全て自分の責任、自分のせいだと思ってしまう人へ
全て自分の責任、自分のせいだと思ってしまう人へ
目次
「取り返しのつかない失敗をしてしまった。全て私の責任だ。私が悪いんだ」
と自分を責めてしまう人。
それって、本当に100%自分の責任なのでしょうか?
あなたがもし、いつもそういう風に自分が全責任を負ってしまって苦しんでいる
のであれば「他の人の責任の可能性」も考えてみる事が役に立つかも知れません。
例として、あなたが営業社員で、見積書の金額を一桁安く間違えて提出し、
契約した後に間違いに気が付いたけど、
得意先が「それ以上払わない」といちゃもんを付けて来たとします。
会社側は泣く泣く折れてあなたは会社に大きな損失を与えたと言う事で
皆から責められ立場が危うくなってしまいました。
「私のせいだ!責任を取って辞表を出そうか・・・」
その事を思い悩んであなたは夜も眠れなくなってしまいました。
その為に役立つツールの一つは「円グラフ」です。
まず、あなたの責任が円グラフのどのくらいの割合を占めてるか?
を想像してみましょう。 (恐らく100%、円の全部を占めるかと思います)
次に、その「取り返しのつかない出来事」に関わった人(無関係ではない人)
を全てピックアップします。
例えばあなたが営業社員なら、あなた、直属上司、部課のトップ、所長、社長等。
そして、今度はあなた以外のその件に「関係がある人」に
あなたがもしなったら?と想像します。
例えばまず直属の上司になったとして「自分がその上司の立場だったとしたら、
責任をどれくらい感じるかな?」と考えてみましょう。
「私がもしA主任だったら、部下の見積のミスを見落とし、
しかも契約を交わす段階でも気づかなかった・・・。
だから、30%くらいは責任を感じるだろうな・・」等。
⇒その割合を円グラフに赤ペンで塗ってみましょう。
更に同様に部課のトップ、所長、社長等になったとしたら・・・?
と順番に責任の割合を色付けしてみましょう。
一通り終わったら、もう一度円グラフを眺めてみましょう。
ハイ、円グラフの色づけされずに残った部分があなたの責任です。
※逆にあなたがもし「何でも他人のせいにする人」であれば、
同様に他の人の立場になったとして、「自分のせいだ」と思える割合を
順番に色づけして行きましょう。 残った部分があなたの責任です(笑)
#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
責任を背負い込み過ぎる人へ
「良かれと思って言った言葉で友人を傷つけてしまった」
「子供がいつまでも引きこもり続けているのは私のせいだ」
「仕事を真面目にしてない後輩に注意をしたら、後輩が辞めてしまい
会社に迷惑を掛けてしまった」・・・。
責任感が強い人は、その強さ故に苦しむ事も多いと思います。
僕自身も、かつてある会社の営業管理職だった時に、会社の資金繰りが悪化
して社員の給与面に支障が出そうになった時の事を思い出します。
その時の僕は「自分の生命保険を使って資金の不足分を補おう」と考えて、
妻に「あなたは社長でもないのに、何を馬鹿な事言ってるの?」と止められた
事がありました。
そして、もしあなたも本当は背負わなくてもいい余分な荷物(=責任)を
背負い込んで苦しいのであれば、少しでも身軽になる考え方をご紹介します。
責任は英語で「responsibility」と言いますがこれは
「反応」(respons)と「能力」(ability)の2語の組み合わせです。
つまり、責任とは「反応する能力」=「相手の言動や状況にどう反応するか
を自分で選択する能力」という意味です。
そして、ここには相手の反応は含まれていません。
所が「その人の為を思って言った言葉で逆に相手を傷つけてしまった」
という例では「相手が傷ついた」というのは相手の反応であって、
あなたが負うべき責任ではありません。
相手が「私は傷ついた」という考え方を選択した、つまり”反応”した訳です。
勿論、中には相手の気持ちを考えずに、いつも酷い事や無茶な事を言う人
もいて、そういう人は相手の反応まで考えるべきだと思います。
でも、あなたはそんな人ですか?
例えば同じ様なシチュエーションで、同じ言葉を言ったとしたら、100人が
100人とも傷つきますか?
逆にあなたがその言葉を言われたとしたら傷つきますか?
もし「NO」なら、相手の反応まで責任を背負ってしまってるかも
知れませんね。
いつも「私が傷つけた」「私のせいだ」と思い込む癖のある人は、相手を
過小評価し過ぎていませんか?
相手は自分では何も選択できない無力で弱い人ですか?
相手も「傷つく」という選択以外にも「言い返す」、「受け入れず無視する」
等、色んな選択をする能力を持ってる事を信じてあげましょう。
これは相手が我が子であっても同じです。
例えば子供が成人しても引きこもりで悩んでるというお母さん。
「私が無理にレールを敷いてしまって、それに乗れなかったから息子は
引きこもりになってしまった。私のせいだ」と全て責任を自分で背負い込んで
息子に何も言えない・・・。
勿論反省をする事はいい事ですが、あなたはそんなに酷い事をしましたか?
しかも息子はもう子供ではないのであれば「全てを親のせいにせず、自分で
乗り越えてゆく」という選択もできるはずですよね?
また、仕事でも(昔の私の様に)自分の責任範囲以上の責任を背負い込んで
苦しんでいる人もいると思います。
役職が上がると給料が高いのは「負うべき責任に見合った給料」だからです。
「あなたは自分の給料以上の責任を背負い込んでいませんか?」
「それは本来誰が負うべき責任ですか?」
→それを考え、もし自分じゃなく他の人が負うべきものだと思ったなら、
きっちりとその人に「責任の引き継ぎ」をしてみませんか?
いずれにしろ、自分で「責任を背負い過ぎてしんどくなってるかも」と
思っている人は、それを一度考えてみて「まず一番目に下ろせる荷物は
どれだろう?・・。二番目は?・・・。」と考えてゆくのがいいでしょう。
失敗やミスで落ち込んでいる人へ
「取り返しのつかない失敗をしてしまった」
「ミスばかりしてる自分が嫌になってしまう」
誰でもそんな風に感じて落ち込んでしまう事があると思います。
この失敗やミス→落ち込むというパターンは誰にでもあるし、当たり前の反応
だと思います。
でも、その落ち込みがず~っと続いてしまい「いつまでクヨクヨしてるの?
早く忘れなさい」と言われても立ち直れない人もいらっしゃいます。
そういった人の中でも「”やっぱり”失敗してしまった」とか
「”どうせ”私はダメ人間なんだ」と思っちゃう人は、もしかしたら
「自分には価値が無い」とか「自分には欠陥がある」とか「自分は無能だ」とか
「自分は失敗する」等の間違った信念(スキーマ)を持っているのかも知れません。
認知行動療法を発展させたスキーマ療法の創始者のヤング博士によると、
これらのスキーマに対して個々人が今迄行ってきた対処方法(コーピングスタイル)
としては「スキーマへの服従」、「スキーマの回避」、
「スキーマへの過剰補償(反発)」の3つがあります。
そして、その人が持ってるスキーマへの対処方法から様々な禁止令=ビリーフ
(「~すべき」、「~してはいけない」)が生まれ、それらが自分を縛り上げ
苦しくさせてる一因だと思います。
例えば、
ー
「失敗スキーマ」を持っている人が「過剰補償(スキーマへの反発)」という
対処法を取ってると、「(失敗しない様に)完璧でなければいけない」等という
禁止令が生じるでしょう。
そして(勿論全てを完璧にできる訳ではありませんので)完璧にできない自分を
責めてしまって苦しくなる訳です。
そして、「やっぱり私は失敗ばかりしてしまう(スキーマへの服従)」という対処法
に変わると、「成功してはいけない」等の禁止令が活性化し、無意識レベルで
成功を妨げる(失敗する)様な状況を作ったり、自分の成功を認めなくなってしまう。
そして、「スキーマの回避」という対処法に変わると、「目立ってはいけない」
等という禁止令が活性化され、能力に合ったキャリアアップを拒んだり
「集団に属してはいけない」という禁止令が活性化されれば仕事を辞めてしまう・・。
ー
これはあくまで一つの例ですし、個人によって持ってるスキーマや
身に付けて来たスキーマへの対処法は違います。
そしてその対処法が今のところ功を奏して、生き辛くない状態の人もいるでしょう
(例えば、失敗スキーマへの過剰保障という対処法で社会的に成功する人など)
ただあなたが今苦しいのなら、その対処法では通用しない状況
に置かれてるのかも知れません。
(どの対処法も結局はスキーマの維持に加担してしまいます)
もしあなたに思い当たる所があるのなら、
①スキーマを特定し、それに対抗する為の反対の証拠集めをする
(例えば、認知行動療法や失敗しなかった場面を見つけてゆく等)
②個々のコーピングスタイルに対抗してゆく為に禁止令を緩める
③スキーマが作られた頃のイメージワークをする
(※例えば、スキーマを刷り込んだ親等に対抗し傷ついたインナーチャイルドを
再養育する等=ヤング博士が言うところのスキーマモードワークです)
等の方法がありますが、一人でされるのは大変難しいですので
もしご興味のある方はお問い合わせ下さい。
#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
自己嫌悪や自責してしまう人の心理
「こうなったのも全部私が悪いんだ」と何かにつけて自分を責めてしまったり、
自己嫌悪に陥ってしまう人・・・。
「自分の性格だから・・・」と諦める必要はないと思います。
それは恐らく「性格」ではなく、生まれた後に作られた思考のパターン、
つまり「考え方の癖」みたいなものです。
もし、そうだとしたら何故その様な自分を責める癖が身についてしまった
のでしょうか?
以下に自分を責める癖ができた原因とおぼしき出来事と癖が形作られる
ようになった理由をまとめてみたいと思います。
(※これ以外の要因で癖ができちゃった人もいると思いますが・・・)
<自分を責める癖ができた原因と理由>
①原因=例えば、子供時代に親から言葉で叱責され続けた。
或いはかまってもらえなかったり、兄妹姉妹と差別されてるように感じて
親の愛情を充分に感じる事ができなかった。
或いは、親が離婚したり、ネグレクトされて親から見捨てられる不安
を抱えていた。
或いは、酷い場合は肉体的・精神的な虐待、を受けていた、等。
②理由(その様な”原因”がある家庭で育った場合)
(1)「悪いのはお父さんだ」「お母さんがダメな人なんだ」と思ってしまう
(=他責)と、親と心理的に分離してしまい、
親からの愛情を諦めなければならなくなる。
幼い子にとってはそれは辛すぎるので「私が悪いんだ」「私がダメなんだ」
と自分を責める癖がつく。
(2)自分を責めずに親を責めたら、もっと攻撃されたりもっと差別されたり
かまってもらえなくなるのが怖いので、
自分を責める事で、事態のこれ以上の悪化を防いだ。
(3)「私のせいだ」と自責する事で「私さえ良い子になれば親は愛してくれる
ようになるはずだ」と、自分次第で状況は変えられる!
いつかは愛してもらえるはずだ、という、幻想・期待を保てる。
(4)「私は本当は愛される価値があったのに、何故?」という苦しい現実を
直視するよりは「私がダメだからだ。私が悪いからだ」と考えた方が、
まだマシだ(納得がいく)。
(5)面と向かっては親に反撃できないので、自分を責め、
親の”期待通り”ダメな人間・悪い人間になる事で「お前のせいだ!」と
無意識で復讐している場合もある。
そうやって、自分を責める「考え方の癖」が身に付いた人は
それを大人になってからも無意識で使い続ける場合が多いです。
例えば、自分を責め、「ダメな自分」で居続ける事で自分を憐れんであげたり、
親からは得られなかった同情が得られる。
或いは、他人から攻撃されそうな時に、
自分を責めてそれ以上の相手の攻撃を防ぐ。
更には、自分を責め「ダメ人間」になる事で、大人としての責任から逃れられ、
子供時代に得られなかった責任がなく自由でいられる時間を得る事ができる、等。
以上、まとめてみましたが、どの原因理由に当てはまったとしても、
それは生まれ持っての性格ではなく、後から作られた考え方の癖・パターンです。
考え方の癖・パターンなら変える事ができます。
もし、あなたがその癖の為に今苦しんでおられ、
どれかに当てはまりそうなら、お気軽にご連絡下さい。
#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
「言い訳」の勧め
「何であんな事をしたんだろう?!」
と過去の自分を責め続ける人。
「仕事もできず部屋にこもりっきりの自分はつくづくダメだ。
もう終わってる・・・」
と現在の自分を責め続ける人。
自分を責めていては前に進めないでしょう。
だから周囲の人は、
「自分を責めちゃダメ!」
「自分を許してあげなさい」
等と言うが、
「そんな事言われても・・・」
と、中々それができないから苦しんでいる。
もしあなたがそんな苦しい状態に置かれているのであれば、
「自分への言い訳」を考えてみませんか?
ー仮に、あなたと同じ事を過去にしてしまって
同じように自分を責めている友人がいるとすれば
あなたは何と言ってあげますか?
「あなたは確かに、○○してしまったけど、
あの時は余裕がなくて、そうするしかなかった
のではないかしら?
まさか、あんな事になるなんて予想できた?
あの時はそうするしかないと思ったから仕方がなかったのよ・・・」
また仮に、今あなたと同じ状態で身動きできずに
苦しんでいる友人には何と言ってあげますか?
「確かに今はまだ動けないけど、傷ついたし、
うつっぽくなってるから動くエネルギーが無くて当然だと思うわ。
でもそんな中でも”何とかしたい”と私に相談したり、
カウンセラーを探したり、
決して心まで折れたりしてないあなたは強いと思うわ」
上の例で、あなたが友人に言うであろう「慰め」や
「励まし・勇気づけ」を自分自身に言うとどうなるか?
を想像してみませんか?
「あの時の私は○○という事情があったから
△△するしか仕方がなかった・・・」
「今私が動けないのは○○だから仕方がない。
でもそんな中でも△△しようとしてるじゃん・・・」
→そうですね。これを自分に言うと「言い訳」
というものに当たると思います。
自分を責め続ける人は「言い訳しちゃダメだ」という
誰かの信念を鵜呑みにして、全部自分で責任を被って
しまい、苦しんでいる場合が多いと感じます。
もしそれがあなたに当てはまるのでしたら、
「言い訳」を沢山考えてゆきませんか?
できれば「言い訳」を思いつくまま箇条書きで沢山書き出して、
それを自分に言い聞かせてみるのも良いでしょう。
※但し普段から他者に責任転嫁する「言い訳癖」が
ある人にはお勧めできません(笑)
#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
自責をやめられない人へ~もっと自分を責めましょう
「取り返しのつかない失敗をしてしまった。 全て私の責任だ。私が悪いんだ」・・・
以前の記事
「全て自分の責任、自分のせいだと思ってしまう人へ」
で、円グラフを使って自責を止める方法を書きましたが
それでも自分を責める事がやめられない人は、
自分を許す事は一旦諦めて、逆にもっと自分を責めてみる事が役に立つかも
知れません。
まず、その自分を責めたい出来事を思い出して
その当事者が自分でなくて同僚や親友だったとしたら?・・・。
と考えてみます。
そして、同僚や親友にはそこまで責める気持ちが強く出て来なかったり、
同情さえ感じるのであれば、この方法は役立つかも知れません。
<もっと自分を責める方法>
①自分が責められるべき、と思える出来事を思い出します。
②(そして、あなたがもし同僚や親友がその当事者なら
そこまでその人達を責めないのであれば、)
その人(同僚や親友)を想い浮かべながら、
「あなたはその程度のレベルだからミスしても間違っても許してあげる。
でも私はあなたとは違うの!そんな低レベルの人間じゃあないので、
あなたみたいな低レベルの人は許されても
私みたいな特別にレベルの高い人間は、そんなミスや失敗も許されないの!」
とか、
「あなた程度の人には何の影響力もないからミスや失敗しても
大した事ないけど、私クラスになると会社や世の中への影響力は
とてつもなく大きいから小さなミスや失敗さえ許されないの!」
等とつぶやいてから自分を責めてみて下さい。
③できれば毎日決まった時間に「自分を責める時間」
=「私こそ高レベル!世の中に影響を与える特別な存在だ!
という確認をする時間」を作ってみて自分こそ最高!下々の人とは違う
っていう認識を深めていきましょう。
#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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