「自分だけ親から愛されなかった」と思ってる人へ①
「自分だけ親から愛されなかった」と思ってる人へ①
目次
「お母さんはお姉ちゃんや弟は可愛がってたのに、
私だけかまってもらえず何をやっても否定された」
そんな風な子供時代の想い出を持ち続けると自己肯定感が育まれず、
自信がなくなり、対人関係を築く事が苦手になったり、
親に対する憎しみが募ってしまう人もいると思います。
大人になっても子供時代の「心の傷」が癒えず、対人関係等の問題や
様々な症状に見舞われる、所謂「アダルトチルドレン」の状態で苦しんでおられる人
も多いです。
「自分だけが親から厳しくされた」
「自分だけが親からかまってもらえなかった」
「自分だけが否定され、褒めてももらえなかった」
そう感じると、
「私って愛されていなかったんだな・・・」と辛くなると思います。
でも、それって本当なのでしょうか?
というのは、
「愛してるからこそ厳しくする」
「愛してるからこそかまってあげない」
「愛してるからこそ否定したり怒りをぶつける」
という関係もあるからです。
例えば、
普段友人や職場の人に対しては気を遣い優しい人なのに、大好きな彼に対してだけ「もっと私の事を気遣ってよ!」と怒りをぶつけて
しまう女性。
こういった場合は、勿論彼の事を愛していない訳ではありません。
ただ、彼に愛情を与えようとする気持ちよりも
彼から愛情を受け取ろうとする気持ちの方が勝っちゃっただけだと考えられます。
では、何故そうなっちゃったのでしょう?
それは恐らく
「愛情をもっと受け取りたかった」
とか
「もっと甘えたかった。かまって欲しかった」
とか
「もっと言う事を聞いて欲しかった。私の自由にさせて欲しかった」
等といった「満たされていない想い」を他の友人達からではなく、
「彼」から満たしてもらおうと思ったからでしょう。
つまり「彼」ならその願いを叶えてくれると感じ、
「彼」を一番信頼して、愛しているからこそではないでしょうか?
要するに彼が大好きだから信頼して甘えた訳です。
それと同じ事が親子の関係でも生じるのではないでしょうか?
例えば、
母親自身が、そういった「満たされていない想い」を抱えていた場合、
それをぶつける相手は同様に「一番信頼して、一番愛してる子供」だった
のではないでしょうか?
「本当はもっと自由にしたかった」という満たされれていない想い」
を抱えた母親は「特別に愛してる子」を放ったらかしにするかも知れません。
「本当は自分の意見や気持ちをぶつけたかった」という満たされれていない想い
を抱えた母親は「特別に愛してる子」に一方的に意見を言い、
気持ちをぶつけ、子の気持ちをわかろうとしないかも知れません。
或いは
「私の辛さをわかって欲しかった」という「満たされていない想い」
を抱えた母親は「特別に愛してる子」に厳しくし、時には手を上げ、
自分の辛さをわかってもらおうとするかも知れません。
いずれにしても、あなたがもし「特別に愛された子」であれば、
親はあなたに愛情を与えようとする気持ちよりも
あなたから愛情を受け取ろうとする気持ちの方が勝っちゃったのだと思います。
もしそうなら、あなたは「特別に愛された子」であるが故に親はあなたに
「もっと自由にさせて」
「もっと私の気持ちをわかって」
「もっと私を認めて」
等と、甘え続けた訳です。
でも、子にとってはいい迷惑ですよね。
ただもしこの事を頭でわかっても、しんどさが消えないのであれば、
お気軽にご相談下さい。
※「兄や弟は可愛がられていたのに、私だけ全否定された」というのも
同様の心理が親に働いていたと考えられます。
その事を次回に書いてみたいと思います。
#アダルトチルドレンのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
「自分だけ親から愛されなかった」と思ってる人へ②
今回は前回の続き(補足)として
「兄や弟は可愛がられていたのに、私だけ全否定された」と感じてる方へ
書いてみたいと思います。
前回の記事で、親自身が「満たされない想い」を
「特別に愛する我が子」から満たしてもらおうと甘えた結果として、
「特別に厳しく、冷たくする」といった事を書きました。
ただ、中には「弟(兄、姉、妹)は母から可愛がられたのに、
私だけ全否定された」と感じている方もいらっしゃいます。
他の兄弟姉妹は優しくされて、自分だけ厳しくされた・・・。
それは一体何故なのでしょう?
勿論様々な理由があるでしょうが、その一つとして
親自身の満たされない想いを子から満たしてもらう方法は
子によって違うからという理由があるのではないでしょうか?
例えば彼や夫に自分の要求を通そうとしたり、コントロールしたり、
所謂”依存”して満たしてもらおうとする時の事を考えてみませんか?
或る時は、「デレッ」と優しくしてみたり、
また或る時は「ツン」として怒ったり拗ねたフリをしたりしますよね?
でも「甲斐甲斐しく優しくする事」も「怒ったり拗ねたりする事」も
どちらも相手を支配・コントロールし、甘えたり要求を満たしてもらう為
の手段ですよね。
もしかして、それと同じ事を親は子供に対して行っていたとすれば・・・。
例えば、弟には優しくこまめに世話をする事で、
逆にあなたには全否定し厳しく接する事で、子供達を支配・コントロールし、
親自身の満たされない想いを満たしてもらおうとした・・・。
もしそうなら、「弟は愛されたけど私は愛されなかった」ではなく、
親は二人の子供に違った方法で依存したと言えると思います。
つまり、子によって「アメ」と「鞭」を使い分けているが、
どちらもその目的は「コントロール・依存」な訳です。
※その証拠に、子は親に酷い育て方をされたと思っていても、
親は愛情をかけて育てたと感じていたり年老いて来ると、
全否定してたはずの娘に依存して来たりする事がある様です。
では何故子によってアメと鞭を使い分けたのでしょうか?
これはあくまで僕の想像ですが、
親にとって、より「親しみを感じる」子を自分と同一視して
「満たされない想い」を抱えた辛さ・悲しさ・怒り等を
より直接的にぶつけてしまったのではないでしょうか?
つまり、より親しみを感じる子には「鞭」を使って依存しようとし、
そうではない子には「アメ」を使って依存しようとした・・・。
もしそうなら「兄妹の中で私だけ全否定された」という事の意味は
「兄妹の中であなたは”特別に愛された子”であり、
親にとって”一番親しみを感じた”」という事になります。
ただ、「そうかなあ」思っても、しんどさが消えないのであれば、
お気軽にご相談下さい。
#アダルトチルドレンのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
長男・長女の生き辛さ
「お兄ちゃんだからしっかりしなさい・・・」
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい・・・」
長男、長女は第一子として生まれた時には
親の愛情を一身に受ける事ができます。
でも下に弟や妹ができた時には、
当然ながら親の興味や関心、愛情は弟妹達を中心に廻り始めます。
言ってみれば、
その瞬間に長男・長女は「王子・王女の座から陥落」する訳です。
そうなると、
これも当然の事ながら長男・長女は「親の愛情をもう一度取り戻したい!」
と願います。
そしてその方法としては、
親に甘えたり、駄々をこねたりして親の愛情を「直接的に受け取ろう」
とする場合もありますが、
長男・長女の多くの場合は「間接的に受け取る」という方法を採る事が多い
様に感じます。
「間接的に受け取る」・・・。
どういう事かといいますと、
例えば喘息や頭痛、神経症等の心身の病気になったり、不登校や家庭内暴力、
非行等の”問題行動”によって親の注目や愛情を取り戻そうとする
事もあるでしょう。
(※ただし、これらは無意識の働きによるものですので、
子供自身も何故 そうなっているのか?がわからないと思います)
ただ、長男・長女で最も多いやり方は
「親の望む通りの自分」になって
間接的に親の愛情を受け取る目的を果たそうとする事だと思います。
「親の望む通りの自分」・・・
それは長男・長女として自分は何を期待されているか?
どう振る舞えば親が喜ぶか?等と、己の欲求や感情を抑えて、
相手(親)の欲求や感情を優先するという事だと思います。
ですから、親や周囲の考え方のルールを取り入れ
「お兄ちゃんだからしっかりしなきゃ」
「お姉ちゃんだから我慢しなきゃ」
「お兄ちゃんだから頑張らなきゃ」
「お姉ちゃんだから親を助けなきゃ、下の子の面倒を見なきゃ」
「お兄ちゃんだから良い子にしなきゃ」
等のルールに縛られ、
自分の欲求や感情を後回しにし続けて親の為に頑張ります。
でも、それもこれも親の愛情を間接的に受け取りたいからです。
やがて自我が成長し始め、「何でこんな事しなきゃいけないんだよ!」
と思えて、自分の欲求や感情に再び目を向ける様になれば幸いです。
所が
親の欲求や感情を優先する作戦がうまく行き続けたり、
本人が優しすぎたり繊細で感受性豊かな特性を持っていたり、
親が子に依存してしまった場合は、
中々その”ルール”や”パターン”から抜け出せないまま大人になってゆく
でしょう。
その時には親は
「手のかからない良い子」、「優しくて大人しい子」というレッテルを貼り、
子が頑張ってそうしている事に気付かずにそれが子の”特性”と思い、
当たり前の事になってゆくと思います。
子にしたらそれは持って生まれた”特性”でも何でもなく、
親の愛情を受け取りたいが為の必死の努力な訳です。
所がそれがわかってもらえない・・・。
つまり
「これだけ頑張ってるのに、親から返って来る愛情が足りない」
と感じてしまう訳です。
そして、そこには親への未練があります。
しかもその未練はしばしば怒りや憎悪にまで発展する事もあるでしょう。
そうしてそのまま大人になると、常に他人の顔色を伺い、
他人の欲求や感情を優先するので、
「自分がわからない」
という極端な”他人軸”の人になるかも知れません。
しかも他人なら尚更わかってもらえないし、
努力が報われて愛情が返って来る事もより少なくなり増々未練が溜まってゆき、
やがて怒りか自己嫌悪か諦めに変わってゆく事も多くなると思います。
弟妹達とて同じです。
例えば、
自分の下に更に弟や妹ができた場合は、
やはり”末っ子”という特権を失ってしまうので
その特権を取り戻そうとするでしょう。
或いは兄や姉が心身の不調や”問題行動”等によって
親の期待を担う立場から早々にドロップアウトした場合は弟妹達がその期待を担うようになるでしょう。
(※勿論、全ての長男・長女に当てはまる訳ではありませんし、
個々の特性や家庭環境、男子、女子、親との関係等によって左右される
と思いますが)
もしあなたが
「自分の感情がわからない」とか
「自分のやりたい事や好きな事がわからない」、
「自分が空っぽな様に感じる」というお悩みで苦しんでいるのなら、
上に書いた事が当てはまるかも知れません。
※そこから脱する為にご自分できるヒントとしては、
まず相手や親の欲求や感情よりも
①「自分の欲求や感情を常に感じる」
②「それを直接言葉で相手に伝える」
という事が役に立つでしょう。
ご自分では難しい場合は、
カウンセリングによって自分の感情や欲求を取戻し、
自分を縛っていたルールやパターンを変え、
”自分軸”の方向へ偏りを修正し、自分を取り戻す為のお手伝い
を差し上げる事ができます。
お心当たりがある方はお気軽にご連絡下さい。
※次回は「私は末っ子だけど、同じ様に生き辛い」等
上記の条件に当てはまらないにもかかわらず自分を無くしてしまってる方
の事を書きたいと思います
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
子供は親の”分身”ではない
前回の記事で、
長男・長女が「親の望む通りの自分」になって
間接的に親からの愛情を受け取ろうとする余りに自分の欲求や感情、
ひいては自分自身を見失ってしまう事が多いのでは?という事を書きました。
でも、
「私は長男・長女じゃないのに生き辛い」
「私は末っ子なのに親の顔色ばかり伺ってしまう」
等とお感じになる人もいると思います。
そんな人の中には(他にも兄妹がいるのに)
「何故私だけ親から冷遇されたのか?」
「何故私にだけ親は厳しかったのか?」
「何故私の事だけ見てくれたりわかってくれようとしなかったのか?」
等といった疑問と未練を抱え続けてしまう人もいるかも知れません。
もしあなたが、そう感じるのであれば、
それは親があなたを自分の”分身”だと思い込んだからなのかも知れません。
”親の分身”・・・・?
例えば親自身が厳しい家庭環境で育ち、苦労したり甘えられなかった場合は
親自身が自分の欲求や感情を後回しにし続けそのまま結婚し、
そのパターンが夫や姑や新しく築いた家庭の環境の中で
より強く維持しなくてはならなくなった場合
(例えば夫がわかってくれない、子育てに協力してくれない、モラハラ、姑の肩を持つ、
心身のハンディや何かしらの精神的な症状を持つ子がいる、等)
は、親自身の生き辛さは極限にまで達するかも知れません。
そうなると、
なんせ自分を後回しにし、全てを親一人で抱える事になりますから、
当然誰かに依存したくなるのが心情だと思います。
でも、夫や実の父母や義父母には依存できない
となった時には子供にターゲットを向けるでしょう。
・・・「どの子にしようかな?」
その時、長男・長女がいち早く「親の望む通りの自分」になる、
というパターンを身に付けてくれていたら
その子をターゲットにするかも知れませんが、
そうではない場合には、
親は「自分と同じ匂いを感じる子」に的を絞るかも知れません。
「自分と同じ匂いがする子」・・・。
それは、顔つきや気質等、遺伝的な要素も含めて
「自分に一番近い」と感じる子を選ぶのではないでしょうか?
そうして親の白羽の矢が当たった子は
親の”分身”となってしまう訳です。
つまり、親はその子を自分と同一視してしまう訳です。
そうなると例えば、
親自身の子供時代に自分が甘えを断念して弟妹達の面倒を見て来た
→うちの子(=分身)もそうするのが当たり前・・・。
また例えば、
親に厳しくされ褒められた事もなかった
→うちの子(=分身)にもそうするのが当たり前・・・。
等と思ってしまう訳ですから、
子の「何で私だけ?」という気持ちをわかってあげられなくなるでしょう。
(その親にとっては「そうするのが当たり前」ですから)
同時に親と同じしんどさを子(=分身)に背負わせる訳ですから、
無意識的には「この子に私のしんどさを背負ってもらい、わかって欲しい」
という目的もあると思います。
もしそうなら親は子に間接的に依存していると言えると思います。
その様にして、
親=子ですから、親自身が甘えを許さない場合は、子の甘えも許さなくなり、
親自身が家族を支えるのが当然と思ってる場合は、子も家族を支えて当然、
となってしまう訳です。
そしてそこには
「子のしんどさをわかろうとする配慮」も無くなってしまうでしょう。
なぜなら親自身が
「自分のしんどさをわかってあげよう」という配慮を持っていないから・・。
そうして、子は
「親にわかってもらえない!」「私だけ辛い思いをさせられた!」
という想いを抱える事になってゆくでしょう。
では、
その様な親子関係に苦しんでいる場合はどうすれば良いのでしょうか?
まずとっかかりとしては、
そういった関係になってしまっている親子のうちのどちらかが
「私は子供を自分の”分身”にしてしまっている」
とか
「私は親の”分身”にされてしまっている」
と気が付く事だと思います。
次に
(親が子を自分の中に取り込んでしまっている訳ですから)
親は子を”吐き出そう”とし、子は親から”吐き出されるように持ってゆく”
という事が必要だと思います。
具体的に言いますと、そうした親は
他人に対しては「他人の欲求や感情」を「自分の欲求や感情」よりも優先し、
子に対しては「子(=分身)の欲求や感情」よりも「自分の欲求や感情」
を優先している筈ですから、それを逆にします。
つまり、
親は「他人の欲求や感情」よりも「自分の欲求や感情」を優先するように
意識し言動を変えて行く。
そして子(=分身)には、
「自分の欲求や感情」よりも「子の欲求や感情」を優先するようにし、
言動を変えて行く、という事が役に立つと思います。
一方、子は
他人に対しても親に対しても自分の欲求や感情を後回しにして来た筈ですので、
他人に対しても親に対しても自分の欲求や感情を優先するように意識し、
言動を変えてゆくといった事が役に立つでしょう。
もし、これ以上のヒントが必要な場合はお気軽にご連絡下さい。
※過保護・過干渉過ぎる親の場合も、
同様に(分身とは若干ニュアンスが違うかも知れませんが)
親が子を自分の一部として取り込んでしまってると言えると思います が、
それはまた別の機会にでもお書きしたいと思います。
#人間関係の悩みのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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