誰かの期待に応えようとして他人の人生を生きてる人へ

誰かの期待に応えようとして他人の人生を生きてる人へ

うつ、摂食障害、依存症、人間関係がうまく行かない、

お医者さんで〇〇障害や△△症だと言われた、

心のどこかに空虚感があって、何故だか生き辛い・・・。

そういった場合は幼児期の親子関係(家族歴や成育歴)をお聴きする場合が多いです。

何故なら、幼児期の親への心残りを一杯一杯溜めこんでおられたり、
俗に言う”毒になる親”等の「機能不全家族」の中で育てられて
子供時代に心が傷ついてしまった可能性があるからです。

でもお話を聴いていると「親からは充分に愛情を注いでもらい、
怒りも憎しみも全く感じないです。」と仰る方もいらっしゃいます。

ー
なのに「何故だかしんどい、生き辛い、自分が一杯一杯になってしまってる・・」

勿論、子供時代の親以外の対人関係や大人になってからの人間関係で傷ついて
しまった場合もあると思います。

でも、あなたはもしかしたら「他人の期待に応えなきゃいけない」と
頑張って来た人かも知れません。

ー「夫や息子の期待通りの良き妻・母でなきゃいけない」

 「上司や得意先の期待に応えなきゃ。迷惑掛けちゃいけないから
 どんなにしんどくても休んだり辞める事はできない」

もしそうなら、あなたは人生で最初に「期待に応えなきゃいけなかった相手」
は誰でしょう?

ーそれは恐らくは、お母(父)さんではなかったでしょうか?

例えば家庭の事情で進学を諦めざるを得なくて、苦労して働いてる頑張り屋の母・・

「私は進学を諦めなきゃ仕方がなかったけど、あなたは頭がいいんだから
頑張ってね!」とパート代で学校や塾の学費をまかなってくれた優しい母。

また例えば代々続く家柄の長子として生まれ、親は子供の為を思って
「別にこの家を継がなくてもいいわよ。あんたの好きなように生きたらいいからね」
と言いながら、ほんの少し淋しそうな表情を見せる。

そんな場合、優しいあなたは優しい親の為に
「お母さんの分まで頑張らなきゃ」とか
「お父さんが可哀想。あんな淋しい顔を見たくない。
 だから期待に応えなきゃ」と頑張ってしまう。

そうしてあなたは「親の人生」までも背負ってしまう。

やがて大きくなったあなたは「自分の人生」と「親の人生」との葛藤に苦しんだり
「親の人生」を背負ったままがむしゃらに突き進み、更に「夫や子の人生」、
「上司や得意先の人生」、「彼氏や友人の人生」までも背負い込み、
やがてその重さに潰されそうになってしまう・・・。

(比べるのもなんですが)まだ”毒親”の方がわかり易かったのかも知れません。

だって、虐待やネグレクト、愛情を注いでくれない毒親に育てられたのなら、
「100%私のせいじゃない。あんな親だったからこんなにしんどいんだ」
とより早く気づけるかも知れません。

でも、親も優しかったとしたら「あんなに素敵な親に育てられたのに、
こうなってしまったのは100%私が悪い」という考え方からは抜け出しにくい
と思います。

もしあなたに思い当たる所があるのなら、
「親も私も悪くない。私のせいじゃない。」と強く思って頂いて、
親や「今、期待に応えようとしてるその相手」をイメージして
「私はもうあなたの期待に応えません」と何度も宣言してみませんか?

但し難しいようでしたら、いつでもお問い合わせください。

 

#アダルトチルドレンのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

#人間関係の悩みのカウンセリングについては、こちら

 

 

それは誰の期待に応える為?~自分の人生を取り戻す

 

「〇〇士になる為、一生懸命勉強してきたけど資格試験に落ち続けて、
 今は燃え尽きて何もする気が起きません」

「晴れて希望の大学へ合格しましたが、何故かやる気が出ません」

「願い通りの仕事に就いたけど、
 うつっぽくなって仕事に行けなくなりました」
・・・

自分の望みや目標を叶えようと頑張って来たのに或る日突然、
やる気がなくなってしまったり、
燃え尽きてうつの様になってしまう人もいらっしゃいます。

勿論、全てのケースに当てはまるものではありませんが、

中には”自分が本当に望んでいる事ではない事”を懸命に頑張り続けて、
無意識が「もう勘弁してくれ!」とストライキを起こしてしまう
事もあると思います。

”自分が本当に望んでいる事ではない事”・・・

それは一体どういう意味でしょう?

ー例えば、
 父親が医者や○○士で、その職業に誇りを持っている場合は、
「我が子にも苦労させたくない。
 自分と同じ道を歩んで幸せになって欲しい・・・」

そう思うのが”親心”でしょう。

或いは、
「自分は高卒で苦労した。だから我が子には良い大学に入って、
 良い会社に入って同じ苦労を味わわせたくない・・・」

これも”親心”ですよね。

僕自身も、それ自体は親の全うな愛情だと思います。

ところが、
中にはその「親自身の希望・期待」を
我が子に意識的・無意識的に押し付けてしまう親御さんもいらっしゃいます。

本来は親と子は別々の存在であり、お互いの人生を尊重する事が理想
だと思いますが、

子側に選択肢を与えていない、つまり子の自由意思や選択を尊重していない、
と言う事になります。

言葉は悪いですが「我が子を自分の一部」とみなして取り込んでしまってる
と言えると思います。

ー例えば、
 親が望む志望校や資格、職業に向けて子が順調に進んでいる場合は
 子を褒めて、

 そうでない場合は叱ったり、説得にかかったり、言葉には出さなくても、
 態度や表情で落胆の意を表してしまう・・。

 言わば、言語や非言語でのある種の”強要”です。

 そして子側も、まんまと「お父さんの期待に応えよう!」
 「お母さんを喜ばせよう!」と頑張り続ける訳です。

勿論これも親が大好きで素直で良い子であればある程、
そうなる可能性は増えるでしょう。

親を愛し、大好きだからこそだと思います。

ところがそれが嵩じると、自分の自由意思や選択を放棄してしまい、
(こちらも言葉は悪いですが)
親の期待や欲求に依存してしまい自分の人生ではなく”親の人生”を生き続ける
事になってしまいます。

もしその様な人生を選んでしまうと、
「自分(自我)」が育ちにくくなってしまうでしょう。

そうして、遅まきながら自我が育ってくると、

「あれ?!自分というものが無い」
とか
「何の為にこれを頑張って来たのか?!」
等と空虚感に襲われたり、無意識の抵抗によってストライキが始まったりする
訳です。

もしあなたに思い当たる所があるのなら、
今あなたが歩もうとしている道が「誰の期待を満たす為か?」を
一度じっくり考えてみませんか?

ー「私がこの道を進めば誰が喜ぶだろう?」

 「私がこれに合格すれば誰に真っ先に報告したいだろうか?」

 「私がこの道から外れると、誰が悲しむだろうか?」
 ・・・。

もし、それらの”答え”として「親」が浮かんだら
それはあなたの欲求や期待ではなく
親の欲求や期待を優先しているからかも知れません。

(※「たとえ親が喜ばなくても、その道へ進みたい」のであれば、
  親子の利害一致という事でそれはそれでいいと思いますが)

その上でもしあなたが「親の人生ではなく、自分の人生を歩みたい」
と感じたのであれば、自分の人生を取り戻す旅に出掛けませんか?

まず、その旅の心掛けとして

①親を責める事に執着しない

→親も元々はあなたへの愛情があるからこそだった筈です。
 勿論「私の人生を返せ!」と憤りたくなるのも当然です。

 ただ、そこにいつまでしがみついていても、
 自分の人生の旅を始める事ができません。

 ですから、ひとしきり親への怒りを感じたらそれを手放して行く
=つまり、自分の人生をどう取り戻すか?に意識を向けてゆきましょう。

②自分を責めない

→親の欲求や期待に依存したのは、あなたが親が大好きだからです。

 そして、自分の意見を通さなかったのは、
 あなたが人一倍優しかったからではないでしょうか?

 そんな過去のあなた自身を愛おしく感じてみませんか?

準備が整ったらいよいよ旅の始まりです。

でも、
おいそれとは自分のしたい事、進みたい道はみつからないかも知れません。

ここで大切な事は
すぐに自分の人生が見つからなくても焦ったり失望しない事です。

なんせ、他の(反抗的な)子達は
「親はこうしろと言うけど、私はどうしたいの?」

「親の期待になんて答えたくない。でも、じゃあ私は何がしたいの?」

と長年苦しみもがいて自分の道を見つけて来た訳です。

それを今からやろうとする訳ですから、決して簡単に見つかるとは限りません。

でも、
親への怒りに執着せず、自分を責めずに
「私は今やっているこれが好き?嫌い?」

「私は今どんな気持ち?」

「私は今、お腹減ってる?減ってない?じゃあ、何食べたい?何飲みたい?」

「私は今、眠い?眠くない?じゃあ、寝たい?寝たくない?」

まず自分の感情や欲求を感じる事から始めていけば、
その延長線上には必ず自分の人生がある筈です。

※以前の記事
「やりたくない事をいきなりやめていいのか?」
「やりたくない事を手放してゆく」
 もご参照ください。

それは長い旅になるかも知れません。

でも、他人の為の人生に対してでもそこまで頑張れたあなたなら、
きっと自分の為の人生も同じ様に、いやそれ以上に頑張れる筈だと思います。

 

#親子,人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。