発達障害の本当の原因を探る⑦ASDとADHDは何故合併するのか?

発達障害の本当の原因を探る⑦ASDとADHDは何故合併するのか?

<前回からの続き>

今回は近頃よく耳にする様になった、
「ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の合併症」
何故起きるのか?

について推察してみたいと思います。

 

<ASDとADHDは何故合併するのか?>

今迄お書きしてきた様に、

神経発達症(ASD,ADHD等)の根本原因の一つは
強度の感覚過敏から来るものであり、

診断基準にある様な、様々な特性や気質は、
ほぼ全て、
この強度の感覚過敏を持った人の防衛反応
ではないか?
と私は考えております。

つまり、
ASDADHDは共に
強度の感覚過敏を持っている人の
防衛反応が原因で、
様々な”症状”と呼ばれるものが表出されて
いる
のだと思います。

そして前回、

発達障害と呼ばれるもののうち
「ASDとは、不快刺激に対する防衛反応として
 不快を無くす方向で安定する傾向が強い人」

「ADHDとは、不快刺激に対する防衛反応として、
 (快)刺激を得る方向で安定する傾向が強い人」
と考えられる、
といった私の考察をお書きしました。

そして、
ASDとADHDのミックス(合併)とは
時には不快を無くす方向での安定を目指す事もあれば、
また時には(快)刺激を得る方向での安定を目指す事もある、

といった、
防衛反応のバリエーションが増えただけの状態

だと考えられます。

だとすれば、
”障害”が一つ増えたのではなく、

バリエーションが一つ増えただけであり、
ある意味、よりバランスが取れる状態になっている
と考えて良いと思います。

を2つ挙げてみましょう。

Aさんの例

「どうしても行きたい大学(快)がある、
 でも合格する為には

 受験勉強というとてつもない不快な事を
 しなくてはけない。

 だから不快を避けて遊び続けたら
 受験のストレスを感じなくて済む。

 (快刺激で安定=ADHD的)

 ところが受験まで半年を切って”このままでは合格できない”
 といったとてつもない不快に苛まれて、
 狂った様に勉強し始める。

 (不快を無くす事で安定=ASD的)

B子さんの例

「思春期になり、自分の体形がとても気になり始め、
 徹底したダイエットを始めた。
 (不快を無くす事で安定=ASD的)

 ところが、吐く事を覚えてからは
 普段は食べられない甘いものを

 過食する様になった。
 (快刺激で安定=ADHD的)

上のAさんの場合は、
もし快刺激で安定するといったADHD的な

傾向のみで、ASD的な不快を無くす事で安定する
といったバリエーションを持っていなければ、
避けられない現実に直面した場合に
人生は行き詰まってしまう
でしょう。

またB子さんの場合も、
ASD的な不快を無くす事で安定する傾向のみで、

ADHD的な快刺激で安定するといった
バリエーションを持っていなければ、

拒食症に陥って、命の危機が訪れるかも知れません。

※同様に、
 常に自分の身体の不調を無意識に探し続けて
 病院で検査を受けまくる
「心気症」に陥った人や
 次から次に不安が押し寄せてしまう「不安障害」

 に悩まされている人も、
 快刺激で安定するバリエーションが非常に少ないために

 「もっと楽しい事を考えましょう」と気分転換を促されても
 うまく行かないでしょう

そもそも
(強度の感覚過敏を持った人の)”防衛反応”とは、

自分(=遺伝子)が生き延びる為の反応
考えられますので、
バリエーションが多い方が助かる見込みが増える
筈です。

だから、
「ASD100%」とか「ADHD100%」なんて人は

居ないのでは?と思います。

但し人によって、どちらをよく使うか?
の違いはあると思います。
(因みに私はADHD的な防衛スタイル=60%、

ASD的な防衛スタイルは40%くらい?
と非常にバランスが取れていると思います(笑))

 

次回は
「先天的な発達障害と後天的な発達障害」
についてお書きしたいと思います。 

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

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