「他人と関わりたいけど関われない」と悩んでいる君へ①
「他人と関わりたいけど関われない」と悩んでいる君へ①
目次
「学校の休み時間は、周りの奴らが騒がし過ぎてしんどくなる
・・・。
自分の席で、できるだけ本を読む事に集中しようとしているけど、
うるさくて頭の中が真っ白になって、言葉の意味が入って来ない
・・・。
昼休みになると、一目散に校庭を横切って倉庫の裏にある
お気に入りの場所で独りお弁当を食べる。
ここならうるさくないし、殆ど誰も来ない。 遠くで笑い声が聞こえる
・・・。
何か自分だけ取り残されたみたいだ・・・。
これが”寂しい”って気持ちなのかな?
でも、みんなから”友達の居ない暗い奴”と思われているんだろうなあ
・・・。
実際に何度かからかわれた事もあったし・・・。
仲間に入りたいという気持ちも少しはあるけど、
余計に馬鹿にされたり、もっと嫌われるんじゃないか?と思ったら、
何も話せなくなる・・・。
だから、毎日自分に言い聞かせてるー”僕は友達なんかいらない。
一人で居るのが好きなんだ!”と。
なのに、楽しそうに話してるクラスの子達を見ると
胸の辺りが締め付けられる・・・。
僕は変なのかな?」
他人と関わる事に恐怖(不安・困難さ)を感じて、
関わらない様にしている。
でも、関わらないで居ると寂しさや虚しさを感じてしまう・・・。
そして、そんな自分を「弱虫だなあ~」とか「情けないなあ~」
等と否定してしまい、自信がなくなってしまう。
そうなると益々他人への恐怖が大きくなり、
学校に居辛くなったり、行き辛くなってしまう。
しかも「そんな相談をしたら自分がどう思われるか?」が不安になり、
親にも相談できずに独りで悶々と悩み続ける・・・。
そんな悩みに襲われている君たち、あなた達に向けて
「何故そうなってしまうのか?」
「どうすればその苦しみから抜け出せるのか?」
をお書きしてゆきたいと思います。
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
「他人と関わりたいけど関われない」
と悩んでいる君へ②
「〇〇したいけど、できない」
といった相反する気持ち(=葛藤)は君たちだけではなく、
大人でさえ普通に起きる気持ちです。
では、何故そういった「自分の分裂」が起きるのでしょうか?
それは、
たとえて言うと自分(の状態)は一つではないからだと思います。
「親と居る時の自分(の状態)」
「先生の前での自分」
「好きな子が傍に居る時の自分」
「嫌いな人と居る時の自分」
「可愛いペットと触れ合ってる時の自分」
・・・それぞれ違いますよね?
また、相手が同じお母さんでも
「お母さんに”勉強しなさい!”と怒られた時の自分」
と
「お母さんに誕生日を祝ってもらってる時の自分」
では違いますよね。
でも、決して二重人格になったわけではなくて、
元々自分の中に小さな自分達が居ると考えてみて下さい。
例えば
「すぐパニくったり、固まって言葉を出せない自分」(長女)
「”他人にどう思われるか?”を心配して、
嫌われない様に相手に合わせようとする自分」(次女)
「嫌な事、辛い事から逃げようとする自分」(長男)
「すぐにイライラしちゃう怒りん坊の自分」(次男)
「寂しがり屋で傷つきやすく、甘えたさんの自分」(末っ子)
・・・などなど。
言ってみれば”親である自分”の中に
沢山の子供達が居る家族みたいな感じです。
そしてそのお姉ちゃん、お兄ちゃん達は
みんな良い子で、親である君の代わりに、
傷つきやすい末っ子を守ろうとしてくれています。
そう言うと
「守ろうとしてるって?・・・その子達のせいで僕は苦しんでいるんだ!
その子達さえいなければこんなに苦しまずに済むのに・・・」
と思っちゃっているかも知れないけど、
そうじゃないんです。
そう考える理由を次回お書きします。
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
「他人と関わりたいけど関われない」
と悩んでいる君へ③
前回、
「自分という人格は1つしかないのではなく、
丁度”親”である君と子供達で構成されている家族の様なもの」
「そして、寂しがり屋で傷つきやすい甘えたさんの末っ子を
お姉ちゃん、お兄ちゃん達が守ろうとしてくれている」
とお書きしました。
この中で、
「寂しがり屋で傷つきやすい甘えたさん」の”末っ子”は
常に愛情や助けを求めているけれども凄く敏感なので、
それが叶わないと感じた時には泣きじゃくったり、とても落ち込んでしまう。
例えば、
友達になりたくてクラスの他の子に思い切って「お早う!」と言ったのに、
相手の子は”面倒臭そうに”形式だけで「お早う!」と答えた事に
気が付いてしまい、
「僕の事受け容れてくれないんだ・・・」と傷ついてしまう。
他にも、
独りで居る自分の事を、ニヤニヤして見下げる様な笑みを浮かべている
クラスメイトの様子を背中越しに感じてしまい
「みんな私の事を馬鹿にしてるんだ・・・」と恐怖を感じてしまう。
そんな事が毎日、毎分続いたら、とてもじゃないけど授業を受けたり、
宿題したり、部活をしたり、遊んだりどころじゃなくなってしまう。
たとえて言うと、
仕事や家事・育児や趣味で忙しい”親”が、
すぐ傷ついて大泣きして「かまって、かまって!」とまとわりつく末っ子
の相手をし続ければ、何にもできなくなってしまう。
だから上の子達(お姉ちゃん。お兄ちゃん)に
「末っ子の面倒を見てやって!」
と頼んだんだ。
そして、
お姉ちゃん・お兄ちゃん達はそれ以上末っ子が傷つけられない様に
必死で守り続けてくれているんだ。
たとえば、
一番上のお姉ちゃんは「凍りついたり、黙る事」で、
目立ったり、相手に余計な事を言ってもっと嫌われる事を防いでくれているし、
二番目のお姉ちゃんは「相手に合わせる事」で、末っ子が相手から攻撃される
のを防いでくれている。
だからこのお姉ちゃんが出て来ると「嫌!」とは言わないし、
イラっとしてもニコニコするし、相手が悪いとは思わずに自分が悪いと
思う様になるんだ。
そして長男は「逃げる事」で末っ子が傷つかない様に守ってくれている。
だから独りになろうとするし、学校へ行けなくなったり、ゲームに没頭
したりなんかはこのお兄ちゃんが守ってくれているからだよ。
そして次男は「相手に怒りを出す事」で末っ子を守り続けてくれているんだ。
このお兄ちゃんがよく出て来るのは、
家に居る時やお母さん・お父さんと居る時じゃないかな?
末っ子が「ママ!僕の苦しみをわかってよ!」と訴えても、
一番わかって欲しいママやパパにわかってもらえずに傷ついたら、
このお兄ちゃんが末っ子を守ろうとしてママ(やパパ)にキレたり、
物に当たったりする事もあるよね。
そして、
末っ子が敏感過ぎるのは持って生まれたものか幼い頃に傷つけられた事
が原因だから、決して君のせいじゃないよ。
そして凍り付いたり、自分の意見を言えなかったり、ゲームに逃げたり、
お母さんにキレたりするのも末っ子を守る為にお姉ちゃん・お兄ちゃん達が
必死でやっている事だから、許してあげて欲しいな。
君の”中”の家族=純粋な末っ子と
その子を必死で守っているお姉ちゃん・お兄ちゃん達・・・。
みんな優しくていい子ばかりだよね。
だったら、何故今の君は苦しいんだろうか?
その理由を次回お書きします。
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
「他人と関わりたいけど関われない」
と悩んでいる君へ④
前回までに
「自分という人格は1つしかないのではなく、
丁度”親”である君と子供達で構成されている家族の様なもの」
「そして、寂しがり屋で傷つきやすい甘えたさんの末っ子を
忙しい親である君に代わって、お姉ちゃん、お兄ちゃん達が
守ろうとしてくれている」
とお書きしました。
だから君は普段は勉強や遊び、友達との交流、部活や習い事等に
没頭できるんだ。
でも時々、
何かの拍子に引き金が引かれると(例えば、いつも笑顔で迎えてくれる
クラスの友人が機嫌悪そうにしてるのを見た途端)、
傷つき易くて甘えたさんの末っ子が
「怖いよ~不安だよ~!でも独りじゃ寂しいよお」
と大泣きしながら君に駆け寄って来るんだ。
でも君はどうしていいのかわからずにパニクってしまい、
末っ子と一緒に泣き出してしまう・・・。
だっていつもはこの子の世話をお姉ちゃん、お兄ちゃん達に任せてるから
対応の仕方がわからないんだ。
そしてそんな末っ子を心配して、
すぐにお姉ちゃんやお兄ちゃんが助けに出て来る。
例えば
「凍りついたり、黙る事」で余計な事を言わずに末っ子を守ってくれてる
一番上のお姉ちゃんが出てくれば、
君自身もお姉ちゃんに全て任せて一緒になってしまうから、
いつもの様には喋れなくなるだろう。
「喋りたい・仲良くしたい=末っ子」<「(末っ子を守る為に)黙って!
=長女」
そして、
お家に帰ってから明日の学校の事を考えると
「怖いよ!クラスのあの子にきっと嫌われたよ!」と末っ子が出て来て、
逃げる事で末っ子を守ってくれてる一番上のお兄ちゃんが出てくれば
同じ様にそのお兄ちゃんに任せてしまうから
夜通しゲームに没頭し、学校へ行かなくなるかもしれない。
「独りじゃ寂しいよお=末っ子」<「(末っ子を守る為に)ゲームして
学校休め!=長男」
つまり、
強い不安や寂しさに襲われたり、喋れなくなったり、
何もやる気が出なくなったり、学校に行けなくなってゲームに没頭したり、
過食したり、相手の顔色を見て気を遣いすぎてしんどくなったり、
「自分はダメだ」と思ったり、お家の中でキレてしまったり、
「死にたい」と思ったり・・・。
そういった君の苦しみは、何かのきっかけで子供達の感情に圧倒されて
”親”である君が居なくなっちゃうところから来ているんだと思う。
そうなると、
学校行ったり、他の人と交流したり、勉強したり、友達と遊んだり、
部活や習い事したり、将来を夢見たりって事ができなくなっちゃうんだ。
そうだとすれば、君はどうすればこの苦しみから抜け出せるのか?
そのヒントを次回お書きしたいと思います。
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
「他人と関わりたいけど関われない」
と悩んでいる君へ⑤
前回、
「君の苦しみは、何かのきっかけで自分の中の子供達の感情に圧倒されて
”親”である君が居なくなっちゃうのが原因として考えられる。
そしてそうなると、学校行ったり、他の人と交流したり、勉強したり、
友達と遊んだり、部活や習い事したり将来を夢見たりって事が
できなくなっちゃう。」
とお書きしました。
そうだとすれば、君はどうすればこの苦しみから抜け出せるのか?
そのヒントを今回お書きしたいと思います。
<「他人と関わりたいけど関われない」苦しみから抜け出すヒント(1)>
①「どの子が出て来たのか?」を気づく
例えば、
ふと何かを感じたり考えたり想像したりして、強い感情(不安・恐怖、
寂しさ、怒り、焦り、自己否定、逃げたい、死にたい等)が
襲って来たり、
強い感覚(頭がボーっとする、自分の感覚がなくなる、気力がなくなる、
震えやこわばり、呼吸が苦しくなる等)を感じた時は、
自分の中の子供達の誰かが出てきたのだと思って下さい。
そして、
「どの子が出てきてくれたのかな?」と考えて欲しい。
「寂しがり屋で傷つきやすい甘えたさんの”末っ子”かなあ?」
「凍りついたり、黙る事で末っ子を守ってくれてる
”一番上のお姉ちゃん”かなあ?」
「相手に合わせる事で末っ子を守ってくれてる
”二番目のお姉ちゃん”かなあ?」
(このお姉ちゃんは、”自分が悪いから”とか”自分がダメだから”等と
自己否定する事で末っ子への相手の攻撃を防いでくれる時もあります)
「逃げる事で末っ子を守ってくれてる
”一番上のお兄ちゃん”かなあ?」
(このお兄ちゃんは学校に行かせなかったり、ゲームや過食に没頭させて
くれたりもします)
「相手(や自分)に怒りを出す事で末っ子を守ってくれてる
”二番目のお兄ちゃん”かなあ?」」
(このお兄ちゃんは、お母さんにキレたり、自傷行為や自分を消そう
ともしてくれます)
②「なんでそんな事をするのか?」と”その子”の訴えを聞いてあげる
必要以上に怖がっていたり、黙っちゃったり、自己否定したり、
学校休んでゲームに没頭したり、過食したり、相手にキレたり、
物に当たったり、自傷行為をしたり、死のうとしたり・・・
自分のそんな部分は
「いらないもの」「憎むべきもの」「変えなきゃいけないもの」と
否定的にとらえちゃうと思うけれど、
みんな君の大切な子供達で、
どの子も「幸せになる為」に働いてくれているんだ。
だから、
「どの子が出て来たのか?」がなんとなくわかったら、
その子の訴えを”親”としてちゃんと聞いてあげよう。
例;
(末っ子)
「仲良くしたいのにクラスのあの子に嫌われた!辛いよ、怖いよ!」
(二番目のお兄ちゃん)
「あいつ!許さない!」
(一番上のお姉ちゃん)
「でも、怒った顔を見せたり余計な事を言ったら
益々嫌われて末っ子がもっと傷つくから黙らせてるの」
(末っ子)
「もうクラスの誰も”お早う”って言ってくれなくなった・・・。
辛いよ、苦しいよ!」
(一番上のお兄ちゃん)
「末っ子が苦しんでるのを見てられない!
だから学校を休ませて、ゲームで気を紛らわさせてあげたい!」
等々。
次回はこの続きを書きます。
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
「他人と関わりたいけど関われない」
と悩んでいる君へ⑥
今回も
「他人と関わりたいけど関われない」苦しみから抜け出すヒント
の続きをお書きします。
<「他人と関わりたいけど関われない」苦しみから抜け出すヒント(2)>
③”その子”(特にお姉ちゃん・お兄ちゃん達)の訴えを
”親”として否定せず共感し、理解しようとする
例えば前回の「例」で言うと
(末っ子)
「仲良くしたいのにクラスのあの子に嫌われた!辛いよ、怖いよ!」
(二番目のお兄ちゃん)
「あいつ!許さない!」
→「お兄ちゃんは、末っ子を守る為に怒ってくれてるんだね!有難う!
そしてあなたにまかせっきりでごめんね!」
(一番上のお姉ちゃん)
「でも、怒った顔を見せたり余計な事を言ったら益々嫌われて
末っ子がもっと傷つくから黙らせてるの」
→「お姉ちゃんは末っ子を守る為に黙らせてくれてるんだね!有難う!
そしてあなたにまかせっきりでごめんね!」
(末っ子)
「もうクラスの誰も”お早う”って言ってくれなくなった・・・。
辛いよ、苦しいよ!」
(一番上のお兄ちゃん)
「末っ子が苦しんでるのを見てられない!
だから学校を休ませて、ゲームで気を紛らわさせてあげたい!」
→「お兄ちゃんは末っ子を守る為に学校休ませてくれて、
ゲームに集中できる様にしてくれてるんだね!有難う!
そしてあなたにまかせっきりでごめんね!」
等々。
④”末っ子”の苦しみに”親”として共感し、愛情・安心を伝える
ポイントは
「もし自分がこの子の親だとすれば、
どうすればこの子が気持ちをわかってもらえたと感じ、
安心を感じて苦しみから抜け出す事ができるか?」
を考えて、それを伝える事。
「例」
(末っ子)
「仲良くしたいのにクラスのあの子に嫌われた!辛いよ、怖いよ!」
→「仲良くしたいのに、嫌われたと思ったら、辛かったね!怖かったよね!
でも私はどんな事があってもあなたの味方だよ!守り続けるよ・・・
ずっと大好きだよ」とギュッとハグをする。
等々。
そんなふうに、”親”としての自分と”子供達”との交流を繰り返せば
やがて”親”と”子”の信頼関係が脳の神経回路にできる様になり、
”子”が苦しみだすと”親”が安心させる、というパターンが定着し、
”子”が苦しみを感じるとすぐに安心を与えられる様になってくるでしょう。
そしてそうなれば、
”末っ子”は自ずと繋がりを求めて人と関わる事ができる様になるでしょう。
そしてお姉ちゃん・お兄ちゃん達も”末っ子”のお守から開放されて
”家族”全員幸せになってゆくでしょう。
※もし独りで難しい場合は、いつでも相談して下さい。
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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