謝らない人、感謝しない人
謝らない人、感謝しない人
目次
★例1:
<妻が夫に>「ヒロ君、新しい枕買ったからベッドに置いとくね!」
<夫>「え?!・・・あ~」
<妻>(最近”眠れない”と言ってたから安眠枕を買ってあげたのに・・・)
ー 翌朝 ー
<妻>「どうだった?昨夜は眠れた?」
<夫>「・・・眠れなかった・・・僕は枕が変わると眠れないし、
それにあの枕は低すぎるから、前の枕に戻しといて」
<妻>(何よ!ヒロ君の為を思って折角買ったのに、”有難う”の一言も無く、
私の気持ちも知らないで・・・この人はいつもこうだ!)
<妻>「何なのよ!ヒロ君の為に折角買って来たのに!!」
<夫>「何怒ってるの?朝から嫌だな!仕事行ってくる」
と、そそくさと出かける夫
★例2:
<夫>「あれ?おかしいなあ。道に迷っちゃったみたいだ」
<妻>「え?!何日も前から今日はお墓参りに行くって言ってたでしょ?
何で道順くらい、調べておかなかったの?!」
<夫>「だって、渋滞を避けようと入った抜け道がナビ通りじゃなかったから
・・・俺のせいじゃない!」
<妻>「はぁ?!子供達もお腹空かしてるし、私もトイレ行きたいし・・・」
<夫>「何だと?!俺が悪いって言うのか?そもそもこんな混んでる日に
墓参りしようと言い出したのはお前だ!俺は行きたくなかったのに!」
世の中には滅多な事では「謝らない人」や「感謝しない人」もいらっしゃる
と思います。
そして近しい人(配偶者や恋人、親等)にそういったタイプの人が居て、
トラブルになったり、悩んでおられる人もいらっしゃるでしょう。
それでは何故、そういったタイプの人は謝ったり、感謝しないのでしょうか?
次回から、私なりの考えでその理由の分析と対策をお書きしたいと思います。
#人間関係の悩み(夫婦,恋愛,親子等のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
#親子関係の悩みのカウンセリング・家族療法については、
こちら
あの人(夫・妻、等)は何故謝らず、感謝しないのか?
今回は、
「謝らない人」「感謝しない人」を私なりの考えでその理由を
分析してみたいと思います。
※「謝る・謝らない」や「感謝する・しない」は、両者間の関係性や
コミュニケーションの仕方にも大きく左右されると思いますが、
今回はその部分には触れませんのでご了承下さい
<人が謝らない、感謝しない理由>
①自分を客観視できない(相手の立場に立てない)
人が「謝る」のは、自らを省みて反省・自省するからだと思います。
そしてその為には、自分を客観視する必要があると思います。
ですから、
自分を客観視する力が弱い人は謝るという考えには辿り着きにくい
と考えられます。
また、
「感謝する」というのは、
相手の言動の裏にある自分に対する思いを想像する事(=感謝を感じる事)、
そして
相手が期待している自分の反応(例「有難う!」と喜ぶ事)をも想像する
(=感謝を表明する事)必要があると思います。
つまり、
相手の立場に立つといった部分の想像力が弱いと、
感謝を感じたりそれを表明する事には結びつきにくいと考えられます。
(前回の「例1」の夫はこのタイプかも知れません)
※恐らくこの傾向は生まれつきの特性であると考えられます。
②相手をコントロールできなくなる
相手を支配・コントロールするという事に
快の刺激(報酬)を求めるタイプの人は
常に「優劣」や「勝ち負け」を気にして、相手に主導権を渡さない事に
重きを置いていると言えるでしょう。
こういったタイプの人にとっては、
「謝ってしまうと主導権が相手に行ってしまう(=負け)」
と感じてしまうので、謝る事は無いでしょう。
(但し、例外的に謝っても自分の主導権は揺るがない相手や、
権力闘争をするつもりの無い相手には謝る事もあると思います。
また謝る事が主導権を握る事に繋がると感じた場合は、
戦略的に謝る場合もあるでしょう)
また、こういったタイプの人は「感謝する事」についても、
相手が何かしてくれた事に対して感謝してしまうと、
それに対して返す必要(=借り)ができてしまう。
その時点で、
自分主導ではなく相手主導になってしまうのでその状態も避けようとする
のでは?と思います。
(前回の「例2」の夫はこのタイプかも知れません)
※恐らくこの傾向は、「刺激」を求める気質を持って生まれた人が
養育者等の報酬の得方をモデルにして、相手をコントロールする事で
報酬を得るパターンを強化させてきたのでは?と思います。
即ち、「自分が悪かった」と反省すると、自分をコントロールしないと
いけなくなる=相手をコントロールできずに報酬が得られない、
という事になるでしょうし、
同様に、
感謝してしまうと相手をコントロールする事による報酬が得られなくなる
のだと思います。
③相手との関係を大切に思わない
そもそも、
「感謝の気持ちを表出」したり、「謝罪を表明」するという事は、
相手との人間関係を良い方向へ維持して行こうといった欲求があるから
だと思います。
ところが、
人間関係に重きを置かないといった考え方・感じ方を持っている人にとっては、
そういった表出を行う必要性が無いのかも知れません。
※もし、全ての相手に対してこの傾向を持っているならば、
恐らく生まれつきの気質か或いは人に興味を持てなくなる様な、
幼児期の成育環境や大きなトラウマ等が原因である事も考えられます。
それでは、
次回からは「謝らない人、感謝しない人への対策」について
お書きしてゆきたいと思います。
#人間関係の悩み(夫婦,恋愛,親子等のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
#親子関係の悩みのカウンセリング・家族療法については、
こちら
謝らない人、感謝しない人への対策①
今回からは、「謝らない人、感謝しない人への対策」を
前回お書きした「①」~「③」のタイプ別にお書きしてゆきたいと思います。
<謝らない人、感謝しない人への対策①>
①自分を客観視できない(相手の立場に立てない)人
前々回お書きした「例1」の夫の様なタイプの人は
自分を客観視する(相手の立場に立つ)というのが苦手なタイプ
だと考えられます。
そういった人に対して有効だと思われる方法は以下の通りです。
(1)自分の身に置き換えさせて考えさせる
例えば、前々回の「例1」で申しますと、
妻「付き合っていた頃、私の誕生日にヒロ君(夫)は、
私の好きなイタリアンレストランに連れてってくれたよね?!」
妻「どういう気持ちで予約してくれたの?」
夫「・・・君が喜ぶと思ったから・・・」
妻「そして私が喜べばヒロ君はどんな気持ちになる?」
夫「嬉しい」
妻「でももし私が”料理が不味いしこのお店は好きじゃないわ、早く帰ろう!”
と言ったとしたら、ヒロ君はどんな気持ちになる?」
夫「悲しくなっちゃう・・・」
妻「だよね。喜んで欲しいよね?!じゃあ、私の喜びを
どんな言葉で表現してもらえたら、ヒロ君は嬉しい?」
夫「”有難う!美味しかった!”って言ってくれたら嬉しい」
妻「だよね!あの枕も、ヒロ君が喜んでくれると思って買ったんだ・・・
それを”要らない”って言われて私は悲しかったの・・・・。
もし不満があればその後で言って欲しかった」
ここでのポイントは具体的な例を挙げて、
自分の立場→相手の立場に置き換えて考えさせ、
相手への要求をちゃんと言葉で伝える事です。
(2)ケース毎に「どうしてそうしたか?」、「どうして欲しいか」
をちゃんと言葉で伝える
(引き続き「例1」のケースで)
妻「ヒロ君、”最近眠れない”って言ってたよね?!
だからヒロ君に喜んで欲しくてあちこち探し回って
安眠枕を買ってきたから、ベッドの上に置いておくね!」
夫「あ~・・・」
妻「余計なお節介だと思うならいいけど、嬉しかったら”嬉しい”
って言ってくれたら私も嬉しいな」
夫「・・・嬉しいよ、有難う」
妻「ベッドに置いたから、今新しい枕を見てきてちょっと試してみて!」
夫「うん・・・ちょっと枕が低いかな」
妻「じゃあ、下にクッションを敷いておくね、それでいい?」
夫「うん」
ここでのポイントは恩着せがましくなっていいですので、
自分の相手に対する気持ちと相手にどう反応して欲しいか?を
ちゃんと言葉で伝える事だと思います。
それでは次回は「②」のタイプの人への対策をお書きしたいと思います。
#人間関係の悩み(夫婦,恋愛,親子等のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
#親子関係の悩みのカウンセリング・家族療法については、
こちら
謝らない人、感謝しない人への対策②
今回は、「謝らない人、感謝しない人への対策②」として
「②」の相手をコントロールできなくなるから謝らず感謝しない
というタイプの人に対する対策をお書きしたいと思います。
<謝らない人、感謝しない人への対策②>
②相手をコントロールできなくなるから謝らない、感謝しない人
このタイプの人は
相手を支配・コントロールするという事に快の刺激(報酬)を求め、
常に「優劣」や「勝ち負け」を気にして、相手に主導権を渡さない事に
重きを置いていると考えられる、
と以前にお書きしました。
そうであるならば、
相手の「優越感」や「勝者だという認識」を強め、報酬を与えながら、
うまく相手をコントロールしてゆく事が役に立つと思われます。
以前お書きした「例2」のケースを基に
その具体的な方法をお書きしたいと思います。
夫「あれ?おかしいなあ。道に迷っちゃったみたいだ」
妻「珍しいわね、いつもきちんと下調べしてくれて凄く助かってる
のに・・・」
夫「渋滞を避けようと入った抜け道がナビ通りじゃなかったから・・・」
妻「それは、あなたのせいじゃないわよ。ナビが悪いわ!」
「ごめんね。折角の休みに私のお墓参りに付き合わせて
しまって・・・」
子供達「ママ!お腹空いたよ・・・」
妻「ゴメンね、もう少し待ってね。パパが一生懸命運転してくれてるから」
妻「あなた、頼りにしてるから焦らずに運転してね。」
妻「(子供達に向かって)マナもユウキもパパを応援してあげて!」
子供達「パパ頑張って!お腹空いたよ・・・」
夫「ゴメンゴメン、もう少し待っててね」
妻「(子供達に向かって)マナもユウキも、自分が悪く無くても
相手の事を思いやって、パパみたいに謝れる人になれれば
恰好いいわよ!」
この様に(演技でいいので)相手を持ち上げておいて、
こちらが望む行動(謝罪・感謝・お願い事を聞いてくれた等)を
相手が取ってくれた場合は、
そこを思い切り褒めたり認める事で報酬を与える、
という事が役に立つと思います。
それでは次回は「③」のタイプの人への対策をお書きしたいと思います。
#人間関係の悩み(夫婦,恋愛,親子等のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
#親子関係の悩みのカウンセリング・家族療法については、
こちら
謝らない人、感謝しない人への対策③
今回は、「謝らない人、感謝しない人への対策③」として
「③」の相手との関係を大切に思わないから謝らず感謝しない
というタイプの人に対する対策をお書きしたいと思います。
<謝らない人、感謝しない人への対策③>
③相手との関係を大切に思わないから謝らない、感謝しない人
・友人や家族でさえ、自分の思い通りの反応をしなかった場合には
あっさりとその関係を切る事ができる人
・自分で決めた予定や優先順位、したい事などを
他人によって”邪魔”されるのを極端に嫌う人
・一人で居ても寂しさを余り感じない人
上記の様なタイプの人は、そもそも人との繋がりを
そこまで強くは望んでいない人なのかも知れません。
(恐らく持って生まれた気質や成育環境による対人回避傾向?)
ところが、そういったタイプの人でもひょんな事から
恋人や配偶者ができてしまう事もあるでしょう。
もしあなたのお相手がそういったタイプの方ならばどうすれば良い
のでしょうか?
→
(1)割り切る、諦める
=「この人はそもそもそういったタイプの人だ」
(2)相手に感謝できる部分を見つけてゆく
= (そういったタイプの人なのに)一緒に居てくれる、
家事や育児をお願いすれば(たまに)手伝ってくれる、
給料を独り占めせずに、ちゃんと渡してくれる、等々
(3)その感謝を伝えてゆく
(4)基本、相手の自由を妨げない
=一緒に行動したい時とか何かを頼みたい時は、
前もってこちらの予定を伝えておいたり、
極力相手のしたい事を妨げない様にする
(5)我慢が辛くなったら、離れる事も考える
=それでも、あなたの我慢の限界が来たのであれば、
敢えて要求を伝えてみて、それでも無理ならば
距離を取ったり、サヨナラする事を考えるのもいいと思います
#人間関係の悩み(夫婦,恋愛,親子等のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
#親子関係の悩みのカウンセリング・家族療法については、
こちら
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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