「白黒思考」から「グレイ思考」へ

「白黒思考」から「グレイ思考」へ

「彼の言ってる事は間違ってる!私は正しい」
「仕事をちゃんとできない自分はダメ人間だ」

自分の基準に照らして
「間違っている」とか「正しい」とか
「ダメ」とか「ダメじゃない」とかの判断をして
自分や相手に「白」か「黒」のレッテルを貼って裁いてしまう人もいるでしょう。

それで、自分自身がしんどくないのなら構わないと思いますが、
もし苦しいのであれば、それを見直してみませんか?

まず、そもそも「絶対」の基準というものはあるのでしょうか?

勿論「他人を殺めてはいけない」、「隣人を愛せ」等といった
道徳的・宗教的な基準や今の日本の「教育」、「勤労」、「納税」の三大義務
等は「普遍的な基準」の様に聞こえますが、

戦時中は他人を沢山殺め、隣国に攻撃を仕掛ける事が「正義」だったりした
訳ですし、また、昔の日本や未開の地では3大義務はなかったのでは
ないでしょうか?

つまり私達が今、「普遍的な絶対の基準」と思っているルールそのものが
時代や文化によって変わってしまうものであると言えると思います。

もし「普遍的だ」と思っている基準そのものが絶対的なものではないとすれば
私達個々の基準は、もっとあやふやなものになるのではないでしょうか?

なのに「自分のルールは絶対だ」と錯覚してしまうと
それに合致しない自他を責めてしまう・・・。

例えば
「なんでお前は俺の言う事をきかないんだ!」と妻を責めるモラハラ夫。

 →「他人(妻)は自分の言う事をきくべきだ」
 という「自分の基準」で相手を責めちゃってる訳です。

また
「なんでダラダラゲームばかりして勉強しないの!」と子供を怒鳴りつける母親。

 →「ダラダラしちゃいけない。勉強しなきゃいけない」
 という「自分の基準」で子供を責めちゃってる訳です。

また例えば
「私は仕事でまたミスをしてしまった。何てダメなんだ」と自分を責めるOL。

 →「失敗しちゃいけない」という「自分の基準」に反したから
自分を責めちゃう訳です。

「あの子に嫌われたかも?・・・」と落ち込んでいる中学生。

 →「嫌われてはいけない」という「自分の基準」を守れなかったから
自分を責めちゃう訳です。

つまり、パーソナリティー障害的に相手を責める人も
うつや神経症的に自分を責める人も、
どちらも「自分の基準が絶対だ」と思い込んでいる事が原因の一つ
であると思います。

そしてそういった「自分の基準」に照らし合わせて他人を「黒」と決めつけると
どんどん孤立し孤独の苦しみを味わうでしょうし、

自分を「黒」と決めつけると、どんどん自信がなくなってゆくと思います。

もしあなたがそういった「白黒思考」に苛まれて苦しいのであれば、
「グレイ思考」へ変えてゆく事が役立つかも知れません。

例えば、認知(行動)療法等では、
「自分の基準」が正しい事(白)を裏付ける証拠と
絶対ではない事を裏付ける証拠(黒)を箇条書きで挙げていったり、

「自分の基準」が正しいと信じるメリット(白)と
デメリット(黒)も同様に挙げてゆき、
「グレイ思考」(適合的な思考)に変えてゆく
といった事をお手伝いしたりします。

そうやって「グレイ思考」が増えれば楽になってゆく筈です。

だって、校則・規則だらけの学校や会社だと息が詰まりますが、
校則・規則が緩やかであればそうはなりませんよね?

勿論、
「自分はこう思う」「こう信じる」というご自分の信念は当然持っていてO.K.
だと思います。

但し、そこには「相手の信念も認める」事と
自分の信念を絶対だと思い固執しないという柔軟性が必要だと思いますが・・。

もし自力での「グレイ思考」への転換が難しい場合はお気軽にご連絡下さい。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

ネガティブ思考に”突っ込み”を入れる~認知行動療法的に

 

「あの人の態度は、私を嫌ってるからに違いない」
「主人が浮気するのは、私に魅力がないからだ」
「子供が反抗するのは、私が甘やかし過ぎたせいだ」

ふとした事がきっかけで自分を責めたり、気分が重たくなるような考えが生じて
苦しくなる事があります。

こういった、何かの出来事がきっかけで自動的に湧き上がって来る考えを
認知(行動)療法では「自動思考」と言います。

そして、この様な自動思考の元になってる信念をビリーフ
(スキーマ、禁止令等呼び名は様々)と言います。

この「ビリーフ」は例えば「自分には価値が無い」等の、主に子供時代に
刷り込まれた極端に偏った信念で、無意識の中で自分の思考や行動を
コントロールしている「絶対君主」の様な存在です。

そして何かの出来事がきっかけで無意識のビリーフから、それに基づいた
自動思考が意識に湧き上がって来て自分を苦しめます。

言ってみれば自動思考は、ビリーフに操られた”手下”ショッカーみたいなもの
です(笑)

では、ショッカーをやっつけるにはどうすればいいのか?

まず、ショッカーはどこからともなく現れるので、その出現を防ぐ事はできません。

ならば、まず我々にできる事は、ショッカーに突っ込みを入れてみる事です。

ー「君たちは、ボスの考えが正しいと思ってやってるんだろうけど、
 それはほんまかいな?正しいって言う証拠はあるんかいな?」

つまり、自動思考が出て来るのは食い止められないけど、出て来た時に
今迄はそれを鵜呑みにして漫才のうなずきトリオみたいに「うんうん」と
うなずくだけだったけど「その考えって、ほんまかいな?」と突っ込む訳です。

そうすると、恐らく洗脳されたショッカーは「ほんまや」と応えるでしょう。

では、その後の突っ込み方を私とショッカー(自動思考)の例で。

私「その考えがほんまと言うんなら、証拠を挙げてみろや!」
ショッカー「証拠は○○と××や」

私「ふ~ん。では、その考えが間違ってるという証拠は?」
ショッカー「・・・・。」

私「じゃあ、私が挙げてやる! △△と□□は証拠になるんちゃうか?」
ショッカー「・・・・。」

私「ハハハ。反対の証拠が出て来たっちゅう事は、お前やボスの考え方は
絶対じゃないって事ちゃうんか?」
ショッカー「・・・・。」

私「じゃあ、ボスに言っとけ! お前の考え方は、正しい部分もあるけど、
間違ってる部分もある。だから今後私達に対しての攻撃や行動をどう改めるかを
言ってこい!」と。

以上、ショッカーに譬えてしかも大阪弁ですみません(笑)が、
これが認知行動療法の”さわり”です。

要するにネガティブな自動思考は止められないので、出て来た時に
「ほんまかいな?その証拠は?→なるほど。じゃあこっちは、それが間違ってる証拠
を考えたるからちょっと待ってろよ・・・。」と突っ込みを入れて行く訳です。

そうやって、ショッカーを退治すれば、裏で操ってる首領(ビリーフ)の力も
無くなって行きます。

では、その首領を直接やっつけるには?

→それは、ビリーフチェンジ、スキーマ療法等色々ありますが、まずは皆さんが
簡単にできる事は、首領(ビリーフ)に対しても「それってほんまかいな?
ほんまでっか?」と突っ込みを入れ、相手がそれを裏付ける証拠を突きつけてくれば
それが間違ってるという反対の証拠を揃える事です。

突っ込まれた事のない奴らは、結構突っ込みに弱いですから(笑)。

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。