何故吃音や書痙・震え、イップスになるのか?
何故吃音や書痙・震え、イップスになるのか?
今回は
「何故吃音や書痙・震えやイップスになってしまうのか?」について
私の理解に基づいてお書きしたいと思います。
まず
人が「話そう」とか「ボールを投げよう(ある動作をしよう)」と
意識した時には、
脳の様々な部位の神経回路のニューロンが順次発火してゆく事で、
最終的には、
「言葉に出す」とか「ボールを投げる」という(主に筋肉の収縮・制御を伴う)
アウトプットに至る訳です。
そして
その意識→動作(発話、ボールを投げる等)を繰り返す事によって
そのアウトプットに至る神経回路は強化され(同じ部位に負荷をかける事
を繰り返すとその部位の筋肉が鍛えられる筋トレと同じ)、
やがて小脳を中心として、その動作が自動化(力の入れ具合や筋肉や声帯を意識しなくても)できる様になります。
ところが、
「ちゃんと話そう」という意識が強くて生真面目な性格の人や
そのスポーツに賭ける思いが強い人ほど
そこへの拘りが強いと考えられますので、
「どもらない様に」とか「ちゃんと投げなきゃ」という意識が強く働く
でしょう。
そうして妙な所(肩・腕の筋肉や声帯の)に力が入ったりして、
既に自動化されている一連の動作と異なる動作を行ってしまう・・・。
その時点で、その「妙な動作」が脳にフィードバックされてしまい、
「自動化された神経回路」とは異なった”妙な所に力が入った神経回路”、
言わば「失敗回路」が形成されてしまう。
そうなると相反する2つの神経回路がお互いに干渉し合う事になり、
混乱状態に陥り、「自動化された神経回路」が弱まってしまう。
その様な時には「失敗」し易くなるでしょうから、
(生真面目な人ほど)一度の失敗や他人が失敗している姿を見て、
「失敗したらどうしよう?」という不安や恐怖が出てくる。
そしてこの恐怖や不安という強い感情(情動)は扁桃体を興奮させて
脳に強く記憶され、それが「失敗イメージ」として定着します。
すると、
「話そう」とか「ボールを投げよう」等と意識する度に「失敗イメージ」
が出て来て、「吃音」や「暴投」等のアウトプットに導く「失敗回路」
が強化されてゆきます。
(※ニューロンは実際の出来事等によってだけではなく、
知覚経験を思い出す、つまりイメージするだけでも発火する事が
わかってきています)
そしてそれを繰り返してゆくと、
「失敗イメージ」→「吃音」・「暴投」に至る「失敗」回路がどんどん強化
されてゆき、「吃音」や「暴投」が自動化されてしまうでしょう。
もしこの段階で
無理に「成功イメージ」を繰り返そうとしたり、意識し過ぎると
「成功イメージ」(成功回路)と「失敗イメージ」(失敗回路)が拮抗し、
「言葉が出ない」「ボールの投げ方さえわからなくなる」等といった
「身動きできない混乱状態」になる事さえあるでしょう。
それでは、どうすれば「吃音」や「書痙・震え」や「イップス」を治せる
のでしょうか?
そのヒントを次回から3回に分けてお書きしたいと思います。
#不安障害のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
最新コラム
- 2026年2月20日ブログ発達障害(ASD,ADHD等)の本当の原因を探る①共通しているものは?
- 2026年2月13日ブログ発達障害(ADHAD=注意欠如多動症)の定義(診断基準)
- 2026年2月6日ブログ発達障害(ASD=自閉スペクトラム症)の定義(診断基準)
- 2026年1月30日ブログ発達障害(ASD,ADHAD等)の全てを解明する

