夫婦関係で一番大切な5つの事②適切な距離感(1)

夫婦関係で一番大切な5つの事②適切な距離感(1)

<前回からの続き>

今回は
私が思う「夫婦関係で大切な5つの事」2つめ
についてお書きしたいと思います。




<②-(1)お互いの適切な距離感を知る>

「夫は夕食を食べ終えると、ほぼ毎日すぐに書斎に閉じこもってしまい、
 ゲームに没頭している。私はもっと話をしたいのに・・・。

 それに仕事が休みの日は、子供の相手もそこそこに、
 早朝から趣味のソロ登山にでかけてしまう。

 文句を言っても、
 ”わかった、わかった。努力するよ”
 とか言いながら改めてくれない。」


「仕事で疲れて帰って来てるのに、妻はべらべら話し続ける。
 早くひとりになりたくて、自室に閉じこもったら文句を言われる。

 好きなソロ登山の時間までつぶされてしまったら、
 リフレッシュできずにおかしくなりそうだ。」

・・・。


以前にもお書きしましたが、

私は、心の安定のさせ方(ストレスの解消のさせ方)には、
主に3つの方向性があって、
その最適な比率は個々人毎に異なっている

と考えています。


即ち、


①「S型」

 不快感情を回避する戦略として、
 主にGABAやセロトニン等の抑制性の神経伝達物質を利用し、
 不快刺激のシャットダウンの方向へ向かう




②「D型」


 不快感情を回避する戦略として、
 主にドーパミンや(ノル)アドレナリン等の興奮性の神経伝達物質を利用し、
 不快感情を快刺激(⇒快感情)や、より強い刺激に置き換える




③「О型」

 不快感情を回避する戦略として、
 主にオキシトシン(愛着や絆を司る神経伝達物質)を利用し、
 他人との交流で不快刺激(⇒不快感情)を回避し、感情の安定を図る


そして私の推論ですが、

この「S型」「D型」「О型」の3つは
どれか一つだけ持っている訳ではなく、

(例えば「S型」=60%、「D型」=30%、「О型」=10%、等)
個々人によって「一番感情が安定する比率/割合が決まっている」
のだと考えています。


例えば上の夫婦の例で言いますと、

夫は不快刺激をシャットダウンして、快刺激を得て安定する比率が高く、
妻子との交流で安定する比率は少ないと言えるでしょう。
(「S」>「О」、「D」>「О」=”独りで楽しむ”)

※夫は妻子を愛していない訳ではなくても、
 妻の怒った顔や愚痴、妻子に自分の時間を妨げられる等といった
 望まない(不快)刺激が多くなると、
 いち早く安定の方向、即ち「独りで楽しむ」方向へ行くのだと思います。


一方妻の方は
夫や子との交流を重視する割合(「О」)が高そうです。


そういった意味では、
夫と妻の心の安定の方向性の違いが不協和音をもたらせている
と言えるでしょう。


では、どうすれば良いのか?


次回はその解決の為のヒントをお書きしたいと思います。


<次回へ続く>