伝子も併せ持っていた場合

前回お書きした
「エピジェネティクな遺伝」や

トラウマ体験という引き金があったときに、
解離し易い遺伝子が「ОN」になり、
多重人格障害(解離性同一症)
という状態になるのだと思います。

 

次回は、多重人格障害(解離性同一症)の考えられる原因
「③後天的な環境因」についてお書きしたいと思います。

 

<次回へ続く>

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